高い技術を持つ技工派ボランチ
第93回高校選手権大会神奈川予選準々決勝桐蔭学園1-0三浦学苑 一昨年の高校総体全国王者の三浦学苑戦で決勝点のフリーキックを決めたのは、桐蔭学園MF新井博人(3年)だ。前半から圧倒的なボールをキープしてパスをつないで攻撃を仕掛けるが、三浦学苑の4枚のDFと2枚のボランチが最終ラインまで吸収される相手の守備的陣形に苦戦。新井も左足から繰り出させるテンポの良いパスと、推進力のあるドリブルでこの状況を打開しようとするが、チームとして決定機を作ることができないまま前半を終了した。
後半10分、ゴール中央でフリーキックのチャンスを得る。三浦学苑の壁は6枚、桐蔭の選手が壁の前に座り、相手GKからボールの位置を見えないように座った。新井の左足からカーブをかけたキックは壁の上を通り越し、三浦学苑GK角井が必死で伸ばした手をすり抜けゴールネットに突き刺さり、これが決勝点となった。
圧倒的にボールを支配しながら、得点は1点のみだが、内容では相手を圧倒。リードされて終盤、三浦学苑が攻勢に出るが、危なげなくかわして勝利した。今年の桐蔭学園は技術に優れる選手が多いが、中でも新井は高い技術だけでなく、FC東京の下部組織出身らしく、ハードワークとドリブルにも優れ、チームの中心となっている。
準決勝の相手は、3連覇の桐光学園、高校総体出場した向上を破った日大藤沢だ。堅い守りから素早いカウンターが得意なチームで侮れない存在だ。あと2勝で11年ぶりの全国へ、桐蔭学園と新井の最後の挑戦が続く。
チーム名 | 桐蔭学園 | |
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ポジション | MF | |
背番号 | 7 | |
サイズ | 171cm/61kg | |
学年 | 3年 | |
前所属 | FC東京U15深川 | |
代表歴 |