【クラブユース関東予選ラウンド16 柏レイソルU-183-0ジェフ千葉U-18】
ホームでクラブユース選手権全国大会の出場をかけたジェフ千葉U-18との千葉ダービー。相手のプレスを苦戦しながらも無失点で全国行きを決めた。その勝利に大きく貢献した柏レイソルU-18のDF城和隼颯(3年)だ。
試合開始早々から相手の速いプレスとスピードに乗ったサイド攻撃で主導権を握られてしまう。しかし、いつも通りにショートパスで最終ラインを上げ、味方の動きを動きながら、右サイドには速いロングパス、左サイドには相手CBとSBの間にバックスピンをかけたパスで、前がかりとなっている相手にプレッシャーをかける。しかしチームはシュートが撃てずチャンスを作れない。
しかし、前半16分1つのセットプレーで柏が先制する。右サイド中村陸の左足のフリーキックはゴールに向かって密集の中でワンバウンドしたボールをセットプレーで上がっていた城和が頭で軽く合わせたボールは予測不能な回転でゴール右上に吸い込まれた。劣勢だったが、この1点で選手のモチベーションを大きく上げた。
その後も千葉の猛攻でサイドが突破されるが、中央は城和と中川のCBを中心に最後まで相手の攻撃を防ぎ、数少ないチャンスをしっかりと決め、チームは3-0で勝利して全国出場をしっかり決めた。一昨年はまさかの全国出場を逃し、昨年は関東最後の切符を取るなど、関東のクラブユースのレベルの高さに苦労しているが、今年はしっかりと決めた。
城和自身もチームの勝利と共にトップチーム昇格が期待される。既に高い技術を持ち相手ロングボールをピタッと止めるトラップは本人の努力と才能の賜物であり、現トップチームのパスサッカーには柔軟に対応ができるだろう。186cmの長身で高さにも問題がない。あとは、対戦相手から「もう凄すぎて勝てない」と思われるフィジカルともっとチームを鼓舞する力強さが備わると本当に今年もユース世代を代表とする素晴らしい選手になるだろう。