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飯塚高校(福岡県)

飯塚高校_福岡県

飯塚高校(福岡県)

福岡県飯塚市に所在する学校法人嶋田学園飯塚高等学校の男子サッカー部。東福岡高校をはじめとする全国屈指の強豪がひしめく激戦区・福岡県において近年めざましい進化を遂げ、全国高校サッカー選手権大会(第101回・第102回連続出場)や全国高校総体(2025年インターハイ全国ベスト8進出)などで目覚ましい実績を残し、一躍全国区の強豪校へと名乗りを上げました。中辻喜敬監督のもとで徹底された「止める・蹴る・運ぶ」の高い技術力と状況判断力、ハードワークを融合させたポゼッション&アグレッシブなプレースタイルを武器に、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州1部でも上位に定着。短期間で複数のJリーガーを輩出するなど、高校サッカー界の育成モデルとしても全国から熱い視線を集めています。

学校の設立と概要

飯塚高等学校は、1962年(昭和37年)4月に福岡県飯塚市立岩に開校した私立高等学校です。運営母体は学校法人嶋田学園であり、筑豊地区における産業の近代化や社会の発展に対応する教育機関として産声を上げました。

建学の精神として「自立・協同・奉仕」を掲げ、生徒一人ひとりの個性と能力を伸ばす教育を実践しています。創立当初の工業系・実業系学科から時代の要請に合わせて学科再編を進め、現在は普通科(特進コース・総合進学コース等)や介護福祉科、トータルライセンスコース、自動車科、製菓科、こども保育科など、多様な進路希望や専門スキル取得に対応した多彩なコース体系を整えています。

近年は学業と部活動の双方で特色ある教育改革を推進しており、全国レベルで活躍する運動部・文化部を多数擁しています。地域社会に深く根ざした教育活動を展開するとともに、全国各地から多様な夢や目標を持つ生徒が集まる活気ある学び舎として発展を続けています。

サッカー部創部の経緯

飯塚高等学校サッカー部は、2012年(平成24年)に本格的な強化クラブとして創部・再始動を果たしました。激戦区として知られる福岡県の高校サッカー界において、創部当初は地区予選での早期敗退が続くなど、県内の強豪校の後塵を拝する厳しい時代からのスタートでした。

大きな転換期となったのは、2015年にセレッソ大阪アカデミーなどで豊富な指導経験を持つ中辻喜敬氏が監督に就任したことです。中辻監督は確固たるサッカースタイルと徹底したチームビルディングに着手し、「走る・戦う」メンタリティの醸成とともに、ボールを大切に保持しながら前進する技術・判断力の向上を徹底的に植え付けました。

その指導は短期間で実を結び、福岡県予選の上位進出を果たすようになると、2021年のインターハイ福岡県予選で見事に初優勝を飾り全国総体初出場を達成。さらに2022年度の第101回全国高校サッカー選手権福岡県大会決勝で強豪・東福岡を破って選手権初出場を果たし、全国大会でもベスト16進出という快挙を成し遂げました。翌2023年度も選手権予選を連覇して全国大会出場を果たし、2025年のインターハイでは全国ベスト8進出を達成するなど、創部からわずか10年余りで全国有数の新興強豪校としての地位を確立しました。

現監督と指導陣

  • 中辻喜敬(なかつじよしたか)(在籍期間:2015年〜在任中)

    1980年生まれ、滋賀県出身。現役時代は守山高校から日本体育大学でプレー。指導者転身後はセレッソ大阪のアカデミーコーチなどを務め、育成年代の技術向上と戦術理解の指導で手腕を発揮しました。2015年に飯塚高校サッカー部監督に就任すると、無名に近かったチームを徹底した技術指導と組織づくりによって急成長させ、就任6年目の2021年にインターハイ初出場、2022年度には同校史上初となる全国高校選手権出場(ベスト16)へと導きました。選手の人間的成長と自主性を重んじるオープンなマネジメントでも高い評価を得ています。

