朝岡隆蔵(ふたば未来学園)高校サッカー強豪校監督
目次
1. 監督総評
朝岡隆蔵は、高校サッカー界の頂点を極めた実績を持ち、現在は福島県立ふたば未来学園高校サッカー部を率いる名将である。現役時代は名門・市立船橋高校でプレーし、3年時の第73回全国高校サッカー選手権大会で同校初の全国制覇を経験した(準決勝・決勝は病欠)。日本大学卒業後に教員となり、2008年より母校のコーチに就任。2011年度より監督へ昇格した。
就任初年度の第90回全国高校サッカー選手権大会でいきなり同校を全国優勝へ導くと、全国高校総体(インターハイ)でも2013年と2016年に全国制覇を達成。堅守速攻の伝統に緻密なボールポゼッションを融合させ、一時代を築いた。2019年春に市立船橋を退任した後は、ジェフユナイテッド千葉U-18監督や中国成都市サッカー協会U-18監督を歴任。2024年4月、JFAからの派遣によりふたば未来学園高校の監督に就任した。高体連、Jユース、海外での指導経験を注ぎ込み、公立の先進校から新たな旋風を巻き起こすべくチーム強化を進めている。
2. 基本情報
- 氏名:朝岡 隆蔵(あさおか りゅうぞう)
- 生年月日:1976年6月21日
- 出身地:千葉県千葉市
- 出身校:船橋市立船橋高等学校 → 日本大学
- 指導チーム:福島県立ふたば未来学園高等学校(前・市立船橋高等学校、ジェフユナイテッド千葉U-18)
- 役職:サッカー部監督(JFA公認S級コーチ)
3. 指導歴
- 1999年〜2000年:千葉市立朝日ヶ丘中学校 サッカー部 指導
- 2001年〜2007年:船橋市立法田中学校 サッカー部 監督 / FC稲毛ジュニアユース 監督
- 2008年〜2010年:船橋市立船橋高等学校 サッカー部 コーチ
- 2011年〜2018年度:船橋市立船橋高等学校 サッカー部 監督
- 2019年4月〜2023年1月:ジェフユナイテッド市原・千葉U-18 監督
- 2023年4月〜2024年1月:中国成都市サッカー協会 U-18/U-19 監督
- 2024年4月〜:福島県立ふたば未来学園高等学校 サッカー部 監督
4. 大会の戦績
全国高校サッカー選手権大会(全国大会・地方予選)
監督通算全国大会出場回数:4回(最高成績:全国優勝・1回)※高校サッカー部監督時
| 年度 | 高校名 | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 市立船橋 | 第90回全国高校サッカー選手権大会(全国出場) | 全国優勝(日本一) | 決勝:2-1(延長) 四日市中央工(県予選優勝・就任初年度全国制覇) |
| 2012年度 | 市立船橋 | 第91回全国高校サッカー選手権千葉県予選 | 県予選準優勝 | 決勝:0-1 八千代 |
| 2013年度 | 市立船橋 | 第92回全国高校サッカー選手権大会(全国出場) | 全国ベスト8 | 準々決勝:1-1(PK1-4) 京都橘(県予選優勝) |
| 2014年度 | 市立船橋 | 第93回全国高校サッカー選手権千葉県予選 | 県予選準優勝 | 決勝:2-3 流通経済大柏 |
| 2015年度 | 市立船橋 | 第94回全国高校サッカー選手権大会(全国出場) | 全国3回戦敗退(ベスト16) | 3回戦:0-0(PK3-4) 東福岡(県予選優勝) |
| 2016年度 | 市立船橋 | 第95回全国高校サッカー選手権大会(全国出場) | 全国2回戦敗退 | 2回戦:0-0(PK3-5) 前橋育英(県予選優勝) |
| 2017年度 | 市立船橋 | 第96回全国高校サッカー選手権千葉県予選 | 県予選準優勝 | 決勝:1-2 流通経済大柏 |
| 2018年度 | 市立船橋 | 第97回全国高校サッカー選手権千葉県予選 | 県予選準優勝 | 決勝:0-2 流通経済大柏 |
| 2024年度 | ふたば未来学園 | 第103回全国高校サッカー選手権福島県予選 | 県予選4回戦敗退 | 4回戦:0-2 聖光学院(監督就任初年度) |
| 2025年度 | ふたば未来学園 | 第104回全国高校サッカー選手権福島県予選 | 県予選ベスト8 | 準々決勝:0-1 帝京安積 |
| 2026年度 | ふたば未来学園 | 第105回全国高校サッカー選手権福島県予選 | 県予選 進行中 | 大会開催中 |
全国高校総体(インターハイ)(全国大会・地方予選)
監督通算全国大会出場回数:7回(最高成績:全国優勝・2回)※高校サッカー部監督時
| 年度 | 高校名 | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 市立船橋 | 平成23年度全国高校総体(全国出場) | 全国2回戦敗退 | 2回戦:1-1(PK7-8) 桐蔭学園(県予選優勝) |
| 2012年度 | 市立船橋 | 平成24年度全国高校総体千葉県予選 | 県予選準優勝 | 決勝敗退(流経大柏が全国へ) |
| 2013年度 | 市立船橋 | 平成25年度全国高校総体(全国出場) | 全国優勝(日本一) | 決勝:4-2 流通経済大柏(インハイ制覇) |
| 2014年度 | 市立船橋 | 平成26年度全国高校総体(全国出場) | 全国1回戦敗退 | 1回戦:0-1 阪南大高(県予選優勝) |
