【東京都クラブユースU17新人戦 決勝戦 FC東京U-18 4-1東京ヴェルディユース】
FC東京U-18が昨年に続き、この大会の連覇を決めた。この日、東京ヴェルディユースとの決勝戦でチームを勝利に導くゴールを決めたのは、FC東京U-18のMF久保建英(中3)だ。
開始早々、チーム全体の果敢なプレスから東京ヴェルディユースのパスミスを誘い、1対1の決定機を作ったが、相手GKに阻まれてしまう。その後、目立ったプレーはなかったが、相手DFへプレスをかけ、昨年より運動量が増えているようだ。そして、前半終了間際に2度目の決定機を迎え、相手DFのタックルを冷静にかわして、またもGKと1対1となったが、決めることができずに前半は開始早々に小林が決めた先制点の1-0で終了した。
後半、ヴェルディユースが左サイトから見事なパスワークで同点に追いつかれ、ヴェルディユースに流れが傾きかけていたが、久保のゴールで再度リードを奪うことになる。後半28分、左サイド、小林からのマイナス折り返しを左足でダイレクトに振り抜き、豪快なシュートで2-1とした。決めた本人はゴール裏のサポーター席まで駆け寄り、渾身のガッツポーズ。これで完全にFC東京U-18の流れとなった。
直後の33分、相手のパスミスをカットし、ゴール中央までドリブルで進み、相手DF2人と前に出たGKのポジションをしっかり確認し、コントロールシュートで3-1と突き放した。チームは終了間際にも1点追加、結局4-1で勝利。チームは昨年に続いて大会連覇を達成した。
この試合で、久保が成長していく姿が見ることができた。前半から”球際トーキョー”に名に恥じないプレスを前線から敢行。ただ突っ込むのではなく、周りの選手のポジションを確認しながら連動したプレスを意識しており、無駄なスタミナ消費を抑えていた。前半は決定機を外したが、後半はしっかり2得点。特にボールを持った際、相手DFに囲まれながらも、GKの動きを見て流し込んだ3点目はとても15歳と思えない落ち着きぶりだ。