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習志野高校【チーム紹介:千葉県】

学校・サッカー部の発足

学校創立は1957年、全日制・定時制課程にそれぞれ普通科と商業科の2学科を併設し、1975年に現在の実籾に移転するまでは現在の京成津田沼駅周辺に校舎を構えていた。

初代校長は、のちに日本体育協会副会長や八千代松陰中学・高校創立者となった山口久太は習志野高校の校歌の作詞を担当。「雑草の如く逞しく」は山口が第1期生に向けた激励の言葉で、60年間受け継がれ現在も伝統となっている。

サッカー部の歴史・躍進

サッカー部は高校選手権15回、高校総体17回出場の強豪、選手権は優勝2回(1966年、1972年)、高校総体も1回(1995年)、実績では市立船橋、流経大柏、八千代に次ぐ成績を収めている。 高校サッカーの名将として現在も語り継がれている西堂就(にしどう たかし)監督が就任すると、わずか就任3年後で選手権に2度優勝。

その後、現在は流経大柏の監督として有名な本田裕一郎が監督に就任し、選手権ベスト4を1回、高校総体では1995年に優勝、ベスト4を1回と実績を残した。 選手権の出場は日本代表でW杯に出場したFW玉田圭司の代(1回戦敗退)以降遠ざかっている。

2018年は、関東大会千葉県予選準優勝、高校総体予選では、流経大柏と市立船橋を破り、4年ぶりに千葉県代表として全国大会出場が決まっている。




監督・コーチ

習志野は、市立高校の宿命とされる転勤もあるため、監督交代が低迷につながるが、優秀な監督が指導することで、私立優勢な高校サッカー会では全国レベルをキープし続けている。

西堂就

埼玉県出身、埼玉県の浦和師範附属小学校を出て東京の豊島師範に入学、4年生(現在の高校1年生相当)のとき全国中等学校大会(現在の高校選手権)に出場しベスト4に進む。戦前には選手として、戦後には監督として全国大会に出場を経験。

習志野には、1962年に監督に就任、浦和師範時の先輩であった藤波武三と共に、当時浦和で主流だったドリブル主体のサッカーを構築し、わずか3年半で高校選手権に初優勝(大阪の明星高校との両校優勝)。1972年にも単独優勝を達成。同時48都道府県制ではなく、関東代表だったが、この2回の優勝で千葉県には単独出場枠「1」が与えられることになった。

本田裕一郎

西堂の転勤後、低迷が続いていたが、市原緑高校で常にベスト4の成績を残していた本田裕一郎が1986年に監督に就任、習志野の校長に呼ばれて監督就任を打診された。市原緑ではスパルタ指導からクニックをベースとしたサッカーを突き詰めていくことを決意。静岡学園の井田勝通監督のサッカーへの憧れや、テクニックのある選手を日本サッカーリーグに送り出して活躍させたい、などの思いがあった。

1980年代後半から1990年代にかけて出現してきた千葉県内の街クラブからの選手獲得を模索し、クラブ育ちの個性的な選手を大きく伸ばす考え方をとった。さらに、アルゼンチンやウルグアイへの海外遠征も実施し、チームの強化にあたった。

結果、1989年の第68回大会(初戦で四日市中央工に敗退)、翌第69回大会(準優勝の鹿児島実業に敗退しベスト8)に連続出場し、古豪復活を印象づけた。この連続出場で、個性豊かな選手が集まり、Jリーグへ選手を輩出するきっかけにもなった。

1992年の第71回大会では、山城に敗れたがベスト4に進出、1995年には、福田健二、広山望を擁して、高校総体に初優勝した。しかし、選手権の予選では市立船橋に破れて出場を逃した。これ以降も市立船橋の壁を破れなかったが、玉田圭司がいた1998年、第77回大会に6年ぶりに全国出場を決め、吉野智行、玉田圭司、菅野拓真3人のJリーガーを擁して、優勝候補の一角とされていたが、初戦敗退、これ以降高校選手権全国への道は閉ざされている。

