日本サッカー協会が設立したJFAアカデミー福島の8期生の入校式は5日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い移転している静岡県御殿場市内のホテルで行われた。
中学1年生の8期生は男子が二瓶由嵩君(岩瀬FC)ら16人と、女子は遠藤純さん(Vamos福島ホワイトリバーフットボールクラブ)ら5人の計21人。日本サッカー協会の大仁邦弥会長、田嶋幸三副会長らが激励した。
遠藤さんは「夢は見るのではなくかなえるものだ。福島は大変な状況にある。大変という字を『大きく変わる』と捉え、福島の再生と合わせて私たちもチャンスを生かしたい」などと決意を披露した。
入校式には内堀雅雄副知事、Jヴィレッジを運営する日本フットボールヴィレッジの高田豊治副社長、県サッカー協会の桜岡祐一会長、楢葉町から松本幸英町長と宍戸陽介副町長、広野町から黒田耕喜副町長、鈴木紀昭町議会議長、芦川鋭章教育長らが出席した。
原発事故前は楢葉町に女子寮、広野町に男子寮があり、アカデミー生はそれぞれ楢葉中と広野中に通学していた。