２００２年から指揮を執る森山監督が今年限りで退任する。
Ｊ１に続き、ユース世代も偉業を成し遂げた。広島ユースが東京Ｖユースに圧勝し、日本一を達成。「本当に全員が集中して頑張ってくれた。よくやった」。選手に胴上げされた森山監督は感無量の表情を見せた。
ユースの武器もトップチームと同じく攻撃サッカーだ。開始早々、「高萩さんが目標」という野津田が鮮やかな先制パンチ。４１分、末広の追加点はゴール前での巧みなラストパスから生まれたもの。後半も攻め手を緩めず、さらに２得点。快勝を締めくくった。
選手は奮い立った。「ゴリさん（森山監督）を胴上げしようとみんなで言っていた」と平田主将。監督というより、主将の目線で選手と接する指揮官に優勝をプレゼントしたかった。
２２、２４日にあるＪリーグ・ユース選手権が最後の公式戦。「選手を見ても、まだ八割五分くらいの喜び。もう１冠残っている。抜け殻にはなっていないね」と森山監督。最後の花道へ、視線を向けた。
▽次期監督には望月氏就任へ
広島ユースの森山佳郎監督（４５）が今年限りで退任することが１６日、分かった。後任は望月一頼ユースダイレクター（５１）が就く。
２００２年から指揮を執る森山監督は来年も育成部門に在籍して、日本サッカー協会の公認Ｓ級コーチライセンス取得に専念する。
