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小野信義(横浜FCユース)高校サッカー名将列伝

小野信義_横浜FCユース

小野信義(横浜FCユース)高校サッカー名将列伝

1. 監督総評

小野信義は、横浜FCのクラブ創設期を選手として支えたバンディエラであり、指導者として横浜FCユースをユース年代最高峰の「高円宮杯プレミアリーグ」へと引き上げたアカデミーの功労者である。

現役引退後に指導者へ転身し、北九州や千葉での育成指導を経て2015年に横浜FCへ復帰。2016年に横浜FCユース監督に就任すると、「攻守に主導権を握るアグレッシブなフットボール」を掲げてチームを急成長させた。初年度の2016年には日本クラブユース選手権関東大会を制覇。さらに2019年には高円宮杯プレミアリーグプレーオフを勝ち抜き、クラブ史上初となるプレミアリーグ昇格という悲願を成し遂げた。2020年からの2年間はU-15監督として中学生年代の育成に携わり、2022年に再びユース監督へ復帰。最高峰プレミアリーグEASTおよびWESTの舞台で全国の強豪と渡り合い、強豪ユースとしての地位を不動のものとした。

育成面でも卓越した手腕を発揮し、斉藤光毅、安永玲央、古宿理久、杉田隼、清水悠斗、林賢吾など、トップチーム昇格や日本代表、欧州クラブへ羽ばたくタレントを次々と輩出。2024年にトップチームコーチを務めた後、2025年からは2026年U-17W杯を目指すU-16日本代表監督に抜擢されるなど、日本サッカー界の育成を最前線でリードする名指導者である。

2. 基本情報

  • 氏名:小野 信義(おの しんぎ)
  • 生年月日:1974年(昭和49年)4月9日
  • 出身地:東京都
  • 出身校:東京農業大学第一高等学校(読売日本SCユース)
  • 指導チーム:ニューウェーブ北九州/ギラヴァンツ北九州、ジェフユナイテッド市原・千葉U-15、横浜FCジュニアユース/U-15、横浜FCユース、横浜FC(トップチーム)、U-16 / U-17日本代表
  • 役職:元・横浜FCユース 監督、元・横浜FC トップチームコーチ、現・U-16 / U-17日本代表 監督、JFA Proライセンス

3. 指導歴

  • 2006年 – 2009年:ニューウェーブ北九州 トップチームコーチ(選手兼任含む)
  • 2010年 – 2012年:ニューウェーブ北九州/ギラヴァンツ北九州 アカデミーコーチ/アカデミーダイレクター
  • 2013年 – 2014年:ジェフユナイテッド市原・千葉 U-15コーチ
  • 2015年:横浜FC ジュニアユース監督
  • 2016年 – 2019年:横浜FCユース 監督(第1期)
  • 2020年 – 2021年:横浜FC U-15 監督
  • 2022年 – 2023年:横浜FCユース 監督(第2期)
  • 2024年:横浜FC トップチームコーチ
  • 2025年 – :U-16 / U-17日本代表 監督

4. 大会の戦績

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

監督通算主な戦績(全国ベスト8 1回、全国ベスト16 1回、関東大会優勝1回)

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2016年 横浜FCユース 第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(監督1回目) ベスト16 関東大会初優勝。全国大会グループステージを突破し決勝トーナメント1回戦敗退
2017年 横浜FCユース 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(監督2回目) グループリーグ敗退 全国大会出場
2018年 横浜FCユース 第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(監督3回目) グループリーグ敗退 全国大会出場
2019年 横浜FCユース 第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)関東大会 予選敗退 関東予選敗退。全国大会出場権獲得ならず
2022年 横浜FCユース 第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(監督4回目) ベスト8 監督復帰初年度。Cグループを1位通過し全国8強進出
2023年 横浜FCユース 第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(監督5回目) グループリーグ敗退 2年連続全国大会出場

