第91回全国高校サッカー選手権の準決勝が、12日に国立競技場で行われた。
宮崎代表の鵬翔と石川代表の星稜の一戦は、2-2の同点で迎えたPK戦を4-3と鵬翔が制して、宮崎県勢として初の決勝進出を果たした。
鵬翔の松崎博美監督は試合後、以下のようにコメントした。
「うれしい。気持ちがいい。(選手たちに対して)本当にごくろうさん、おまえたち本当に持ってるな。最後まであきらめない、本当に良い子たち」
「国立(の試合)で最初は硬かったけど、1点取られてから逆にリラックスできた。負けない魂をもっている。よく頑張ってくれた」
「決勝は、一歩一歩ここまで積み上げてきたので、最後まで頑張って戦いたい。優勝したいです」
「またPKですけど、先手を取られたけど、最後まであきらめずに頑張ってくれた。『神懸かり』という言葉を何度も使わせてもらいますが、そういうものを子供たちが持っているような気がする。ここまで来られて本当に良かったです」
「今日は早い時間に流れの中から失点して、ツキがなくなったかなと思ったが、追いついてくれて、また取られてもあきらめずに追いついてくれた。それが勝因だと思います」
―リードされたときはどういう指示を?
「指示を出しても聞こえません、お客さんが多くて(笑)。子供たちに任せるしかない。『声を出してやれ』としか言えなかったです」
「手違いがあって、星稜の試合を事前に見られていなくて、相手のことが分からなかったので、メンバー票で大きい選手がいることを初めて知ったような感じです」
「守備を固めることが県予選を勝ち抜くために必要でした。まず失点しないことを考えて、でも、守りだけを重視するのではなく、前に足の速い子がいるので、守りながらショートカウンターを心掛けてやってきました」
「(今日の試合でも)セットプレーは子供たちが考えてやった。最初はキックがうまくいかなかったけど、『もっと思い切っていけ』と試合の途中に伝えた。『ビビって細かいことをしたって楽しくないぞ』と、『思い切りやりなさい』と伝えました」
「(決勝への意気込みは)何もかも初めて尽くし。国立も、決勝も。今までやってきたことをやるしかない。爆発的な力があるわけではないし、チーム力を大事に、組織力で守って、組織力で攻める。シンプルだけど、それしかないと思います」
「(監督キャリアを振り返ると)30年いろんなことが思い出される。長くやれば良いことがあるのかなと。神様はそういったところを見てくれているのかなと思います。苦しいときもたくさんあったし、こういう良いこともある。最初は11人からスタートして、バスでいろんなところに遠征して、最初の一期生の子たちからたくさんの思い出がある」
「歴史を子供たちが変えていく中で、長くやっていく中でチャンスもある。厳しい時期もあったけど、そういうものを乗り越えて、今回があるかなと。宮崎の子供たちも良い選手が県外に出て行っているので、宮崎でもやれるんだということを証明できたかなと思います」
なお、決勝戦は14日に国立競技場で行われる。