第91回全国高校サッカー選手権で、中国勢は立正大淞南(島根)と作陽(岡山)が5日の準々決勝まで勝ち進んだ。中国勢2校が同時に4強入りすれば、44大会ぶり。現行の都道府県代表制となった第62回大会以降では初となる。
中国勢の同時8強は皆実(広島)高川(山口)の第86回大会以来、5大会ぶり。過去に2校が4強入りしたのは、第47回大会しかない。推薦枠出場の広島山陽が準優勝し、中国代表の広島工が3位に入った。
立正大淞南の南監督は、広島ユースが中国地方のレベルを引き上げているという。全国大会で好成績を残し、人間教育も重視する姿勢が、練習試合や各大会で対戦する高校にも浸透。「7、8年前から(中国勢2校の4強入りが)あってもおかしくはない。サンフレッチェに引っ張られた」と身近な手本を要因に挙げた。
立正大淞南は持ち前の中央突破で2大会ぶり、作陽は巧みなパスワークで準優勝した第85回大会以来の準決勝進出を狙う。
【中国新聞】