平成25年度全国高校総体「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」男女の決勝が行われ、男子は仙台育英が4-2で聖和学園を破り、9年ぶり23度目の優勝した。
選手らに胴上げされた城福監督が幾度も宙に舞った。9年ぶりの優勝に主将の早坂も「昨年、決勝で敗れた悔しさを晴らせた」と感慨深げだった。
試合前、城福監督に「高校総体は試合時間が短い(35分ハーフ)ので先制点が大事になる」とハッパを掛けられ、開始直後から積極的に攻めたてた。前半7分、攻撃参加した左サイドバック阿部が長沼とのパス交換から先制弾をたたき込む。「早い時間に流れを引き寄せられた」と阿部は頬を緩めた。
阿部の言葉通り、先制点を機に主導権は仙台育英の手に渡る。15分に長沼、28分には浅田が速攻から追加点を奪い前半で3得点。後半15分には浅田のこの試合2得点目で勝負の大勢を決めた。
攻めの強さを見せた一方、守りでは課題を残した。聖和学園の武器、ドリブルに対しては複数マークで封じ込めに成功したが、2失点はいずれも守備ラインの裏を破られてのものだった。阿部は「ラインコントロールがうまく機能しなかった」とばつが悪そうだった。
選手らにとっては初のインターハイ。早坂は「全国では命取りになるミスを無くし、宮城代表として一つでも多く勝ちたい」と決意を語った。
<決勝>
仙台育英4-2聖和学園