第93回全国高等学校サッカー選手権大会埼玉県予選の決勝トーナメントが10月11日より開催される。今年も埼玉は混戦が続いており、県内の複数の大会を制した高校がなく、トーナメントの早い段階で強豪同士が潰し合うことが多くが、その結果で力がないと判断ができないほどの状況だ。
混戦の中、わずか出場に近いのが西武台だ。現在県リーグ2位、高校総体出場と一番安定感がある。FW中山歩を中心とした前線からのプレスで奪ったボールをそのままショートカウンターでゴールを目指すスタイルにトーナメント向きとも言える。普通にやればベスト4までは順当にいけるはずだ。
古豪武南は今年も安定したチームを作っている。現在県リーグでは首位を走っている。今年は安定感抜群のGK荒井と高さのあるCBを揃え、守りは計算できる。攻撃は個人能力の高い選手が多いが、サイドで孤立するケースもあるため、選手間の距離を保ちパスをつないでいけるかが勝負となる。埼玉の新興勢力である昌平も初めての全国を狙える好チーム。最終ラインからボールをつなぎ、ツートップの動き出しで、ロングボールを引き出すことができる。今年の新人戦優勝、昨年の選手権ベスト4と安定した力を残している。この両チームは順当にいけばベスト8で当たる。注目の一戦となりそうだ。
昨年の選手権出場の市立浦和は今年も安定した力を持っている。フィードが上手いGK寺岡、FW石神など今年は攻撃力に長けている。おそらく3回戦で浦和南と当たる。浦和南は今年の新人戦準優勝、フィジカルに長けた選手が多い。浦和東が赴任して2年目の野崎監督の手腕にも注目だ。
正智深谷は、昨年の選手権準優勝、関東大会優勝、県リーグ4位と今年も全国を狙える力を十分持っている。浦和東は高校総体出場、関東大会準優勝と昨年の不振から抜け出している。2年目をむかえる鈴木監督のポゼッションサッカーが浸透、レジスタ望月を中心とした攻撃は面白いサッカーをしている。不安材料は猛烈なプレスを掛けられり、がっちり守られた時に崩させるかにかかっている。この2チームはベスト8で当たる予定だ。
他にも昨年の選手権ベスト8で武南を苦しめたふじみ野、新興勢力の聖望学園、武蔵越生、埼玉栄、元Jリーガー森山泰行氏が監督に就任した浦和学園なども注目される。決勝は11月16日に埼玉スタジアム2002で行われる。
チーム | 予想 | 昨年選手権県予選 | 県リーグ戦 | 高校総体 | 関東大会 | 新人戦 |
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昌平 | ○ | ベスト4 | 1部3位 | ベスト8 | ベスト4 | 優勝 |
浦和南 | ベスト8 | 1部9位 | 2回戦 | ベスト8 | 準優勝 | |
市立浦和 | △ | 優勝 | 1部6位 | ベスト4 | ベスト8 | ベスト4 |
西武台 | ◎ | ベスト8 | 1部2位 | 優勝 | 2回戦 | ベスト4 |
浦和東 | △ | ベスト16 | 1部5位 | 準優勝 | 準優勝 | ベスト8 |
ふじみ野 | ベスト8 | 2部B3位 | 2回戦 | 2回戦 | ベスト8 | |
武南 | ○ | ベスト4 | 1部1位 | ベスト4 | 2回戦 | ベスト8 |
埼玉栄 | 2回戦 | 2部B1位 | 3回戦 | 2回戦 | ベスト8 | |
正智深谷 | △ | 準優勝 | 1部4位 | ベスト8 | 優勝 | 1回戦 |