精度の高いクロス、セットプレーで違いを生み出す攻撃的サイドバック!
【94回選手権神奈川県予選準決勝 市立東 4-1 日大藤沢 】
試合前の予想では、昨年の全国ベスト4のメンバーを半数擁する日大藤沢の勝利を予想していた人が多かったはずだが、まさかの4得点の快勝に大きく貢献したのは、この試合で2アシストを記録した右サイドバックの岩崎琢磨(3年)だ。
前半15分、オーバラップー岩崎のクロスは低くて速いボールを日大藤沢のDFとGKがクリアできない位置に合わせ、FW山口がヘディングで流し込み先制点を演出、更に22分にはコーナーキックの流れからまたしても岩崎の今度は山なりのクロスを山口の頭に合わせて2つのアシストを記録した。
試合を通して、様々な種類のクロスやセットプレーのキッカーとして精度の高いボールを蹴り続け、右サイドでのスローインは自分ではなく、MFにさせ、自分はボールに受け手になるほど攻撃的な選手だ。
7日の決勝は桐光学園、高校総体予選準決勝で対戦し、勝てば全国という試合でも、岩崎が前半直接FKを決めたが、後半の4失点で全国への道を閉ざされた。本人含め、チーム全体が雪辱に燃えているはずだ。下馬評は桐光有利だが、市立東が勝つ場合は、岩崎の出来がチームの勝利を左右するはずだ。