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【静岡ユース】2013SBSカップ国際ユースサッカー第1戦 U-18ロシア代表に勝利

サカスタニュース

静岡ユース(3) 3(1―0 2―2)2 U−18ロシア代表(0)
▽得点者【静】中野、梅村(手塚)土居(渥美)【ロ】エルマコフ、ダヴィードフ(PK)

 【評】持ち味を発揮した静岡が粘るロシアを振り切った。
 静岡は序盤からボールを支配し、相手DFの背後を次々と突いた。前半19分、左サイドでボールを受けた中野が中央に切れ込んで先制弾を放った。同点に追いつかれた後半36分には梅村が手塚の右クロスを合わせてリードすると、40分に土居のゴールで突き放した。
 後半はロシアに押し込まれる時間もあったが、主将の鈴木を中心に守備陣が踏ん張った。

指揮官の理想、選手表現
 指揮官が思い描く理想のスタイルを、静岡ユースの選手が攻守両面で見事に表現した。「やるべきことをやってリズムをつくった。ほぼベストゲーム」と廿日岩監督。2年ぶりの優勝に向け幸先の良いスタートを切った。
 攻撃陣が序盤から相手DFの背後を狙った。先制点は積極的な仕掛けで脅威を与えていた中野から生まれた。得意の突破から右足を振り抜き、「あんなきれいなゴール決めたことがない」と自画自賛した。
 同点に追い付かれても動じなかった。中盤でボールを小刻みに回し、サイドを崩した。引き分けが頭をよぎった後半36分、手塚の絶妙なクロスを梅村が華麗に合わせ、勝利を呼び寄せた。
 指揮官はチーム結成時から一貫して攻守にわたるハードワークを求めている。全員が連動してボールを奪いにいく姿勢が終始見られ、体格で勝るロシアの攻撃陣を封じた。「優勝するために勝ちにこだわっていく」と中野。見据えるのは2011年の山口国体に続く栄冠だけだ。

ロシア、追撃も実らず
 U―18ロシア代表は後半に粘りを見せた。24分、左クロスからのこぼれ球を拾ったエルマコフが倒れながらも押し込んで1―1と追いついた。その後2点を奪われたが、ロスタイムに相手のハンドを誘ってPKを獲得。これをダヴィードフが落ち着いて決めた。
 ウリヤノフ監督は「相手の攻撃は素晴らしかった。ボールをしっかり支配していたが、そのための技術を備えている」と静岡の攻撃をたたえた。

静岡新聞