足元の技術と判断力、スピードを兼ね備えた現代型のセンターバック
【高校総体東京都予選準決勝 関東一 2-0 東京朝鮮】
今年、東京都では公式戦負けなしの快進撃を続けているのは、関東一だ。全員が高い戦術眼を持ち、長短のパスやドリブルでゲームを支配し、高い得点力も注目されているが、堅い守備があるからこそです。守備で高い貢献をしているのが、センターバックの鈴木友也(2年)だ。
今年の関東一は初観戦であったが、試合が始まるとディフェンスラインを高く引いてボールを支配し、試合を有利を進める。しかし、東京朝鮮も奪ったボールをスピードとフィジカルを兼ね備えたツートップに合わせてロングボールでカウンターを狙う。鈴木はボールの落下地点を見極め、178cmと決して高さがあるとは言えないが、体を上手く当てて競り合い、味方の競り合ったボールも拾って、ボランチや前線へのフィードでチャンスを作っていた。 また、裏へ大きく入ったボールも味方GKとの距離を見ながら、高い技術で足元に納め、チームの守備に安定をもたらしていた。
セットプレー時もゴール前へ上がり、ヘディングで合わせるのはもちろん、サイドへ流れて、ドリブルで相手DFを置き去りにしてクロスを上げるプレーも質の高さが感じられた。チームは2-0で勝利し、チームは8年ぶり2回目の高校総体出場を決めた。翌日の決勝でも國學院久我山にも1-0で勝利、関東大会に続いて東京都で2冠となった。
鈴木の中学時代は千葉のVIVAIO船橋出身ということで、ここで技術や判断力をしっかり身につけていたのであろう。そのため2年生とは思えないほど落ち着いている。
そしてチームにとって本当に久しぶりとなる全国の舞台だ。パスとドリブルを上手く活かし普段通りのサッカーができれば、台風の目になる存在だ。高校総体は35分ハーフの試合時間が短いトーナメント戦、格上のチームでは勝てる可能性は十分ある。しっかり勝ち抜くには、鈴木を中心に安定した守備で、これまで通り最少失点に抑えていけるかにかかっている。技術と判断力を兼ね備えた2年生センターバックに注目だ。
チーム名 | 関東一 | |
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ポジション | DF | |
背番号 | 3 | |
サイズ | 178cm 65kg | |
学年 | 2年 | |
前所属 |
VIVAIO船橋
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代表歴 |