一方で、W杯に出場したFW玉田圭司をはじめ、日本代表のDFとして活躍した大野俊三や名塚善寛、福田健二、広山望などテクニカルな攻撃MFを中心に個性豊かなJリーガーを多数輩出した。

水庫祥元

本田裕一郎監督が流経大柏に異動すると、水庫祥元が監督に就任した。全国から優秀な選手を集まる市立船橋、流経大柏、県内の個性的な街クラブの選手は古豪八千代に集まり、この3強と渋谷幕張の台頭で、県大会ベスト4は行くが、全国へ行けない苦しい時代が続いた。

水庫は当初本田の後を継承し、パスサッカー主体だったが、速攻型のサッカーも取り入れた。2009年、高校総体予選では市立船橋、流経大柏を破って8年ぶりに全国大会へ出場、2回戦敗退となった。

プリンスリーグ関東には2007年に参戦。16位で翌年から新設される2部リーグへの所属となった。しかし、2008年残留できず、県リーグへ降格となった。水庫自身は千葉県のユースダイレクターの要職に就き、選手権予選決勝のTV解説は分かり易く、国体の監督を務め、その後赴任した検見川高校では、4部だったチームを1部に昇格させるなど監督としての高い能力は持っていた。

砂金伸

2012年、水庫監督の検見川高校赴任を受けて、八千代高校から砂金が監督に就任。八千代では高校総体、選手権で全国3位の実績から名門立て直しへの期待が大きかった。しかし、市立船橋、流経大柏のプレミアリーグ参入による選手層の拡大、私立高校のサッカー強化(選手獲得・グラウンドの人工芝化)が進み、差が広がり強化が更に難しい状況となっていた。

そんな状況の中、2014年に、流経大柏、市立船橋の2強を破って4年ぶりの高校総体出場を決めた。全国では初戦敗退だったが、2強時代に名門復活をアピールした。

ダイレクトパスとドリブルを融合させたサッカーは魅力的ではあったが、守備が不安を抱え、トーナメントでも勝てなくなった。2015年にはまさかの県リーグ2部降格となったが、1年で1部へ復帰した。

砂金伸監督

福田克行

2018年砂金監督が幕張総合高校へ赴任となり、5年間コーチと部長を勤めた福田克行氏が監督に就任。篠達也コーチとの二人三脚で関東大会出場、高校総体予選では、ベースの技術に堅い守備と素早いカウンターを植え付け、流経大柏と市立船橋に勝利し、第一代表で全国出場を決めた。

チームについて

チームスローガン

「雑草の如く逞しく」
習志野高校初代校長が第1期生に向けた激励の言葉で、60年経った現在も、校訓として生徒やOBに親しまれている。

校訓がそのままチームのスローガンになっている。

サッカーのスタイル

習志野のスタイルは、本田監督時代から技術の高い選手が集まる傾向があり、パスサッカーを展開している。4-4-2や4-2-3-1が主体で、CBとCFに長身の選手を配置し、ボランチにはテクニックに優れ、視野の広いパスの出せる選手がゲームを組み立てる。両サイドにはドリブルに優れた選手が中央の選手とパスをつなげながら、サイドからクロスを供給し、CFが合わせる。しかし近年は守備を堅め、カウンターで得点するシーンも増えている。

チームについて

ホームは赤・赤・赤でアウェイは白・白・白である。
 メーカーはPUMAのユニフォームを使用している。

サッカー部員

部員数

123名 1年:41名 2年:35名 3年:46名でかなりの大所帯。普通科と商業科の全てのクラスの生徒が所属し活動を行っている。

部員は100名以上と大所帯、4チームに分けて運営している。

所属リーグ

トップチームは千葉県1部リーグ、Bチームは2部リーグ、Cチームは4部に所属している。

3種の出身チーム

千葉県内でもレベルが高い習志野市とその周辺地域の中体連を中心に千葉県の街クラブ(VIVAIO船橋、FC習志野、JSC CHIBA等)、柏レイソルU-15、ジェフ千葉U-15などJ下部組織の出身者など幅広い。