| 2015年度 | 市立船橋 | 平成27年度全国高校総体(全国出場) | 全国準優勝(2位) | 決勝:1-1(PK5-6) 東福岡(県予選優勝) |
| 2016年度 | 市立船橋 | 平成28年度全国高校総体(全国出場) | 全国優勝(日本一) | 決勝:1-0 流通経済大柏(インハイ2度目制覇) |
| 2017年度 | 市立船橋 | 平成29年度全国高校総体(全国出場) | 全国ベスト8 | 準々決勝:1-2 日大藤沢(県予選優勝) |
| 2018年度 | 市立船橋 | 平成30年度全国高校総体(全国出場) | 全国ベスト8 | 準々決勝:0-2 昌平(県予選優勝) |
| 2024年度 | ふたば未来学園 | 令和6年度全国高校総体福島県予選 | 県予選1回戦敗退 | 1回戦:1-2 日大東北(監督就任初年度) |
| 2025年度 | ふたば未来学園 | 令和7年度全国高校総体福島県予選 | 県予選2回戦敗退 | 2回戦敗退 |
| 2026年度 | ふたば未来学園 | 令和8年度全国高校総体福島県予選 | 県予選ベスト8 | 準々決勝:0-2 帝京安積 |
高円宮杯U-18サッカーリーグ(プレミアリーグEAST・プリンスリーグ等)
| 年度 | チーム名 | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東1部 | 第3位 | プリンス関東上位 |
| 2012年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東1部 | 第4位 | プリンス関東残留 |
| 2013年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東 | 第1位(優勝) | プレミアリーグ参入戦勝利・昇格決定 |
| 2014年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プレミアリーグEAST | 第3位 | プレミア初参戦で堂々3位 |
| 2015年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プレミアリーグEAST | 第5位 | プレミアEAST残留 |
| 2016年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プレミアリーグEAST | 第3位 | 終盤まで優勝争いを展開 |
| 2017年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プレミアリーグEAST | 第5位 | プレミアEAST中位残留 |
| 2018年度 | 市立船橋 | 高円宮杯 プレミアリーグEAST | 第6位 | 市立船橋監督最終年 |
| 2019年度 | 千葉U-18 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東 | 第7位 | ジェフ千葉U-18監督就任1年目 |
| 2020年度 | 千葉U-18 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東 | 第8位 | コロナ禍による変則開催 |
| 2021年度 | 千葉U-18 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東 | 第9位 | プリンス関東残留 |
| 2022年度 | 千葉U-18 | 高円宮杯 プリンスリーグ関東1部 | 第8位 | 千葉U-18監督最終年 |
| 2024年度 | ふたば未来学園 | 福島県高校サッカーリーグ1部(F1) | 1部残留 | ふたば未来学園監督就任1年目 |
| 2025年度 | ふたば未来学園 | 福島県高校サッカーリーグ1部(F1) | 1部中位 | リーグ戦残留 |
| 2026年度 | ふたば未来学園 | 福島県高校サッカーリーグ1部(F1) | リーグ参戦中 | リーグ戦継続中 |
5. 選手経歴・選手総評
選手総評
現役時代の朝岡隆蔵は、全国屈指の名門である市立船橋高校でプレーし、名将・布啓一郎監督の厳格な指導のもとで戦術眼と球際の激しさを徹底的に叩き込まれた。1994年度の第73回全国高校サッカー選手権大会では、主力MFとして大会2得点を挙げて勝ち上がりに貢献したものの、準決勝・決勝は無念の体調不良(水疱瘡)によりベンチ外となり、自宅で全国制覇の瞬間を見届ける悔しさを味わった。この「国立のピッチで日本一を掴み取る」という強い誓いが後の指導者人生の確固たる原動力となった。高校卒業後は日本大学へ進学し、サッカー部主将としてチームを牽引。大学サッカーの高いインテンシティのなかで中盤のバランス感覚とリーダーシップを深めた。プロの世界へ直接進むのではなく、教育者として指導者の道を歩み始め、市船の監督就任1年目で選手権優勝を成し遂げて選手時代の忘れ物を取り戻したドラマは有名である。自らの原体験に裏打ちされた妥協なき勝負へのこだわりと、選手の自立を促す緻密な戦術指導は高い評価を得ている。
選手経歴
- 船橋市立船橋高等学校 サッカー部
- 日本大学 サッカー部























