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【第92回選手権大分県予選】中津東が大分鶴崎を破り、2連覇達成!

第92回全国高等学校サッカー選手権大会都道府県予選

 第92回全国高校サッカー選手権大会県大会は17日、大分市の大分銀行ドームで決勝があった。後半に勝ち越した中津東が2―1で大分鶴崎を振り切り、2年連続3度目の優勝を決め、全国選手権(12月30日開幕・国立競技場ほか)の出場権を得た。

 【評】好機を得点に結び付けた中津東が大分鶴崎の反撃を封じ、2連覇を達成した。
 1点を追う中津東は前半32分、FW山本が自ら獲得したPKを決めて同点に追い付いた。後半も激しい攻防が続いたが、同26分、CKからのボールを山本が頭で押し込み、勝ち越しに成功。そのまま逃げ切った。
 大分鶴崎は前半23分、相手ゴール前に攻め込み、FW宮崎のシュートで先制した。だが追加点が奪えず、終盤は中津東の厚い守備に阻まれて、追い付くことができなかった。

 中津東が県王座を懸けた大一番で勝負強さを発揮した。強敵の大分鶴崎に2―1で競り勝ち、2年連続の全国大会出場を決めた。「苦しかった」。松田雄一監督が漏らした一言が全てを物語る戦いだっただけに、喜びも大きかった。 
 前半は鶴崎のパスサッカーに苦しんだ。同23分に先制を許した。だが今大会2試合を逆転で突破した自信と経験が生きた。主将のDF榎木祥之(3年)を中心に声を掛け合い、慌てず反撃の機会をうかがった。
 9分後、願ってもない好機が舞い込んだ。左サイドを駆け上がったFW山本隼斗(2年)がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。山本が落ち着いて決めて同点に追い付くと、チームは一気に活気づいた。
 後半も激しい攻防が続いたが、中津東は前に向かう姿勢を貫いた。同26分にCKを得ると、山本がチームの姿勢を体現した。ゴール前の混戦で弾んだボールを気持ちで押し込み、勝ち越しに成功。リードを守り抜き、歓喜の瞬間を迎えた。
 今季はなかなか結果を残せず、悔しい思いをしてきた。それだけに連覇はうれしく、松田監督は「選手の頑張りが光った」とたたえた。榎木主将は「前回大会は初戦で敗れた。今回は1勝以上が目標。しっかり勝ち上がりたい」と目を輝かせた。

大分鶴崎、反撃一歩及ばず

 大分鶴崎は巧みなパスワークで攻撃を組み立てた。だがわずかに及ばず、無念の逆転負けを喫した。MF竹本遼太主将(3年)は「(守備を固め)引いてきた相手に対し、最後の(攻撃の)崩しができなかった」と肩を落とした。
 前半23分、DF橋本貫(同)の鮮やかなクロスから先制ゴールを決めたFW宮崎朝海(同)は「練習通りの形だったが…。全国大会は簡単には行けない」と唇をかんだ。
 目(さっか)匡弘監督は「結果的に力がなかった」と残念そうに話し、橋本は「試合を重ねるごとに、チームが一つになれたことは良かった」と前を向いた。

 

【決勝】

中津東2−1大分鶴崎

【準決勝】

大分0−3中津東

情報科学1−2大分鶴崎

【準々決勝】

大分工1−2大分

中津東4−1大分上野丘

情報科学4−0鶴崎工

大分東明2−4大分鶴崎

 

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◆引用

大分新聞社