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【高校選手権】京都橘・小屋松、W戴冠だ!

 

 雪のため14日から延期になった全国高校サッカー選手権は19日に京都橘(京都)-鵬翔(宮崎)の決勝戦が東京・国立競技場で行われる。京都橘は18日、埼玉県内で最終調整。今大会5ゴールで得点王争いトップを走るFW小屋松知哉(2年)は左ふくらはぎ痛を抱えていたが、「100%近く戻っている」と“恵みの雪”による全快宣言。4得点で続くFW仙頭啓矢(3年)も「最後なので全てを出したい」と完全燃焼を誓った。

寒風吹きすさぶ中、傷の癒えた2年生ストライカーが戦闘態勢を整えた。大雪で仕切り直しとなった最終決戦。京都橘のFW小屋松が得点王と全国制覇のWゲットに挑む。

 「100%近く戻っていると思います。もう、痛いとか言ってられません。スピードを生かして、点を取るイメージを持っています」。周囲に大量の雪が残るグラウンドで約2時間、ミニゲームやセットプレーの確認などで調整。けがの影響を感じさせない軽快な動きを披露した。

 左ふくらはぎ痛を抱えながら戦ってきたが、当初予定されていた決勝が14日から5日間延びたことで治療に専念。滞在先のホテルでは血行をよくするため、患部を冷水と温水に交互に入れる「冷温交代浴」を行ってきた。現在5ゴールで得点王争い単独トップ。今週はクラスメートから「得点王取れよ」「優勝しろよ」と激励メールが届いたといい、「応援メッセージがすごくうれしかったです」と気合をみなぎらせた。

 小屋松を1ゴール差で追うFW仙頭は「最後なので全てを出したい。得点王は意識しているけど、チームが勝つことに貢献して、その結果でついてきたらいい」。左ひざ痛は、入念なマッサージと電気療法で「完璧に近い状態です」とこちらも全快だ。

 計9得点の強力2トップに不安なし。「僕らが点を取れば、いい結果につながると思う」と小屋松。最後も聖地で暴れまくる。

【サンケイスポーツ】