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【高校選手権】修徳が固い守りで、下級生中心の鳴門に2発勝利

 第91回全国高校サッカー選手権は31日、1回戦15試合を行い、駒沢陸上競技場の第1試合では修徳(東京A)が鳴門(徳島)に2-0で勝った。00年度以来12年ぶりの初戦突破を果たした修徳は、13年1月2日の2回戦で青森山田(青森)と対戦する。

 修徳が7年ぶり、鳴門が6年ぶりとなる選手権の全国舞台。ともに守備に重きを置いて戦う両チームの一戦は、修徳が主導権を握って攻める。中盤でセカンドボールを拾うMF久保祐貴(2年)と、非常に余裕を持ってボールを捌いていたMF城ヶ瀧大地(3年)のダブルボランチを中心に完全にボールを支配。

決定機をつくるものの、決めきれずに苦しんでいた修徳だが後半13分に試合を動かす。右サイドから大塚のスルーパスで抜け出したレフティーの本橋が右足で先制ゴールを突き刺した。待望の先制点を奪った修徳はその後も大塚のヒールパスからSB井上照輝(3年)が抜け出すなどビッグチャンスをつくる。一方、鳴門はFW林壮太(2年)が強引なドリブルで左サイドを打開する場面もあったが、集中した守りを見せる修徳守備陣中心にの前にゴールへ近づくことができなかった。

特にセンターラインは強固で三井田の高さと清水のカバーリングはこの日も発揮、体力・精神的にも鍛えられている。

 城ヶ瀧が「最後まであきらめないのが修徳の持ち味」という修徳は、終盤も集中力が途切れない。相手の反撃を完璧に封じると、試合終了間際の後半40分、交代出場のFW田上真伍(2年)の右CKから最後はゴール前でFW小野寺和也(3年)がコースを変えて追加点。2-0で初戦突破を果たした。

 前日、実践学園の勝利に刺激を受けていたという野澤は「東京都代表として自分たちも、と思っていた。実践と決勝で戦いたい」。修徳は2回戦で優勝候補の青森山田と対戦する。この日、予想以上にボールを支配することになりながらもポゼッションスタイルで快勝した修徳が2回戦では、本来の高速カウンターも駆使してV候補突破を目指す。