森島康仁(滝川第二 兵庫県)高校サッカーヒーロー列伝
寸評
186cmの恵まれた体格と圧倒的なフィジカルの強さを生かし、前線のターゲットマンとして高校サッカー界に強烈なインパクトを残した大型ストライカー。豪快なヘディングシュートや前線でのポストプレーだけでなく、卓越したボールキープ力と柔らかい足元の技術を併せ持ち、相手守備陣にとって最大の脅威となった。
滝川第二高校では2年時から頭角を現し、1学年先輩の岡崎慎司とともに強力な攻撃陣を形成した。2年時の第83回全国高校サッカー選手権では初戦の星稜戦で得点を挙げるなど全国の舞台で存在感を発揮。最上級生となった3年時にはチームの絶対的エースとして高円宮杯全日本ユースで全国ベスト4、第84回全国高校サッカー選手権で全国ベスト8へと導いた。
高校在籍時から年代別日本代表やJリーグ特別指定選手に選ばれるなど世代屈指のFWとして高い評価を獲得した。卒業後はセレッソ大阪や大分トリニータなどで活躍し、2007年のFIFA U-20ワールドカップでは日本の主軸として2得点を挙げてベスト16進出に貢献。引退後は後進の指導や解説など精力的な活動を続けている。
所属
滝川第二高等学校(兵庫県)
生年月日
1987年9月18日
サイズ(身長・体重)
188cm / 88kg
ポジション
FW(センターフォワード)
出身チーム
- 3種(中学校/ジュニアユース):セレッソ大阪U-15(神戸市立神陵台中学校)
- 4種(小学校/少年団/ジュニア):センアーノ神戸(旧神戸NKサッカークラブ)
出場大会
高校サッカー選手権(全国高等学校サッカー選手権大会)
- 1年時(2003年度・第82回大会):全国ベスト4(1年時の森島の登録・出場状況の詳細は要確認)。
- 2年時(2004年度・第83回大会):初戦敗退。1回戦の星稜戦に3-4で敗戦。前半30分に同点ゴールを記録。
- 3年時(2005年度・第84回大会):全国ベスト8。1回戦で常葉橘に2-0(47分に得点)、2回戦で中京大中京に2-0、3回戦で大津に3-1で勝利。準々決勝で鹿児島実業に0-1で敗戦。
- 個人表彰:第84回大会優秀選手
高校総体(インターハイ)
- 1年時(2003年):兵庫県代表として全国大会出場。
- 2年時(2004年):全国ベスト8。1学年上の岡崎慎司らとともに主力として出場し、大会を通じて4得点を記録。
- 3年時(2005年):兵庫県代表として全国大会出場。
- 個人表彰:確認できた記録なし
全日本ユース(高円宮杯)
- 1年時(2003年・第14回大会):関西地域予選等を経て出場。
- 2年時(2004年・第15回大会):グループリーグ敗退。
- 3年時(2005年・第16回大会):全国ベスト4。グループリーグで市立船橋を6-1、東京ヴェルディユースを2-0で破るなど1位通過。準々決勝で広島観音に1-0で勝利し、準決勝でコンサドーレ札幌ユースに敗戦。
国民体育大会(国体)
- 1年時(2003年・第58回NEW!!わかふじ国体):少年男子・兵庫県選抜メンバー。
- 2年時(2004年・第59回彩の国まごころ国体):少年男子・兵庫県選抜として出場。
- 3年時(2005年・第60回晴れの国おかやま国体):少年男子・兵庫県選抜として出場。
代表歴
高校時代の代表・選抜歴:U-18日本代表(2005年)、日本高校選抜(2006年)、Jリーグ特別指定選手(セレッソ大阪・2005年)。
【高校時代の代表歴について】
森島は高校2年時の選手権での鮮烈な活躍を経て、3年時の2005年に世代別日本代表へ定着した。2005年11月に開催されたAFCユース選手権2006予選に臨むU-18日本代表に選出され、アジアの舞台でチームの予選突破に大きく貢献した。さらに同年9月にはセレッソ大阪のJリーグ特別指定選手として承認され、高校生ながらプロのトレーニング環境を経験した。
高校最後の冬の選手権を終えた後、2006年日本高校選抜チームに選出され、背番号10を背負って欧州遠征などで主軸として活躍した。これらの実績が認められ、プロ入り後のU-19日本代表、そして2007年のU-20ワールドカップ主力へとつながっていった。
卒業後の進路
プロ・社会人
- セレッソ大阪(2006年〜2008年):J1・J2通算44試合7得点。
- 大分トリニータ(2008年〜2013年):2008年Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝。2012年J1昇格プレーオフ優勝に貢献。
- 川崎フロンターレ(2014年〜2015年):ACL出場。
- ジュビロ磐田(2015年〜2016年):2015年J1自動昇格に貢献。
- テゲバジャーロ宮崎(2017年):九州サッカーリーグ優勝、得点王、MVP。
- 栃木ウーヴァFC(2018年):関東サッカーリーグ1部優勝、得点王、ベストイレブン。
- 藤枝MYFC(2019年〜2021年):J3リーグ通算62試合21得点。2021年シーズンをもって現役引退。
- 通算成績:国内リーグ戦通算345試合107得点。
- タイトル:Jリーグカップ(2008年、大分トリニータ)、九州サッカーリーグ(2017年、テゲバジャーロ宮崎)、関東サッカーリーグ1部(2018年、栃木ウーヴァFC)。
- 個人表彰:九州サッカーリーグMVP・得点王(2017年)、関東サッカーリーグ得点王・ベストイレブン(2018年)、J3月間MVP(2019年4月)。
日本代表
年代別代表:U-18日本代表(2005年)、U-19日本代表(2006年・AFCユース選手権準優勝)、U-20日本代表(2007年・FIFA U-20ワールドカップ ベスト16・4試合2得点)、U-21日本代表(2006年)、U-22日本代表(2007年・北京五輪アジア予選)。
日本代表(A代表):2008年9月にキリンチャレンジカップおよびW杯アジア最終予選メンバーに初選出(試合出場はなし)。
引退後の活動・指導歴・役職
現役引退後はサッカー指導者としてジュニア世代の育成指導に携わるほか、サッカー解説やメディア出演、YouTube企画等で幅広く活動している。
【卒業後のキャリアの総評】
2006年に下部組織を過ごしたセレッソ大阪でプロキャリアをスタートさせた森島は、2年目にレヴィー・クルピ監督の下で頭角を現した。2007年のU-20ワールドカップでは「調子乗り世代」の主軸FWとして2ゴールを奪い、世界ベスト16進出の立役者となった。
2008年に移籍した大分トリニータではナビスコカップ優勝に貢献し、2012年にはJ1昇格プレーオフ準決勝で1試合4得点を挙げるなど劇的な活躍でクラブを昇格へ導いた。その後は川崎フロンターレやジュビロ磐田でJ1昇格や上位争いに貢献し、キャリア後半には地域リーグやJ3の藤枝MYFCでストライカーとしての決定力を発揮してチームを牽引した。
2021年に現役を退くまで国内公式戦100ゴール以上を記録し、その規格外のフィジカルと勝負強さで多くのサポーターに愛された。高校時代に培った前線での体を張ったポストワークと点取り屋の嗅覚は、プロ生活16年間のすべてのステージで色褪せることなく輝き続けた。



