学校生活

練習環境

2017年3月千葉県内での公立高校としては初めて人工芝のグラウンドが完成。夜間照明設備もあるため、自主練習の可能となり、今後のチーム強化を期待されています。

2017年3月にグラウンドを人工芝化

寮生活

基本的には市立高校のため、寮はないという話です。

吹奏楽部・バトン部の応援

全日本吹奏楽コンクール全国大会で金賞の常連である吹奏楽部は体育系クラブにて県大会決勝(準決勝の場合もある:夏の高校野球は1回戦から)になると応援が見られる。その圧倒的な演奏で相手の応援をかき消してしまう。

レッツゴー習志野は習志野高校オリジナルの応援曲

入部するのは

セレクション

2017年は体験練習会が7月と8月に実施されています。これはセレクションではないそうです。基本的には入部できるとのことです。新入生は基礎体力テストを実施し下記基準を下回ると活動についていけない可能性があるとのことです。
・12分間走 3000m以上
・50m6秒7以下
・両足のキック 90m以下

偏差値

学科・コース 偏差値
普通科 51
商業科 48




チーム情報

住所 〒275-0001 千葉県習志野市東習志野一丁目2番1号
監督 福田克行
所属リーグ 千葉県1部、2部、4部リーグ
サイトURL 習志野高校サッカー部ホームページ

主なOB(Jリーガー)

選手名 出身 Pos 進路 主な所属 現在の所属
大野俊三 1964 1982 千葉県船橋市 DF 住友金属工業 鹿島アントラーズ 現役引退
藤川久孝 1964 1982 千葉県 MF 法政大学 名古屋グランパスエイト 現役引退
名塚善寛 1969 1987 千葉県船橋市 DF フジタ工業 ベルマーレ平塚 現役引退
新明正広 1972 1990 千葉県 MF 東芝 ヴァンフォーレ甲府 現役引退
鈴木敬之 1973 1991 千葉県 GK 中央大学 FC東京 現役引退
御厨景 1977 1995 千葉県 DF 横浜マリノス 横浜マリノス 現役引退
桜井啓 1977 1995 千葉県 GK 同志社大学 ベガルタ仙台 現役引退
小田島隆幸 1977 1995 神奈川県茅ヶ崎市 DF 中央大学 モンテディオ山形 現役引退
廣山望 1977 1995 千葉県袖ケ浦市 MF ジェフユナイテッド市原 ジェフユナイテッド市原 現役引退
福田健二 1977 1995 愛媛県新居浜市 FW 名古屋グランパス 名古屋グランパス 現役引退
薮崎真哉 1978 1996 千葉県千葉市 MF 柏レイソル   現役引退
加藤元気 1978 1996 千葉県船橋市 MF リベルプールFC   現役引退
吉野智行 1980 1998 東京都台東区 MF 浦和レッズ 浦和レッズ 現役引退
関隆倫 1980 1998 千葉県松戸市 MF 東洋大学 大宮アルディージャ 現役引退
玉田圭司 1980 1998 千葉県浦安市 FW 柏レイソル 柏レイソル 名古屋グランパス
本間勲 1981 1999 新潟県北蒲原郡中条町 MF アルビレックス新潟 アルビレックス新潟 現役引退
町田忠道 1981 1999 埼玉県本庄市 FW 柏レイソル 柏レイソル 現役引退
栗澤僚一 1982 2000 千葉県松戸市 MF 流通経済大学 柏レイソル 柏レイソル
池上礼一 1983 2001 千葉県千葉市 MF 仙台大学 FC東京 現役引退
柴小屋雄一 1983 2001 宮城県仙台市 DF 大分トリニータ 水戸ホーリーホック 現役引退
鈴鹿源太郎 1986 2004 千葉県 DF 流通経済大学 横浜SC 現役引退
守田達弥 1990 2008 千葉県千葉市若葉区 GK 京都サンガ 京都サンガ 松本山雅FC

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