目次
学校・サッカー部の発足
日本体育大学柏高校は千葉県柏市にある私立高校で日本体育大学の兄弟校。創立57年を迎えた2016年4月よりに学校名をそれまでの柏日体から日体大柏高校に変更。部活動が盛んで、
空手部(過去の実績全国優勝)野球部(第94回全国高等学校野球選手権大会千葉大会準優勝)・陸上競技部(駅伝・走り高跳び・棒高跳びなど)・ダンス部(チアダンス競技)ラグビー部・男子バスケットボール部が強豪校として知られている。
サッカー部の歴史・躍進
高校総体出場とプリンス関東2部への躍進
サッカー部は、市立船橋や習志野、八千代などの強豪を多い中、1986年の高校総体に出場。それ以降は全国大会の出場歴はない。話題となったのは柏レイソルの下部組織の選手を積極的に受け入れ、工藤壮人(サンフレッチェ広島)や武冨考介(柏レイソル)など多くのユース出身選手が在籍していた。チームは、地元のクラブチーム出身者を中心に部を強化、2012年にはプリンスリーグ関東2部(現在は1部制に移行のため廃止)に昇格し、関東の強豪校やJユースと互角の戦いを展開していた。
プリンス関東2部廃止後、県リーグ1部を主戦場とし、市立船橋と流通経済柏が出場しない関東大会へは、県予選決勝へ4年連続で進出し、関東大会へ出場するなど、千葉県内では一定の存在感を示していた。後述するが、2015年に柏レイソルと相互支援契約を結び、Jリーグクラブとの提携による高校サッカー部を強化する新しい取り組みに挑戦している。
その効果が少しずつ出ており、2017年は、千葉県県リーグで開幕5連勝、高校総体予選では、同じ柏市内にある流通経済柏と準決勝で1-2で敗れ、全国出場まであと一歩のところ来ている。
監督・コーチ
片野慶輝総監督
日体大柏の躍進には、現在チームの総監督を務める片野慶輝の存在が欠かせない。片野氏は全身の柏日体高校を卒業後、日本体育大学に進学。主にMFやサイドバックとして活躍。大学卒業は母校に赴任し、2012年に監督に就任。レベルの高い千葉県でチームを関東大会、高校総体ベスト4に導いている。2017年より総監督に就任。
酒井直樹監督
柏レイソルアカデミーの全身である日立サッカースクール柏出身で、その後日本代表には選出されたMF。引退後は柏レイソルU-12やU-15の監督に歴任。2016月1月、永井ヘッドコーチ(現柏レイソルU-18監督)の後任として就任。レイソルのポゼッションサッカーと日体大柏の個の能力の融合を目指している。2017年にヘッドコーチから監督に昇格し、プリンスリーグ関東復帰、全国大会出場を目指している。
柏レイソルとの提携
日体大柏が全国的に注目されるようになったのは、2015年に柏レイソルと相互支援契約を締結。これには、地域密着の考えを持つ柏レイソルとサッカー部の強化を考える鈴木誠治校長をはじめとした関係者の理解もあった。その提携内容は年々厚みを増している。
永井ヘッドコーチの派遣
契約締結後の2015年2月、柏レイソルアカデミーから日体大柏に永井俊太ヘッドコーチが就任し、ボールとスペースを支配する柏レイソルのトレーニングメソッドを日体大柏の選手たちに指導している。
専門授業で柏アカデミーコーチからの指導
柏日体のアスリートコースに籍を置く1年生選手が週2回、各2時間ある専門体育の授業でレイソルの練習場である日立柏グラウンドで柏アカデミーコーチから指導を受けている。
日体大柏の選手がレイソルU-18の練習に参加
常時ではないが、日体大柏の選手がU-18の練習に参加。U-18の選手とレベルの高いトレーニングに参加することで、選手個々人の強化を図っている。
日体大柏の選手がレイソルU-18へ登録変更
U-18所属のGKの退団やケガによる長期離脱でGKが足りなくなり、日体大柏のGKがレイソルへ登録変更し、練習や試合に出場するなど、ユーストップレベルへの経験をすることが可能となっている。
下部組織出身選手の長期的な育成
日体大柏がレイソルU-15やレイソルトーア(柏レイソルA.A.TOR’82)からU-18へ昇格できなかった選手たちの受け入れ先となっているため、レイソルのアカデミースタッフは小中学校の6年から高校を含めた9年間、選手を高校でも見守ることが可能となった。これにより下部組織出身が日体大柏へ選択する選手が増えており、現在、チームのレギュラーの約半数が下部組織出身者で固められており、レイソルアカデミーのサッカーが素早く浸透する一因ともなっている。
