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【高校選手権】フットサル軍団・帝京長岡、4発大勝

 ◆全国高校サッカー選手権 ▽3回戦 帝京長岡4―1鹿児島城西(3日・浦和駒場スタジアム) 3回戦8試合が各会場で行われ、ベスト8が出そろった。作陽(岡山)は地元のなでしこリーグの強豪・岡山湯郷仕込みの変幻自在のサッカーで、前々回の優勝校・滝川二(兵庫)に5―2と圧勝。中学時代にフットサルで全国準優勝したメンバー9人を擁する帝京長岡(新潟)は鹿児島城西(鹿児島)に4―1と大勝して、チーム初、新潟県勢28年ぶりの8強入りを決めた。準々決勝4試合は5日に行われる。

 帝京長岡イレブンは自らが成し遂げた快挙の意味が分からなかった。「僕らが生まれる前、実感ないんです」とFW山田が困惑するのも無理はない。新潟県勢の8強入りは84年度大会の新潟工以来28大会ぶり。20人以上の報道陣を前に谷口哲朗監督(39)も、「こんなに人に囲まれたのは初めて」と苦笑いするしかなかった。

 前半11分に1点を先行されたが、雪国の11人は地に足がついていた。MF三田が右からトップ下に移ると、「失点しても落ち着いてできた。パスをいい感じで回せた」と面白いようにボールが回った。同22分から13分間で一挙3点。後半27分にも三田がこの日2点目を奪って試合を決めた。

 チームの特色は磨き上げた足技だ。12年前に地域のレベルを上げようと指揮官は長岡JYFCを創設。チームの下部組織的な位置づけで、現3年生が中学3年のときにフットサルで全国準V。卓越した足技に同大会を観戦したフットサル日本代表のミゲル・ロドリゴ監督(42)も感激。「君たちの素質は素晴らしい。今すぐにでもフットサル界に来てほしい」。MF長坂には直接スカウトするほどのほれ込みようだったという。

 元帝京高監督・古沼貞雄氏(73)の助言が効いている。91年度大会の優勝を経験した谷口監督は当時の教え子。「試合中はボヤいてます。勝負勘というか僕に分からないものがあるんですね」と昨年9月から定期的に学校を訪れる名将は“お守り”代わり。「今日負けたら大雪の中を(新潟・長岡に)帰らなければいけなかったのに…。もうひとつ行きましょうか」と指揮官。頼もしい選手と恩師がいれば新潟初の国立切符も夢じゃない。

【スポーツ報知】