このほか、飯塚高校サッカー部では近代的なチーム運営を目指し、戦術分析コーチ、フィジカルコーチ、GKコーチ、アスレティックトレーナー、栄養士など多角的なスペシャリストを配置。2025年からはクラブ運営をより組織化・企業化させた新体制をスタートさせ、公立・私立の枠を超えた先進的な指導・サポート体制を敷いています。

全国大会などでの成績

飯塚高校サッカー部は、2015年の中辻体制発足以降、着実に県内上位へとステップアップを遂げ、2021年の全国高校総体(インターハイ)初出場を皮切りに全国舞台での存在感を急速に高めてきました。激戦の福岡県予選を勝ち抜く強固な組織力を身につけ、2022年度(第101回)全国高校サッカー選手権大会に初出場を飾ると、秋田商(秋田)、明桜(秋田)を破って初出場ながら全国ベスト16進出の快挙を達成しました。続く2023年度(第102回)大会でも福岡県予選を連覇し、2年連続で全国選手権のピッチに立ちました。

全国高校総体(インターハイ)においても、2021年の初出場に続き、2025年度の福岡県予選決勝で宿敵・東福岡をPK戦の末に破って優勝を飾り全国大会へ進出。本戦でも強豪校を相手に勝ち上がり、同校史上最高となる全国ベスト8(準々決勝進出)の偉業を達成しました。

高円宮杯 U-18サッカーリーグにおいては、福岡県リーグを勝ち上がり2021年度の参入戦を制して高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州へと昇格。強豪Jユースや九州各県の伝統校としのぎを削りながらプリンスリーグ九州1部の上位戦線に定着し、最高峰のプレミアリーグ昇格を見据えたハイレベルな戦いを日常的に繰り広げています。

全国高校サッカー選手権大会

年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2015年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)地区・県1次予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・東福岡(福岡)
2016年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会1回戦敗退福岡県代表は東福岡/優勝・青森山田(青森)
2017年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会ベスト4福岡県代表は東福岡/優勝・前橋育英(群馬)
2018年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)地区・県1次予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・青森山田(青森)
2019年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会ベスト8福岡県代表は筑陽学園/優勝・静岡学園(静岡)
2020年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会ベスト8福岡県代表は東福岡/優勝・山梨学院(山梨)
2021年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会準優勝福岡県代表は東福岡/優勝・青森山田(青森)
2022年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(1回目)3回戦敗退(全国ベスト16)初出場/優勝・岡山学芸館(岡山)
2023年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(2回目)2回戦敗退(全国ベスト32)2年連続出場/優勝・青森山田(青森)
2024年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会ベスト4福岡県代表は東福岡/優勝・前橋育英(群馬)
2025年度飯塚全国高校サッカー選手権大会(福岡県大会)県大会準優勝福岡県代表は東福岡/優勝・神村学園(鹿児島)

全国高等学校総合体育大会(インターハイ)

年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2015年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・東福岡(福岡)
2016年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・市立船橋(千葉)
2017年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・流通経済大柏(千葉)
2018年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・山梨学院(山梨)
2019年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県予選敗退(詳細記録なし)福岡県代表は東福岡/優勝・桐光学園(神奈川)
2020年度飯塚全国高校総体大会中止新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止
2021年度飯塚全国高校総体(インターハイ)(1回目)2回戦敗退初出場/優勝・青森山田(青森)
2022年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県大会準優勝福岡県代表は九州国際大付/優勝・前橋育英(群馬)
2023年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県大会準優勝福岡県代表は東福岡/優勝・明秀学園日立(茨城)
2024年度飯塚全国高校総体(福岡県予選)県大会ベスト4福岡県代表は福大若葉/優勝・昌平(埼玉)
2025年度飯塚全国高校総体(インターハイ)(2回目)ベスト8(全国第5位)福岡県予選優勝・全国ベスト8進出/優勝・神村学園(鹿児島)

高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ(福岡県リーグ・プリンスリーグ九州)