また、将来的には、日体大柏で結果を出した選手にはU-18への登録変更の可能性があり、日体大柏に所属することがプロへの近道となる大きな可能性も秘めている。本件はレイソル側にもメリットがあり、U-18へ昇格できなかったが、高校世代で遅咲きとして活躍する選手をしっかり囲い込むメリットもある。
高校・U-18の合同セレクションを実施
2017年7月17日、2018年入学の新高校1年生を対象としたセレクションを実施する。これは1.日体大柏のサッカー部に入学を希望している者、2.柏レイソルU-18に入団を希望している者、3.日体大柏と柏レイソルU-18の両方に希望している者の3つより選択してセレクションを受けることが可能である。
チームについて
チームスローガン
「疾風迅雷」意味は激しく吹く風と激しい雷。事態の変化が急なこと、行動が迅速なことなどにたとえられています。
日体大柏と柏レイソルU-18のスタイルの融合
柏レイソルとの提携前は、身体能力とドリブルスキルに優れた選手による縦への速いサッカーが中心だったが、レイソルとの提携後、アカデミー持ち味のポゼッションサッカーを取り入れ、ボールを止めて蹴る技術を導入し、両方のスキルが融合した日体大柏独自のサッカーを模索している。
2015年は、レイソルのポゼッションサッカーを前面に押し出したサッカーを展開。慣れて言いない選手が多く、ぎこちなさが目立った。2016年は、3バックにもチャレンジで、ロングボールも多様してサンフレッチェ広島のサッカーに似たスタイルを導入、2017年は業務提携1期生が最高学年となり、レイソルの基本フォーメーションである4-1-4-1(4-3-3)を導入し、ポゼッションしながら前線の個の力を融合させたサッカーを展開している。
サッカー部員
スタッフ。部員数
白川 勝紀部長、片野 慶輝総監督、酒井 直樹監督 他コーチ6名、トレーナー1名
1年生:31名 2年生:58名 3年生:54名
チームはトップAとトップB、セカンドAとサカンドB、1年生の5つのカテゴリーに分かれている。
所属リーグ
Aチームは千葉県リーグ1部、Bチームは県リーグ2部、Cチーム県4部に参入している。
3種(中学)出身チーム
柏レイソルとの業務提携後、レイソルアライアンス出身者が増えている。柏レイソルU-15、レイソルA.ATOR、レイソルA.A野田、レイソルA.A流山から以前からたくさんの選手が所属しているVerdyレスチ、Vivaio船橋を中心に柏市内と千葉県内のクラブチーム、中体連出身などを多数を占めている。
ユニフォーム
ホームは青・青・青、アウェーは白・白。白で今年からアシックスからミズノに変更されている。
学校生活
練習環境
校内にナイター照明完備で、人工芝「ハイブリッドターフ」を使用したサッカーグラウンドを敷設。天候に左右されずに使用可能なため、計画的な練習メニューを可能にし、思い切りサッカーに打ち込める。
寮生活
体育館側の校門の隣に「健信寮」寮が併設されている。定員は100名で、月額58,000円(室料:10,000円、食事賄費:45,000円、光熱費:3,000円)
入部するには
練習会・セレクション
推薦などで入部する場合は、セクションに合格する必要があります。今年は柏レイソルU-18との合同セレクションを7月17日に開催します。
その他、一般入試合格者も入部可能です。
偏差値
学科・コース | 偏差値・合格点 |
---|---|
普通・アドバンスト | 54・318 |
普通・進学 | 49・283 |
普通・アスリート | 44・248 |
OB(Jリーガー)
柏レイソルU-18出身
桜井正人 カターレ富山
工藤壮人 サンフレッチェ広島
牧内慶太 SC相模原
山崎正登 Y.S.C.C.横浜
武富孝介 柏レイソル
仙石廉 栃木SC
橋本拓門 福島ユナイテッドFC
川浪吾郎 アルビレックス新潟
茨田陽生 大宮アルディージャ
島川俊郎 ヴァンフォーレ甲府
太田徹郎 サガン鳥栖
仲間隼斗 カマタマーレ讃岐
峯勇斗 VONDS市原
相馬大士 FC町田ゼルビア
木村裕 V・ファーレン長崎
小林祐介 柏レイソル
中川寛斗 柏レイソル
中村航輔 柏レイソル
白井永地 水戸ホーリーホック
手塚康平 柏レイソル
大島康樹 柏レイソル
マイケル・デン・ヘイジャー オークランド・シティFC
滝本晴彦 柏レイソル
伊藤達哉 ハンブルガーSV U-21
安西海斗 柏レイソル