勝利の瞬間、熱血漢の顔が喜びでくしゃくしゃになった。「びっくりしていますよ。こんなに選手たちの気持ちが強いとは」。監督では今大会最年長62歳の鵬翔・松崎監督。深く刻まれたしわが笑みで広がった。
鵬翔サッカー部の歴史は松崎監督の足跡そのものだ。宮崎農でサッカーを始め、卒業後の83年に鵬翔の前身である宮崎中央のサッカー部監督に就任。熱心な指導で強豪校へと引き上げた。
モットーは「真面目にコツコツ一生懸命」。監督自身も努力を惜しまなかった。「最初は部員11人で大変だった」。練習試合で人数が足りないと自分が出場したこともあった。中学世代の強化にも目を向けて「セントラルFC宮崎」を創立し、中高一貫で強化。矢野主将をはじめGK浅田、DF日高、DF原田ら3年生は1期生だ。「みんなで勝ち取った勝利」。6年間培ってきたチームワーク抜群の集団が大輪の花を咲かせた
【スポニチ】