学校・サッカー部の発足
中村俊輔を輩出、高体連を代表する名門校
桐光学園と言えば、元日本代表の10番中村俊輔が有名だが、他にも藤本淳吾(横浜FM)や田中祐介(川崎F)など、多くの人材を輩出している。
学校創立は昭和53年と比較的最近であり、当時「神奈川御三家」の一つであり、多数の東京大学合格者を出し野球部が甲子園にも出場していた桐蔭学園高等学校から故鵜川昇(桐蔭学園学園長)を招聘し、桐蔭学園のシステムを導入した。現在も桐蔭学園と同様のシステムが多数残っている。
サッカー部の歴史・躍進
サッカー部は創立と同時に創部されたが、昭和61年に佐熊 裕和監督が就任してから徐々に力をつけ、就任7年後、平成4年の高校総体で初出場を果たし、翌平成5年の高校選手権に初出場し、米子東、徳島市立を勝利し、3回戦まで進んだ。中村俊輔が最高学年となった平成8年度は、高校総体でベスト4、高校選手権でも市立船橋に敗れたが、準優勝という立派な成績を上げた。
その後、高校総体はコンスタントに出場を続けるが、高校選手権は桐蔭学園の壁を越えることができなかった。しかし平成18年10年ぶりに出場を決めると平成24年にはプリンスリーグ関東優勝、高校総体ベスト4、高校選手権ベスト4、プレミアリーグイーストに昇格と最高の成績を残した。
2018年には延長の末敗れ高校総体準優勝。そして2019年の高校総体では決勝アディショナルタイムでのゴールで初の全国優勝を成し遂げた。
監督・コーチ
佐熊 裕和監督
桐光学園の躍進は佐熊 裕和監督の名前を上げないわけにはいかない。佐熊氏は本郷高校で選手権出場、日本体育大学で活躍し、昭和61年監督に就任した。中村俊輔や藤本淳吾など基礎技術の高い選手を育てる一方、井手口や佐原秀樹などフィジカルの強いセンターバックをプロに送るなどその手腕は高く評価されている。
近年はJユースに人材が集中したため、組織重視に戦術へ変更。DFとMFの2ラインで、選手が組織的に連動した守備からのサイド攻撃でゴールを奪うスタイルに変更し、プリンスリーグではJユースの強豪から結果を残している。2013年S級ライセンスを取得し、中国スーパーリーグの監督に就任、2014年からは新潟医療福祉大学サッカー部監督として活躍している。
鈴木勝大監督
佐熊監督の後任はコーチの鈴木勝大監督が昇格した。鈴木監督も桐光OBで、中村俊輔も1個先輩であり、3年時はキャプテンとしてチームを率いた。国士舘大学を卒業後、アビスパ福岡、サガン鳥栖などで活躍、2006年に引退し、ロアッソ熊本の育成スタッフ、ルーテル学院中学を経て、2012年に桐光学園のコーチに就任し2013年に佐熊監督から引き継いだ。プリンスリーグ関東から昇格した初めてのプレミアリーグでは、残念ながら1年でプリンスリーグへ降格したが、3年連続で高校選手権の出場を決めている。
2015年は絶対的エース小川航期基を擁して、選手権では優勝候補の一角とした期待されたが、3回戦で青森山田に後半アディショナルタイムに追いつかれ、PK戦で敗退した。現在はプリンスリーグ関東に所属。Jユースの強豪と互角以上の戦いを展開している。
チームについて
4-4-2をベースとした組織的な守備
佐熊・鈴木両監督共に採用しているのは、守備時はDF4人とMF4人が一列に並ぶツーラインを形成、複数人でボールホルダーを囲んで確実にボールを奪って素早い攻撃を仕掛ける。その完成度の高さは高校世代屈指と言われている。2019年の高校総体では珍しく3バックを採用し、堅い守備で見事優勝を果たした。
オールラウンドな10番とテンポの良いサイド攻撃
中村俊輔や藤本淳吾のようなパスセンスに優れた天才肌な司令塔タイプは近年輩出していないが、パスも出せて、ドリブルもできて運動量が多く守備のできる現代タイプの10番が攻守に貢献する。攻撃はボールを奪ってからのカウンター、もしくは、最終ラインからサイドへのロングフィードが起点となり、FW、MF、サイドバックの3人がドリブルとパスを組み合わせたコンビネーションからクロスを合わせるパターンが多い。また、失敗しても何度もクロスやドリブルで畳み掛けることで、個の突破や相手のミスを誘いゴールを狙うシーンが多くみられる。
厳しい練習
火曜日にはフィジカル練習があり、短・長距離とメニューのバリエーションが多い。時にはチームとして早朝・午前・午後・夜の4部練習で理不尽な追い込みで体力と精神力を培っている。
サッカー部員
部員数
部員は50名前後で、高校サッカーの名門校としては異例の少なさで、佐熊監督時代から全員に目に届く人数ということで、50人前後の少数精鋭となっている。
