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【サカスタ025】MF増山朝陽(東福岡)

東福岡 増山朝陽

高校総体優勝、右サイドを疾走するヒガシのクリロナ

東福岡サニックス杯2014
 東福岡の増山朝陽はJリーグも注目の攻撃的MFだ。その存在が全国区になったのが今年の高校総体だ。東福岡伝統の右ウイングとして、シザースを使った高速ドリブルとライナー性のクロスでチャンスを作り続けた。延長で勝利した決勝の大津戦でも、赤木の勝ち越しゴールをアシスト、その後は自ら右足シュートで、豪快にネットを揺らし、17年ぶりの高校総体優勝に大きく貢献した。

 父親は日本人で、母親はスペイン人とフィリピン人のハーフ。クォーターで小学校時代は福岡県博多になる板付ウイングに所属、九州トレセンにも選ばれた。中学時代は地元の板付中に進学、ここでも西日本のトレセンに選ばれている。この時のメンバーには現在同じチームで活躍するMF中島賢星もおり、彼の影響や地元福岡の強豪というのはあったのだろう。高校は東福岡を選択した。

 部員は250人いる東福岡でも早くから注目されており、1年時には福岡県のメンバーとして岐阜で行われた国体に参加。右MFとして出場し、決勝ではヴィッセル神戸のメンバー中心の兵庫県に敗れたが、準優勝を果たした。早生まれもあり、翌年も国体のメンバーに選出されている。

 しかし、選手層の厚い東福岡では、同学年の中島賢星や赤木翼がレギュラーを掴む中、2年間レギュラーが取ることができなかった。2年時の高校選手権の1回戦米沢中央戦では、後半39分に当時のエースFM木戸に代わって出場、後半ロスタイムにゴールを決めているが、彼の選手権での出場はこの試合のみとなっている。

 新シーズンの幕開けとなる春のフェスティバルの中で、参加チームのレベルが高いサニックス杯。彼はここで輝きを増した。予選リーグの横浜FM戦では、センターFWで先発、ボールを受け見事なターンで得点を奪った。その後現在の右ウイングにポジションを移し、スピード溢れる突破で、観衆を沸していた。ここでやれた自信がプレミアリーグ、高校総体での活躍につながっていった。

 高校総体で全国的な注目を浴びることになったが、彼が目指すのはプレミアリーグでの上位進出だ。4試合を残し現在7位、昨年の4位を上回ることが目標だ。そして16年ぶりの高校選手権の優勝、昨年も優勝候補の筆頭と言われていたが、まさかの3回戦敗退、ベンチで見ていた本人も悔しかったはずだ。強豪の揃う福岡県予選を勝ち抜き、選手権でも右サイドを爆発的なドリブルで疾走していくのであろう。

 そして彼は東京五輪世代でもあり、大学かJリーグかまだ進路はわからないが、次のカテゴリーでも鍛錬し、東京五輪で活躍する姿を見たいところだ。

 

チーム名 東福岡
ポジション MF
背番号 7
サイズ 179cm/72kg 
学年 3年
前所属 板付中
代表歴