ヴェルディ仕込みの技術とパス制度を誇るボランチ
【クラブユース関東予選Aグループ 柏レイソルU-18 1-1 東京ヴェルディユース】
名門東京ヴェルディユースが息を吹き返している。トップチームが育成重視型の方針を掲げ、チームにはユース出身の選手が揃う。その流れに反するように、ユースは昨年プレミアリーグからの降格という屈辱を味わうこととなった。しかし、今年は元ヴェルディで活躍した藤吉監督が就任し、チームの雰囲気が明るくなった。そして今年の10番でチームの中心は、ボランチとしてチームを牽引する井上潮音(3年)だ。
ヴェルディユースはクラブユース関東予選、柏レイソルU18、ジェフ千葉U-18 、湘南ベルマーレユースとJグラブの強豪ユースが同居する激戦のグループに入った。湘南に勝利し、ジェフと引き分け、首位で向かえたグループ最後の柏レイソルU-18戦。大量失点しなければ2位以内が確定する状況で相手に先制されながら後半同点に追いつき、首位でクラブユース選手権の出場が決定した。
井上はこの試合、ボランチで先発、立ち上がりことレイソルに主導権に握られるが、前半の最後には自ら攻め上がり、左サイドから右ゴールポスト直撃のコントロールシュートで観客を沸かせた。ヴェルディらしく基本技術が高く、足首にボールが吸い付いているボール扱いだけでもセンスが感じさせられる。視野が広くパスの種類も多く、ドリブルでボールを運ぶながらパスを出すので、相手チームにとってはやっかいな選手だ。守備に関してはまだ課題があるが、トップ下やサイドでもできる器用さも持ち合わせている。
小学校からヴェルディの下部組織に所属しヴェルディ一筋。年代別の代表や国体メンバーとして優勝も経験、今年4月にはトップチームに2種登録され、将来が楽しみな存在だ。20日、21日は那須でクラブユースの関東予選の順位決定戦が行われる。1つ上のプレミアリーグ勢に胸を借り、自分たちの実力を計るいい機会となるはずだ。現在首位のプリンスリーグ関東で優勝し、1年でのプレミアリーグ復帰には井上の存在が欠かせない。
チーム名 | 東京ヴェルディユース | |
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ポジション | MF | |
背番号 | 10 | |
サイズ | 167cm 60kg | |
学年 | 3年 | |
前所属 |
東京ヴェルディジュニアユース
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代表歴 | 14年 U-17日本代表 |