第28回静岡県ヤングサッカーフェスティバルが10日、静岡市の草薙総合運動公園球技場で開催され、男子の部では第91回全国高校サッカー選手権の大会優秀選手を中心に結成された日本高校選抜が静岡県ユース選抜と対戦。前半を1-2で折り返した日本高校選抜だったが、後半にMF松井修平(桐光学園高)、FW小屋松知哉(京都橘高)、FW野路貴之(桐光学園高)がゴールを奪い、4-2で逆転勝ちした。日本高校選抜は3月23日からスイス・ドイツ遠征を行い、第51回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に参加する。
失点をすぐに取り戻して1-1の同点。ただ24分、日本高校選抜はミスから自陣で静岡選抜の中野にボールを拾われると、PAへ侵入した中野にGKがかわされて再び勝ち越されてしまった。日本高校選抜は昨年も年下の静岡選抜に逆転負けを喫しており、「今年もか」という不安が頭をよぎる。それでも後半、日本高校選抜は試合をひっくり返した。ハーフタイムに植田を河面旺成(作陽高)へ交代させた日本高校選抜はまずは9分、右サイドをえぐった平岡の折り返しを松井がゴール左隅へ流し込んで同点。この後、静岡選抜が11分に土居を北川航也(清水ユース)に、18分に西澤をMF金原唯斗(磐田U-18)へ代え、日本高校選抜が11分に田村を小屋松へチェンジすると、よりスピードと相手への圧力が増した日本高校選抜が静岡選抜を飲み込んだ。
日本高校選抜は13分に仙頭のスルーパスから小屋松が左サイドを攻略し、野路が決定的なシュート。そして22分だ。左サイドの仙頭からのスルーパスに反応した小屋松が飛び出したGKの目前で絶妙なタッチのシュートをゴールへ沈めて勝ち越した。静岡選抜はDF石田崚真(磐田U-18)、DF檜原悠佑(磐田U-18)を投入したが、日本高校選抜は30分、右サイドでDFを振り切った平岡の折り返しを野路が倒れ込みながら右足で決めて勝負の行方を決定づけた。
この後、静岡選抜はGK長澤祐弥(藤枝東高)を投入。対してMF小原裕哉(鵬翔高)、FW平秀斗(佐賀東高、サガン鳥栖)、DF山田将之(青森山田高)をピッチへ送り出した日本高校選抜は北川航に決定的なシュートを放たれる場面もあったが、ほぼ完ぺきに相手の攻撃を跳ね返して2点リードを守りきった。
■日本高校選抜
4-4-2システム
GKが小川司(大津高)
DF室屋成(青森山田高)
米原祐(作陽高
諸石健太(桐光学園高)
高橋壮也(立正大淞南高)
植田裕史(星稜高)
松井修平(桐光学園)
平岡翼(作陽高)
仙頭啓矢(京都橘高)
FW野路貴之(桐光学園)
田村翔太(四日市中央工高)
■静岡県ユース選抜
GK高木和徹(清水ユース)
DF手塚朋克(静岡学園高)
鈴木準弥(清水ユース)
渥美瑛亮(磐田U-18)
山本新太郎(磐田U-18)
MF鈴木拳士郎(磐田U-18)
北川滉平(磐田U-18)
土居柊太(浜松開誠館高)
西澤健太(清水ユース)
梅村晴貴(磐田U-18)
FW中野誠也(磐田U-18)