青森山田VS富山一 (1月5日12:05ニッパツ三ツ沢)
対戦相手 | 青森山田 | 富山一 | 対戦相手 | |
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阪南大高 | 3-2 | 1回戦 | ー | |
尚志 | 5-0 | 2回戦 | 1-0 | 日章学園 |
桐光学園 | 2(PK5-4)2 | 3回戦 | 2-1 | 矢板中央 |
10得点4失点 | 3得点1失点 |
青森山田は2試合アディショナルタイムに得点して劇的な勝利を掴み取っており、鹿島に所属する柴崎以来のベスト8進出を決め最も勢いにもっているチームかもしれない。チームで欠かせないプレイヤーは2年生のMF高橋とFW鳴海だ。高橋は攻撃的MFとして攻守に貢献、3得点を上げ存在感を示している。鳴海は前線からのプレスとアシスト、MF神谷も2得点を決めているが、消える時間も多くまだ本領を発揮していない。神谷が普段通りの力を見せれば優勝に近い存在となりそうだ。
対する一昨年の優勝高、富山一は、粘り強い戦いで1点差ゲームを制してきた。3回戦の矢板中央戦では序盤の得点で、大量失点での敗戦も予感させたが、後半からは自分の堅守速攻のサッカーで後半アディショナルタイムに逆転勝利した。飛び抜けたタレントはいないが、競り合い、カバーリングなど総合力に優れるCBの早川、ボランチの位置からサイドへ効果的なパスを供給するMF田畠、スピードのあるドリブル突破が魅力の坂本、同じくドリブルと決定力を持つ柴田などいい選手は揃っている。
試合は、青森山田が主導権を握る展開となる。両サイドバックを高く上げ、住永と高橋の2人を中心にパスをつなぎ、鳴海が前線からのチェイシングと質の高い動き出しでゴールを脅かす。しかし富山一は青森山田の弱点である上がった両サイドのスペースと常田と近藤のセンターバックの間のスペースへのパスへの対応ができないため、ここをつけば十分勝機となる。しかし、青森山田のリスタート、特に原山のロングスローは驚異的だ。近藤と常田の長身に注目が集まるが、実際はこぼれ球を押し込んでいる。富山一はボールウォッチャーにならず全員にマークを付けて守りたい。
國學院久我山VS前橋育英 (1月5日14:10ニッパツ三ツ沢)
対戦相手 | 國學院久我山 | 前橋育英 | 対戦相手 | |
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広島皆実 | 1-0 | 1回戦 | ー | |
明秀日立 | 2(PK3-1)2 | 2回戦 | 3-2 | 大津 |
神戸弘陵 | 2-1 | 3回戦 | 3-1 | 帝京第三 |
5得点3失点 | 6得点3失点 |
國學院久我山が大会のダークホース神戸弘陵を破ってベスト8進出を決めた。久我山はテンポの良いパスワークからサイドもしくは中央からのワンツーで崩すチームだが、得点力は決して高くはない。しかし今大会は全国の強豪からFW渋谷がしっかり点を取っている。要因はセットプレーと速い段階でシュートが決まっており。守りもDF野村を中心に3失点と多いが、勝負どころの守備はさすがだ。相手は同じ技巧派チームとして有名な前橋育英、いい勝負となりそうだ。
前橋育英は初戦の後半アディショナルタイムの逆転ゴール交渉候補の一角である大津に勝利して勢いにのっている。3回戦はプリンス関東に昇格する帝京第三に対して危なげない勝利で2年連続のベスト8進出を決めた。昨年と比べると突出した個はないが、全員がハードワークし、ドリブルとパスを織り交ぜた攻撃は昨年を上回っている。特にFW横澤はアタッキングサードで力を発揮する。意表を突くシュート、エリア内でのドリブルとアシストもでき危険な選手だ。
前橋育英の攻撃に國學院久我山の守備がどこまで踏ん張れるかが、ポイントとなりそうだ。ただ一方的な展開になることはなく、久我山もチャンスを作り出すはずだ。久我山が勝つ場合は守り勝ち1-0の最小得点での勝利となり、前橋育英が勝つ場合は3-1と大差がつくかもしれない。