全国高校サッカー選手権は4強が出そろい、東京・国立競技場で12日に準決勝、14日に決勝を行い、2度目の出場で初の4強入りを決めた京都橘の FW2人が、「ダブル得点王」を狙っている。4試合をこなし、2年生のFW小屋松が通算4ゴールで大会トップに立ち、3年の仙頭が3得点で追う。スピード と技術を併せ持った今大会屈指の2トップが、チームの栄冠とともに個人タイトルを手中にできるか、注目が集まる。
■速さと技 2トップ競う
背番号10の小屋松は、50メートルを5秒8で走るスピードが武器。中学時代は宇治FCに在籍し、進路を選ぶ際にJリーグのユースチームから誘いがあった が「高校サッカーがしたい」と京都橘を選んだ。1回戦で左ふくらはぎを負傷しながら3試合連続ゴールを決め、帝京長岡(新潟)との準々決勝では自分にマー クが集中したことを逆手にとって2アシストと活躍。「注目されている方がいいプレーができる。国立でゴールを決めてみたい」と意気込む。
仙頭は柔らかなボールタッチと高い決定力を備える。小屋松との絶妙のコンビネーションでここまで3得点。2回戦以降は、胃腸炎で欠場した高林主将の代わりにキャプテンマークを巻き、チームも引っ張っている。
ほかに、準々決勝で敗退した立正大湘南(島根)の坂口は八千代(千葉)との1回戦でハットトリックを決め、小屋松と並ぶ4得点を挙げている。
準決勝で京都橘と対戦する桐光学園(神奈川)の野路も通算3得点で、作陽(岡山)との準々決勝で後半ロスタイムに決勝点を挙げ、決定力や位置取りの良さが光る。
準決勝のもう1試合では星稜(石川)の采女(うねめ)と今井がともに2得点しており、鵬翔(宮崎)はこれまでの6ゴールを全て異なる選手が決めている。
【京都新聞】