年度高校名(チーム名)大会名成績・結果備考
2015年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ下位カテゴリー参戦県リーグ上位カテゴリー昇格を目指し参戦
2016年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ下位カテゴリー参戦県リーグ上位カテゴリー昇格を目指し参戦
2017年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ県リーグ上位進出各カテゴリーでの強化を推進
2018年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ県リーグ参戦各カテゴリーでの強化を推進
2019年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ1部上位進出県1部リーグで安定した戦績を記録
2020年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ1部2部降格なし(限定開催)コロナ禍によるレギュレーション変更
2021年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ1部優勝プリンスリーグ九州参入戦を勝ち抜き昇格
2022年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州7位優勝・神村学園(鹿児島)
2023年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州1部4位優勝・鹿児島城西(鹿児島)
2024年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州1部5位優勝・大津高校2nd(熊本)
2025年度飯塚高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州1部4位優勝・サガン鳥栖U-18 2nd(佐賀)

部員数

総部員数は約150名(各学年約45〜55名)で構成されています。

カテゴリー構成・活動実態:

  • Aチーム(トップチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州1部、全国高校総体、全国高校サッカー選手権大会に参戦
  • Bチーム:高円宮杯 JFA U-18サッカー福岡県リーグ(県1部)に参戦
  • Cチーム:福岡県リーグ(県2部/県3部)に参戦
  • U-16(1年生チーム):九州ルーキーリーグ(球蹴男児U-16リーグ等)および各種フェスティバルに参戦

部員の主な出身チームは、アビスパ福岡U-15、ギラヴァンツ北九州U-15、サガン鳥栖U-15などのJクラブ下部組織に加え、CAグランロッサ、サガン鳥栖U-15唐津、ブレイズ熊本、太陽SC、FCソレイユ、バルサアカデミー福岡、小倉南FCなど、九州全域や関西・関東の強豪街クラブ・中学校から向上心の高い選手が幅広く集まっています。

練習環境は、学校敷地内・近隣の人工芝グラウンド(ナイター照明完備)や提携球技場を中心に活動を行っています。練習時間は平日の放課後16:30〜19:30頃、休日はプリンスリーグ等の公式戦および実戦トレーニング・県外遠征を実施。徹底した時間管理と高密度のトレーニングによって実戦力を高めています。

ユニフォーム

ユニフォームサプライヤーはPUMA(プーマ)を採用しています。ファーストユニフォーム(HOME)は、チームカラーである鮮やかな水色(サックスブルー)を基調とし、シャツが水色、パンツが水色(またはホワイト)、ソックスが水色のセットアップを採用。セカンドユニフォーム(AWAY)は、クリーンな白色を基調とし、シャツが白色、パンツが白色、ソックスが白色の組み合わせとなっています。GKユニフォームはフィールドプレイヤーと明確に識別できるよう、イエロー、グリーン、ピンク等の鮮明なカラーが用意されています。

また、飯塚高校サッカー部は部活動運営の先進的モデルとして複数の企業とオフィシャルスポンサー契約を締結。株式会社マンダム(GATSBY等)やどうとんぼり神座、アサカワトランテック、岩田産業グループホールディングス、株式会社アーチ電工など、多方面の有力企業がトレーニングウェアやユニフォームスポンサーとしてチームの活動・遠征・強化をサポートしています。

寮・生活環境

飯塚高校では、全国各地・県外から集まる強化指定部(サッカー部・野球部等)の生徒を受け入れるため、学校敷地内に男子専用寮「愛宕寮(あたごりょう/龍王愛宕寮)」を完備しています。寮からグラウンドまでは徒歩約30秒という抜群の近さにあり、移動の負担が一切なく練習直後の休養や学習へスムーズに移行できるアスリートにとって理想的な立地環境です。部員の過半数が入寮して2人部屋(一部3人部屋)で共同生活を送り、北は青森県から南は宮崎県・沖縄県に至るまで全国から集まった仲間たちが切磋琢磨しています。

寮生活の生活リズムは規律正しく整えられています。朝は6:10起床・6:20点呼から始まり、学食での栄養バランスの取れた朝食、健康スポーツコース等での授業、放課後の集中トレーニング(約1時間半〜2時間)、18:30〜20:30の学食での夕食、入浴・洗濯・ケア、21:00の夜の点呼と清掃(4人1組当番制)、そして22:00〜23:00の学習・ストレッチ時間を経て23:00に消灯・就寝というサイクルが徹底されています。食事面では学食にて日替わりの和洋中メニューが提供され、カロリー・栄養素の明示や身体づくりのための十分な食事管理が行われています。また、ホームセンター・グッデイと連携して部員自らが部屋をチームカラーのブルーにDIYリノベーションするなど、生徒主体の環境美化や人間的成長を促す取り組みも行われています。