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ / プリンスリーグ関東

監督通算主な戦績(プレミアリーグ昇格1回、最高成績:プレミアWEST 5位)

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2016年 横浜FCユース 高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プリンスリーグ関東 4位 監督就任1年目。関東プリンスリーグ上位進出
2017年 横浜FCユース 高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プリンスリーグ関東 8位 関東プリンスリーグ残留
2018年 横浜FCユース 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2018 関東 5位 関東プリンスリーグ残留
2019年 横浜FCユース 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2019 関東 3位(昇格) リーグ3位でプレミアプレーオフ進出。岡山学芸館高校に4-0、富山第一高校に延長2-1で勝利しクラブ史上初のプレミアリーグ昇格達成
2022年 横浜FCユース 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST 7位 監督復帰年度。全国最高峰プレミアEASTで7位と残留を果たす
2023年 横浜FCユース 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 WEST 5位 WESTへ所属変更。全国屈指の激戦区で5位と大健闘

Jユースカップ(Jリーグユース選手権大会)

監督通算主な戦績(ベスト16 1回)

年度 チーム名 大会名(出場回数) 成績・結果 備考
2016年 横浜FCユース 第24回Jリーグユース選手権大会(監督1回目) ベスト16 2回戦で大分トリニータU-18に3-1勝利、3回戦敗退
2017年 横浜FCユース 第25回Jリーグユース選手権大会(監督2回目) 2回戦敗退 1回戦でFC町田ゼルビアユースに勝利
2018年 横浜FCユース 第26回Jリーグユース選手権大会(監督3回目) 2回戦敗退 1回戦で東京ヴェルディユースに4-2勝利、2回戦で鹿島ユースに0-2惜敗
2019年 横浜FCユース 第27回Jリーグユース選手権大会(監督4回目) 2回戦敗退 1回戦突破、2回戦で京都サンガF.C. U-18に敗退
2022年 横浜FCユース 2022 Jユースリーグ リーグ参戦 新方式のリーグ戦を戦い抜く
2023年 横浜FCユース 2023 Jユースリーグ リーグ参戦 若手・育成メンバーの実戦経験を積む

5. 選手経歴・選手総評

選手総評

小野信義のサッカー選手としての原点は、名門・読売日本SCユース(読売クラブ)で育まれた卓越したテクニックと、Jリーグ草創期から横浜FC創設の激動期を戦い抜いた14年間にあった。

読売クラブの育成組織で技術と判断力を磨き、東京農業大学第一高校在学時の1990年から1992年にかけて読売ユースでプレー。1993年のJリーグ開幕とともにヴェルディ川崎のトップチームへ昇格した。名手たちが揃う黄金期のヴェルディでプロの基準を体感し、ガンバ大阪を経て、1999年に発足したばかりの横浜FCへ移籍。JFLからのスタートとなったクラブにおいて背番号7を背負い、卓越したゲームメーク力と闘志あふれるプレーで中盤を牽引した。2001年のJ2参入初年度にはクラブのJリーグ初勝利をもたらす決勝ゴールを奪うなど、創設期の中心選手として公式戦通算200試合以上に出場した。

2006年にニューウェーブ北九州へ移籍し、選手兼コーチとしてJFL昇格に貢献した後に現役を引退。土のグラウンドからJの舞台へと這い上がった自らの泥臭い経験と、読売仕込みの基本技術へのこだわりは、のちに横浜FCのアカデミーで次世代のタレントを育成する際の強固なフィロソフィーとなった。

選手経歴

  • 高校時代:読売日本SCユース(東京農業大学第一高等学校)
  • プロ・社会人時代:
    • 1993年 – 1997年:ヴェルディ川崎
    • 1997年:デンソー(期限付き移籍)
    • 1998年:ガンバ大阪
    • 1999年 – 2005年:横浜FC
    • 2006年 – 2009年:ニューウェーブ北九州

高校サッカー名将列伝