雪で異例の延期となっていた第91回全国高校サッカー選手権決勝で19日、鵬翔高(宮崎)が粘り強い戦いの末、PK戦で京都橘高を下した。宮崎県勢で初の栄冠に、地元は喜び一色。学校で応援に声をからした生徒らも歓喜の万歳を繰り返した。
宮崎市の鵬翔高では、生徒ら約880人が体育館のスクリーンで観戦した。PK戦では選手の名前を叫んで後押し。勝利の瞬間、跳び上がったり、涙を流して抱き合ったりして喜びを爆発させ、全員で万歳した。
リードされては追い付く展開に、看護科3年の藤田冴月さん(17)は「相手に2点目を入れられたときは心臓が痛かった。諦めないでボールを追う姿に感動した」。富山晃一教頭(55)は「選手たちは平常心で臨めたのではないか。最後まで鵬翔らしい粘り強いサッカーだった」とたたえた。
【日本経済新聞】