第94回高校サッカー選手権大会千葉県予選は11月15日、決勝が行われる。ここでは3年連続で同じ組み合わせとなった流通経済柏と市立船橋の対戦について展望をついて書いていきます。
90分勝負なら市立船橋、延長までいけば守りの流通経済柏が有利か
両チームともプレミアリーグイースト参戦中のため、ベスト16からの戦いとなった。まず、流通経済柏は初戦の幕張総合戦では相手の堅い守りに苦しめられたが、終了間際のPKで勝利 、続く準々決勝の八千代松陰戦では、攻撃力が爆発4-0で快勝した。昨年と同じ組み合わせとなった準決勝の習志野戦は、相手に押し込まれる時間帯もあったが、延長戦に入り、セットプレーからの得点を奪い、1-0で逃げ切った。
習志野戦後、流通経済柏の本田監督は習志野の強さと苦戦したことを認めながらもしっかり勝利した選手たちを讃えた。今年は昨年の小川(FC東京)のような強烈な個が強い選手はいないが、ここまで無失点の堅い守備と前線からのプレスとロングボールで負けないチームとなっている。
対する市立船橋もベスト16からの参戦。初戦の東京学館浦安は2-0で完勝、準々決勝は最近柏レイソルとの提携で強化が進む柏日体を3-1と危なげなく勝利。準決勝は個人技とパスワークと旋風を巻き起こした中央学園に対して、永藤、椎橋のJ内定組を欠く布陣で前半失点したが、終了間際に同点に追いつき。後半MF工藤の3試合連続ゴールで、逆転勝利となった。
守備ではセットプレーと、DFのクリアミスからの2失点とイチフナらしさを欠いたが、攻撃陣は毎試合2点以上を上げており、昨年の堅守速攻のチームではなく、プレミア、高校総体を通じて攻撃的なチームとあり、試合の状況を読める賢さも備わっている。