日本フットボールリーグ(JFL)に所属するツエーゲン金沢のユースチーム(18歳 以下)が今月上旬から始動する。監督に元Jリーガーの井幡博康さん(38)を迎え、1 期生には今春中学を卒業する13選手が入団テストを経て選ばれた。トップチームと連携 した指導環境のもと、Jリーガー育成の場として期待される。
Jリーグ入会については、第2種(18歳以下)、3種(15歳以下)、4種(12歳 以下)の下部チーム(第4種はスクールで可)を有することが条件とされている。ツエー ゲンは第3、4種はすでに保有しており、このたびのユースチーム(正式名称・ツエーゲ ン金沢U―18)新設により、J昇格への階段を一つ上ったことになる。
Jリーグ球団のユースチームは「Jリーガー育成機関」と位置付けられ、多くのプロ選 手を生んできた。ツエーゲンのユースチームが誕生したことで、有望選手の県外流出に歯 止めをかけ、レベルの底上げや盛り上げにつながるとみられる。
初代監督につく井幡さんは北海道の室蘭大谷高時代に日本高校選抜に選ばれ、名古屋グ ランパスエイトやジェフ市原、本田技研(JFL)でプレーした。2001年に引退後、 指導者の道に進み、昨年は浜松大サッカー部ヘッドコーチを務めた。
あいさつのため北國新聞社を訪れた井幡さんは「ロングボールを使わず、パスを丁寧に つなぐサッカー」が信条と言い、「石川にはプロを目指せる原石が眠っているはず。少し ずつステップアップして、個性あるチームをつくりたい」と語った。
チームは2月から週に1、2日のペースで練習を行い、1期生が中学を卒業する3月下 旬から回数を増やしていく。
【北國新聞】