【高校選手権】鵬翔がPK戦を制し、初の決勝進出

第91回全国高校サッカー選手権は12日、東京・国立競技場で準決勝を行い、第1試合では鵬翔(宮崎)と星稜(石川)が対戦した。星稜は前半13分、MF寺村介(2年)が先制点を決めるが、鵬翔も同31分にMF小原裕哉(2年)の直接FKで同点。後半36分にはMF井田遼平(3年)のゴールで星稜が再びリードを奪うが、鵬翔は同38分にMF東聖二(3年)が同点ゴール。2-2のままPK戦にもつれ込み、PK4-3で鵬翔が競り勝った。宮崎県勢としても初の4強入りを果たした鵬翔が、さらに記録を塗り替える決勝進出。

 MF川崎皓章(2年)が出場停止明けで先発に復帰した鵬翔だが、県大会決勝で左膝半月板を痛めたMF中濱健太(3年)はこの日もベンチスタート。星稜は出場停止明けの左SBF森下洋平(2年)が先発に戻ったほか、寺村が2回戦・松山工戦(2-0)以来、3試合ぶりに先発し、県大会で5得点を挙げ、今大会でも途中出場で2点取っているエースのFW今井渓(3年)が全国選手権初先発となった。

 試合は立ち上がりから相手のタイミングを外すショートパスで星稜のペースで進んでいく。前半13分、試合の流れどおりに星稜が先制する。右サイドから采女がドリブルで突破。ゴール前にグラウンダーのクロスを入れると、ニアに走り込んだ2トップがおとりとなり、逆サイドでフリーの寺村が左足でゴール正面流し込んだ。途中出場で決勝点を決めた3回戦・青森山田戦以来、今大会2点目。寺村のゴールで先制した。

 

 その後も星稜が試合の主導権を握り続けたが、追加点のチャンスに決め切れず、1-0のまま試合は推移。すると、劣勢を強いられた鵬翔だったが、セットプレーのワンチャンスを生かし、同点に追いついた。前半31分、ゴールほぼ正面でのFK。小原の右足から放たれたキックは壁の上を越えて鮮やかにゴール左隅に突き刺さり、1-1と試合を振り出しに戻した。同点のFK前にも2度同じ位置でのFKを得たが、星稜の壁に立ち塞がれていた。壁の前には、鵬翔の選手が星稜の選手の壁の前に立ち、GKの置田もゴールの位置が見えず、反応が遅れた。

 同点に追いつき、流れは一気に鵬翔に傾く。勝ち越しゴールを目指し、果敢に攻め込んだ。1-1で折り返した後半立ち上がりの2分には川崎が右足でミドルシュートを放ったが、GKが正面でキャッチした。流れを引き戻したい星稜は後半11分、寺村に代えてFW村上駿(3年)を投入。村上はそのまま左サイドハーフに入った。

 星稜は後半23分、自陣からのロングフィードに今井が抜け出し、絶好機を迎える。しかし、GKとの1対1から放ったシュートはゴール上へ。決定機を生かせなかった。鵬翔は同25分、FW澤中拓也(3年)に代えて、時間限定での起用が続くエースの中濱を投入。残り20分のタイミングで勝負に出た。

 終盤に入り、試合は激しく動く。まずは後半36分、星稜はDF松岡哲(3年)が右サイドから上げたクロスボールがファーストDFに当たってニアにこぼれ、難しいバウンドだったが、ゴール前に走り込んだ井田が右足ダイレクトで蹴り込んだ。2-1と再リードを奪うが、鵬翔もその2分後に再び追いつく。ハーフウェーライン付近のFKからDF柏田崇走(3年)がゴール前に上げると、競り合ったこぼれ球を東が右足でシュート。豪快にゴールに叩き込んだ。2-2となり、終盤は互いに攻め合ったが、3点目は生まれず。そのまま90分間を終え、試合はPK戦に突入した。

 PK戦では、後攻の鵬翔2人目、東のキックをGK置田竣也(3年)がセーブ。一方、先攻の星稜は4人目の今井がクロスバーに当て、5人目の植田はゴール上に外してしまう。決めれば勝ちの鵬翔5人目のキッカーはGKの浅田。しかし、右足のキックはゴール上へ。サドンデスに突入し、先攻・星稜の6人目、村上もクロスバーに当ててしまい、まさかの3人連続失敗。鵬翔の6人目を務めた川崎が落ち着いてゴール右に決め、PK4-3で競り勝った。



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