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吉田達磨(柏レイソルU-18)高校サッカー名将列伝

吉田達磨_柏レイソルU-18

吉田達磨(柏レイソルU-18)高校サッカー名将列伝

1. 監督総評

吉田達磨は、柏レイソルの育成組織に「ボールを保持して主導権を握るポゼッションフットボール」の哲学を根付かせ、日本屈指と称されるアカデミーの確固たる礎を築いた名将である。

現役引退後の2003年に柏レイソルアカデミーのコーチに就任。U-15コーチ、U-18コーチを経て、2008年に柏レイソルU-18の監督に就任した。当時、千葉県リーグ所属ながら「プレースピードと正確な認知・判断」を徹底した魅力的なサッカーを展開。同年の第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会において、浦和レッズユースやガンバ大阪ユースといった強豪を次々と撃破して全国準優勝へと導き、工藤壮人が得点王を獲得した。さらに高円宮杯全日本ユース選手権への出場やJユースサハラカップでのベスト8進出を果たすなど、全国にその名を轟かせた。

その後はアカデミーダイレクターや強化部長としてクラブ全体を統括し、酒井宏樹、工藤壮人、武富孝介、茨田陽生、中村航輔、秋野央樹、中川寛斗など、トップチームの主軸や日本代表へと羽ばたく逸材を育成組織から次々と供給。J1初昇格初優勝(2011年)や天皇杯制覇をはじめとするクラブ黄金期の原動力となった。現場監督としてもヴァンフォーレ甲府を率いて天皇杯優勝を成し遂げるなど、日本サッカー界の戦術的進化を牽引し続ける理論派の名指導者である。

2. 基本情報

  • 氏名:吉田 達磨(よしだ たつま)
  • 生年月日:1974年(昭和49年)6月9日
  • 出身地:埼玉県
  • 出身校:東海大学付属浦安高等学校
  • 指導チーム:柏レイソルU-15、柏レイソルU-18、柏レイソル、アルビレックス新潟、ヴァンフォーレ甲府、シンガポール代表、徳島ヴォルティス、大田ハナシチズン、京都サンガF.C.、浦和レッズ
  • 役職:元・柏レイソルU-18 監督、元・柏レイソル アカデミーダイレクター、元・柏レイソル 強化部長、元・柏レイソル 監督、元・シンガポール代表 監督、JFA公認S級コーチ

3. 指導歴

  • 2003年:柏レイソルU-15 コーチ
  • 2004年 – 2005年:柏レイソルU-15 コーチ
  • 2006年 – 2007年:柏レイソルU-18 コーチ
  • 2008年:柏レイソルU-18 監督
  • 2009年:柏レイソルU-15 監督
  • 2010年:柏レイソル アカデミーダイレクター
  • 2011年 – 2014年:柏レイソル 強化部長(ダイレクター)
  • 2015年:柏レイソル 監督(トップチーム)
  • 2016年:アルビレックス新潟 監督
  • 2017年 – 2018年4月:ヴァンフォーレ甲府 監督
  • 2019年5月 – 2021年12月:シンガポール代表 監督
  • 2022年 – 2022年10月:ヴァンフォーレ甲府 監督
  • 2023年8月 – 2024年3月:徳島ヴォルティス 監督
  • 2024年4月 – 2024年12月:大田ハナシチズン コーチ
  • 2026年:京都サンガF.C. ヘッドコーチ
  • 2026年 – :浦和レッズ ヘッドコーチ

4. 大会の戦績

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

監督通算主な戦績(準優勝1回)

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2008年 柏レイソルU-18 第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(初出場) 準優勝 全国24チーム中準優勝。グループDを3戦全勝で首位通過、準々決勝で浦和レッズユースに3-0、準決勝でガンバ大阪ユースに4-3勝利。決勝でFC東京U-18に0-1惜敗。工藤壮人が得点王を獲得

高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会

監督通算主な戦績(グループリーグ出場)

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2008年 柏レイソルU-18 第19回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(初出場) グループリーグ敗退 クラブユース準優勝枠で全国出場。グループB初戦で静岡学園高校に4-2勝利、第2戦で流通経済大学付属柏高校に0-1敗退、第3戦で浦和レッズユースに1-3敗退(1勝2敗、勝点3のグループ3位)

Jユースカップ(Jリーグユース選手権大会)

監督通算主な戦績(ベスト8 1回)

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2008年 柏レイソルU-18 第16回Jリーグユース選手権大会(初出場) ベスト8 決勝トーナメント2回戦でFCライオスユースに6-0快勝、準々決勝でセレッソ大阪U-18に0-2敗退

千葉県ユース(U-18)サッカーリーグ(県リーグ・地域大会)

監督在任期間におけるリーグ戦推移

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2008年 柏レイソルU-18 第7回千葉県ユース(U-18)サッカーリーグ 1部 上位 県リーグ1部で圧倒的なポゼッションサッカーを展開。「キング・オブ・県リーグ」として全国舞台で躍進。※当時の地域リーグ詳細記録は公式アーカイブ未掲載のため概要記載

5. 選手経歴・選手総評

選手総評

吉田達磨のサッカー選手としての歩みは、千葉の強豪・東海大学付属浦安高校から日立製作所サッカー部(現・柏レイソル)、そしてJリーグ草創期のピッチを駆け抜けた10年間にあった。

高校時代は東海大浦安高校サッカー部で攻撃的ミッドフィールダーとして活躍。高校卒業後の1993年、Jリーグ開幕を控えて強化を進めていた日立製作所本社サッカー部(柏レイソルの前身)に入団した。高い基本技術と卓越した戦術眼、左右への展開力を武器とするMFとしてチームを支え、Jリーグ昇格を果たした柏レイソルの黎明期を選手として経験した。

1997年には京都パープルサンガへ移籍し、1999年からはモンテディオ山形でプレー。山形では中盤の司令塔としてチームのJ2参入初年度から3シーズンにわたりリーグ戦通算90試合以上に出場し、精神的支柱としても重責を担った。2002年には新天地を求めてシンガポール・SリーグのジュロンFCへ渡り、異国の地でプロ選手生活を全うして現役を引退した。国内外の多様なカテゴリーで培った「戦術理解の深さ」と「ボール保持の価値」への強いこだわりは、引退後に柏レイソルへ復帰して育成改革に着手する際の強烈な原動力となった。

選手経歴

  • 高校時代:東海大学付属浦安高等学校 サッカー部
  • プロ・社会人時代:
    • 1993年 – 1996年:日立製作所本社サッカー部 / 柏レイソル
    • 1997年 – 1998年:京都パープルサンガ
    • 1999年 – 2001年:モンテディオ山形
    • 2002年:ジュロンFC(シンガポール・Sリーグ)

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