宮崎県勢初Vを狙う鵬翔が、高校サッカー界の“横綱襲名”を誓った。今日14日、京都橘との決勝戦(東京・国立競技場)に臨むが、「白鵬翔」という名前に校名が含まれる横綱白鵬から直筆サインをプレゼントされ、イレブンは発奮。この日初場所初日を迎えた横綱に吉報を届けるつもりだ。
鵬翔が初場所初日を押し倒しで快勝した横綱白鵬にも負けない活躍を誓った。決勝前のこの日、「白鵬翔」と名前に校名が含まれる縁で、興味を抱いた横綱から、思いもよらぬ直筆サインのプレゼントが届いた。選手は角界のスーパースターの気配りに大喜び。色紙を手に初Vへ奮い立った。チームは横浜市内でPK練習やランニングなど約1時間軽めの調整。主将のDF矢野大樹(3年)は「マジすか。うれしい。励みになります」と大興奮。松崎博美監督(62)も「同じ名前で気にはなっていたんですよ。ありがたいですね」と感謝した。
横綱は高校サッカーは見たことがないという。だが、稽古場でしこ名そのものの鵬翔が4強入りしたころから興味津々。快進撃を伝え聞き「そうなの。知らなかったよ。新しい学校なの?」。「高校サッカー界の横綱になる」が合言葉になっているらしいと聞かされ「白はついて白鵬翔かあ。面白いなあ。とにかく頑張ってほしい。高校サッカーの横綱かあ。そうなるといいし、応援しないとね」とエールを送っていた。
同校相撲部は昨夏の高校総体県予選で団体、個人優勝を果たした県内屈指の強豪。サッカーグラウンドの横に稽古場があり、イレブンも常に意識する存在だという。クラスに相撲部員がいるMF川崎晧章(2年)は「相撲部には負けられない。全国制覇します」と豪快に言い放った。
自信を見せるのも当然かもしれない。昨夏、体力を強化するため、20本の約400メートル走を3週間毎日続け下半身を強化。大学生との練習試合も多く組まれ、力がついた。ここまで5戦3失点は体を張った強固な守備ブロックのたまものだ。京都橘は5戦14得点の攻撃力を誇るが、「力勝負は負けない」と川崎。決勝はがっぷりの組み手になろうとも、最後は一気の寄りで決着をつける。
【ニッカンスポーツ】