寮費および諸経費の詳細については公式には非公開となっており、学校法人嶋田学園およびサッカー部の最新規定に基づいて運用されています。

入学・入部案内

中学生を対象とした練習会・体験入部(練習体験会)は、例年夏期(7月〜8月頃)および秋期を中心に開催されています。参加にあたっては原則として事前エントリー制となっており、所属チームの指導者を通じた申し込みや公式ウェブサイトからの事前申し込みが必要となります。

入学後の入部資格に関しては、一般入試で合格した生徒の入部も制度上可能ですが、プリンスリーグ九州1部所属というトップレベルの強度で活動するため、高い志と練習をやり切る強い意志が求められます。

学校の偏差値目安および設置コースは以下の通りです。

  • 普通科 特進コース:偏差値 48〜50程度
  • 普通科 総合進学コース:偏差値 40〜42程度
  • 専門学科(介護福祉科・トータルライセンス科・自動車科・製菓科・こども保育科):偏差値 38〜40程度

推薦入試の有無について、本校ではスポーツ推薦・特待生制度(専願・推薦入試)が導入されており、サッカー部での卓越した実績や練習会での評価に基づき、入学金や授業料の減免措置等が適用される選考枠が設けられています。

※これらの情報は年度・情勢により変動するため、あくまで参考情報となります。最新かつ正確な情報は必ず学校・クラブ公式HPをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

チーム強化・指導方針

飯塚高校サッカー部の強化方針の根幹にあるのは、「技術(止める・蹴る・運ぶ)」「状況判断」「圧倒的な走力とインテンシティ」を極限まで融合させたスタイルです。単にロングボールを多用したりフィジカルの強さに頼るのではなく、狭い局面でも正確にボールをコントロールし、相手のプレッシャーを無力化しながら主導権を握るドライビングフットボールを追求しています。

同時に、攻守の切り替え(トランジション)のスピードと球際の激しさ、90分間走り切るフィジカルコンディションの強化を徹底。日々の練習から実戦以上の強度とプレッシャーを課すことで、大舞台でも動じないメンタリティと勝負強さを養っています。

また、ピッチ内の指導にとどまらず、社会人として通用する「礼儀・挨拶・感謝の心」「自己管理能力」といった人間教育を最重要視。プロフェッショナルな思考を持った選手を育成し、高卒でのJリーグ加入や関東・関西の強豪大学サッカー部への進路を着実に開拓する強化サイクルを確立しています。

主なプロ選手一覧

  • 2019年度卒:村越凱光(飯塚高校 → 松本山雅FC → ラインメール青森FC → 松本山雅FC → テゲバジャーロ宮崎)
  • 2020年度卒:川前陽斗(飯塚高校 → アスルクラロ沼津 → 高知ユナイテッドSC → アスルクラロ沼津 → イトゥアーノFC横浜 → アスルクラロ沼津 → FCバレイン下関)
  • 2021年度卒:髙尾流星(飯塚高校 → ガイナーレ鳥取 → ヴァンラーレ八戸)
  • 2022年度卒:芳野凱斗(飯塚高校 → 福岡大学 ※サガン鳥栖加入内定・特別指定選手)
  • 2023年度卒:藤井葉大(飯塚高校 → ファジアーノ岡山 → カマタマーレ讃岐 → ファジアーノ岡山)
  • 2025年度卒:塚本一咲(飯塚高校 → テゲバジャーロ宮崎)

※掲載基準:本校サッカー部を卒業後、J1〜J3等のプロサッカークラブとの直接プロ契約実績、加入実績、または加入内定が確認できた選手を掲載しています(現役ユース・2種登録のみの選手、アマチュア・社会人チームのみ所属の選手等は除外)。

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