所属リーグ
Aチームは神奈川県1部リー部所属、Bチームは県リーグ3部に所属している。
3種(中学)出身チーム
桐光学園と言えば、中村俊輔が有名であるが、多数とJリーガーが輩出している。そして特徴は、Jのジュニアユースからユースに昇格できなかった選手が集まっているのが特徴だ。近年Jユースにタレントが集まる傾向だが、高体連屈指の選手が集まる。主に横浜マリノスMMと追浜、町田ゼルビア、FC東京、川崎フロンターレなどのJクラブの下部組織からFC多摩、トッカーナ、東急レイエス、大豆戸FCなどの有力街クラブからもスタッフがスカウトしている。
FC川崎栗の木
桐光学園には、少数精鋭で選別された高校サッカー部とは別にFC川崎栗の木というクラブチームあり、中等部の内部進学生を中心としたメンバーで構成されている。クラブユースやJユースカップの予選にも参加している。桐光の2軍という扱いではないが、時々サッカー部との練習試合を実施することもあり、2018年に活躍したFW敷野智大は、サッカー部との練習試合で存在感を見せ、移籍した少ない例である。
唯一の女子マネージャーは監督の娘が務める
鈴木監督の娘の美南さん(3年)は、2019年現在、サッカー部唯一の女子マネージャーとしてチームを支える。最終学年に陰ながら高校総体優勝に貢献した。
入部するには
練習会・セレクション
セレクションについては、実施されているようだが、告知されていないようだ。基本的にはチームに合う選手に声をかけ、非公開でのセレクションや練習参加で選考しているようだ。
学校生活
Jクラブに並ぶ練習環境
以前により学校の敷地内にグラウンドがあったが、2018年4月に人工芝のグラウンドを設置。観客席も設置しており、夜間照明も備え、スタジアムとしてプリンスリーグの試合会場として使用できる環境となった。また、専用のミーティングルーム、専用部室、選手毎の専用ロッカールーム、トレーニングルーム、トレーナールームまで完備し、Jクラブと並ぶ環境を備える。
写真は桐光学園サッカー部公式サイトより引用ユニフォーム
伝統のウルグアイカラーのユニフォームが人気が高い。エレーネ、アンダーアーマーから現在のNIKEに変更された。
丸大食品がスポンサー
リーグ戦限定で丸大食品がスポンサードしており、胸には丸大食品の署名とロゴマークが表示している。
OB(Jリーガー)
浜野征哉(元プロサッカー選手・FC東京 GKコーチ)
小林稔(元プロサッカー選手・FC東京育成コーチ)
須藤大輔(元プロサッカー選手・ヴィッセル神戸)
酒井良(プロサッカー選手・FC町田ゼルビア)
鈴木勝大(元プロサッカー選手・ルーテル学院中学コーチ)
中村俊輔(プロサッカー選手・ジュビロ磐田、元日本代表)
佐原秀樹(元プロサッカー選手・川崎フロンターレ)
井手口純(元プロサッカー選手・徳島ヴォルティス、元U-17日本代表)
宇留野純(プロサッカー選手・ロアッソ熊本)
加々美太一(元プロサッカー選手・ザスパ草津)
植村慶(元プロサッカー選手・福島ユナイテッドFC)
渡辺匠(プロサッカー選手・福島ユナイテッドFC)
権東勇介(プロサッカー選手・ツエーゲン金沢)
加藤大志(元プロサッカー選手・京都サンガF.C.)
藤本淳吾(プロサッカー選手・ガンバ大阪、06年Jリーグ新人王、元日本代表)
鈴木将太(元プロサッカー選手・湘南ベルマーレ)
久場政朋(元プロサッカー選手・元東京ヴェルディ1969、元U-17日本代表)
中島健太(サッカー選手・横河武蔵野FC)
今井昌太(プロサッカー選手・ブラウブリッツ秋田)
渡辺正嗣(プロサッカー選手・テゲバジャーロ宮崎)
久光邦明(フットサル選手・ペスカドーラ町田→ステラミーゴいわて花巻)
本田拓也(プロサッカー選手・モンテディオ山形、元日本代表)
馬場賢治(プロサッカー選手・カマタマーレ讃岐)
田中裕介(プロサッカー選手・セレッソ大阪、元北京五輪予選代表)
向慎一(プロサッカー選手・奈良クラブ)
鈴木孝司(プロサッカー選手・町田ゼルビア)
山本孝平(プロサッカー選手・元湘南ベルマーレ)
内藤洋平(プロサッカー選手・ギラヴァンツ北九州)
中西哲也(プロサッカー選手・グルージャ盛岡)
尾泉大樹(プロサッカー選手・FC岐阜)
北井佑季(プロサッカー選手・カターレ富山)
小川航基(プロサッカー選手・ジュビロ磐田、U-20日本代表)
タビナス・ジェファーソン(プロサッカー選手・川崎フロンターレ)
茂木秀(プロサッカー選手・セレッソ大阪)
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