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【プレミアリーグチャンピョンシップ2012】広島ユースが3連覇、野津田が2年連続MVP=高円宮杯

高校年代の日本一を決める「高円宮杯U-18サッカーリーグ2012チャンピオンシップ」が16日に埼玉スタジアム2002で行われ、ウエストリーグ王者のサンフレッチェ広島FCユースが4-1でイーストリーグ王者の東京ヴェルディユースを下して3連覇を飾った。

広島は開始1分、左コーナーキックからのクロスがファーサイドに流れ、相手GKが倒れているうちにMF野津田岳人がボレーで決めて先制した。41分には野津田のラストパスからMF末廣浩暉が追加点を奪った。後半に入り、47分にセットプレーから失点したが、57分には野津田のミドルシュートがGKの逆を突いて3点目。さらに63分、右サイドから中央へ入れたグラウンダーのパスをMF平田惇がダイレクトでたたき込み、ダメ押しの4点目を奪った。

2得点1アシストで2年連続のMVPに輝いた野津田は「技術は相手が上だが、気持ちで上回ることができた。ゴリさん(森山佳郎監督の愛称)を胴上げしようと団結したことが結果につながった。後半は点を取られて焦りましたが、守るのではなく点を取りにいくことだけを考えた。自分が活躍して勝利に貢献できたことがうれしい」と喜んだ。

一方、東京Vは自慢の攻撃力を生かしきれなかった。2年生FW高木大輔は「力を出しきれずに空回りし、90分間がもったいなかった。それに個人プレーが多くなって、いつものパス回しが出せなかった。(練習で)やってきたことをできればこんなに点差が開くことはなかったし、勝つこともできたはず」と唇をかんだ。

広島ユースは、Jユースカップでも準決勝まで勝ち上がっており、全国大会2冠を狙う。今季限りでの退任が濃厚となっている森山監督は「昨年はここで燃え尽きたが、そこで学んだので、今度はいけるのではないかと思う」と有終の美へ期待を込めた。