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星稜高校【チーム紹介:石川県】

河崎監督の情熱で選手権優勝、地元石川を盛り上げる。
 星稜のここまでも躍進は、川崎譲監督の情熱的指導と地元金沢を巻き込んだ努力抜きには語れない。そんな河崎監督も星稜高校出身で大阪体育大学を卒業後、町役場の勤務を経て、昭和57年から星稜高校の教師、その2年後の昭和59年にサッカー部の監督に就任した。監督就任後、チームを強くするために河崎監督の試行錯誤が始まった。

 まず最初に毎年夏休みに隣の新潟で実施されていた新潟フェスティバルの調整場所として、小峰監督率いる国見高校に立ち寄ってもらい、練習試合を重ねた。強豪校と試合をすることの重要性を感じた河崎監督は、自ら金沢でフェスティバルの開催した。最初は4チームで始まったが、27年経過した現在では、帝京や流通経済柏、前橋育英などの強豪高校やJユースも集まり、8月の1カ月でクラス別に石川県全域で合計110チームが参加する全国トップクラスのフェスティバルにまで大きくなった。

 更に小峰監督のアドバイスを受け、大型バスを購入し、全国各地へ遠征も実施して、全国の強豪校とたくさんの試合を実施した。こうした強化を実り、石川県内では敵なしで、全国大会の常連校となった。  

 河崎監督は厳しいことで有名で、昔は叱責する機会が多く、選手の生活指導には特に力を入れている。選手指導としては本田や豊田など個性的な能力を持った選手の長所を伸ばす指導を得意としており、選手の特性を見ながら起用している。

 また、外部からコーチを積極的に招聘しブラジル人コーチや帝京の黄金時代を築いた古沼監督、現在履正社の平野監督、ベルマーレで活躍した野口幸治氏、元なでしこジャパンの大橋監督などを呼び、選手の成長だけではなく、監督自身の指導の幅を広げた。近年は選手の自主性を養うため、選手同士で話し合う機会を作ったりと監督就任30年をむかえた現在でもさまざまなアプローチで結果を残し続けている。

人工芝のグラウンドに寮を完備
 全国の高校に先駆けて、雪国は土がドロドロになって使えないため、平成13年に人工芝のグラウンドを導入した。部員が100名以上いるので大学のグラウンドも利用している。グラウンドは校舎のすぐ横にあり、運動選手専用寮も敷地内にあり、サッカーと勉学に専門できる素晴らしい環境である。

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