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【サカスタ011】仙頭啓矢(京都橘)

テクニックとスピードを兼ね備えた仙頭
テクニックとスピードを兼ね備えた仙頭

スピードとテクニックを兼ね備えたアタッカー

 京都橘 のFW 仙頭啓矢(3年)が注目されている。先日の帝京長岡戦では、前半9分、京都橘は右オープンスペースを突いたFW小屋松知哉の折り返しを受け右足でゴール右隅へ流しこむ。GKはニアサイドをケアしようとしていたが、背番号7はボールをインフロントにかけて、外側から巻く技ありのゴール。今大会3得点目を決めたFWは「右から来ていたボールなのでインフロントにかけて打ちました。新人戦、インターハイまでは決定力が低かったんですけど、それが課題ということが分かって、朝練からシュート練習をやってきたので、今はものすごく自信になりました」と練習の成果を発揮する活躍に表情を緩めた。

 昨夏には世界で戦える若きフットボールプレーヤーを探す世界規模のスカウトプロジェクト、ナイキ「THE CHANCE」のジャパンファイナルへ進出。滝川二や桐蔭学園、鹿児島実、前橋育英、久御山、矢板中央といった強豪校の、海外でプロを目指す選手たちと技を競い合った。チャンスメークする能力の高さを見せて最終日の最終選考まで行ったものの、スペインで開催されたグローバルファイナルへ進出する3名に残ることはできず。世界でアピールするチャンスを掴むことはできなかった。悔しい落選だったが、学んだことがある。「あの時、選ばれたプレーヤーたちは全員、積極的なプレーをしていた。人に見せるためには積極的なプレーが大事ということを学びました」

 確かな技術の源は、小学校低学年の時に母朋子さん(40)に付いていったバレーボールだ。母の強烈なアタックや、ぶれ球のサーブをトラップし続けた。どのタイミングで足を引けば威力を吸収できるか、自然とこつをつかんだ。

 この日で帝京長岡より1試合多い4試合目。疲労がたまる中で気分転換にと、チーム副主将が4日午後の自由時間に行った場所は、何と東京・秋葉原のメイド喫茶だった。「めっちゃ恥ずかしかった。『お帰りなさい、ご主人様』と言われて。でも、本場なんで。『ミックス・シャカシャカ・ジューチュ』を頼みました。リラックスできましたし、癒やされました」と“メイド効果”にニコニコだった。
 今大会4戦3発で、卒業後は東洋大に進学するストライカーは、時には2列目からチャンスをつくる攻撃の核。小学生のときは、バレーボールをしていた母朋子さん(40)のスパイクしたボールでトラップの技術を鍛えたという。「桐光学園はタレントがそろっている。全員一丸となって戦うことが大事だと思う」。萌え男は「打倒桐光」に燃えている

 3回戦では3アシスト。スピード、テクニックを兼ね備えた攻撃の柱はフィニッシュ、チャンスメーク両面で印象的なプレーを見せている。チームが勝つことを第一に考えながらも、思い切ったミドルやスルーパスなど自分の力を積極的に発揮。国立準決勝でもチームを引っ張るFWの果敢な姿勢は変わらない。

 

テクニックとスピードを兼ね備えた仙頭
テクニックとスピードを兼ね備えた仙頭
卒業後は東洋大学へ進学する
卒業後は東洋大学へ進学する
ゴールを決め応援席で部員の祝福を受けた
ゴールを決め応援席で部員の祝福を受けた
いよいよ国立で桐光学園との対決が待っている
いよいよ国立で桐光学園との対決が待っている

 

チーム名 京都橘
ポジション FW
背番号 7
学年 3年
前所属 FCグリーンウェーブU-15
代表歴