桐生第一高校(群馬県)
群馬県桐生市小曽根町を本拠地とする私立・桐生大学附属桐生第一高等学校(学校法人桐丘学園)のサッカー部。全国高校サッカー選手権大会には2011年度に初出場していきなりベスト8へ進出し、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)にも通算3回出場している。2021年度には高円宮杯プレミアリーグプレーオフを勝ち抜き、群馬県勢として前橋育英に次ぐプレミアリーグEAST昇格を果たした。元日本代表の鈴木武蔵をはじめ、若月大和や中野就斗ら数多くのJリーガーを輩出する北関東屈指の強豪育成校である。
目次
学校の設立と概要
桐生大学附属桐生第一高等学校は、1901年(明治34年)5月に創立された「桐生裁縫専門女学館」を起源とする私立高校である。創立者は教育者の関根長三郎氏であり、地域の女子教育の発展に寄与することから学園の歩みが始まった。その後、時代の変遷とともに組織の改編を重ね、1948年(昭和23年)の学制改革によって「桐丘高等学校」へと改称。さらに1989年(平成元年)4月には男女共学化を実施し、校名を現在の「桐生大学附属桐生第一高等学校」(通称・桐生第一高校)へと改めた。
本校を運営する学校法人桐丘学園は、桐生大学、桐生大学短期大学部、桐生大学附属中学校、ぐんま未来大学附属幼稚園などを擁する総合教育機関として地域に根ざしている。建学の精神および教育方針として「社会に役立つ人間の育成」を掲げ、普通科をはじめとする多彩なコース制を導入し、生徒一人ひとりの個性と進路目標に応じた教育を展開している。
運動部の活動も全国的に極めて盛んであり、1999年夏の全国高校野球選手権で群馬県勢初の全国制覇を果たした硬式野球部をはじめ、柔道部やバスケットボール部、バドミントン部など多くの強化指定クラブが全国トップレベルの舞台で実績を収めている。サッカー部もそうした強化拠点の一つとして位置づけられ、学校全体のスポーツ振興と人間形成の大きな柱となっている。
サッカー部創部の経緯
桐生第一高校サッカー部は1970年(昭和45年)に創部された。創部当初は群馬県内の同好会的な活動から出発し、全国的な知名度を持つ野球部などの陰に隠れ、長年にわたり県予選の上位進出には届かない時期が続いていた。
転機となったのは、1999年に埼玉県出身の指導者である田野豪一氏が監督に就任したことである。田野監督はチームのスローガンとして「チームはひとつ」を掲げ、確かな個人技に裏打ちされたパスワークとハードワークを両立させる指導方針を導入。選手の自主性を重んじながら段階的にチーム力を底上げしていった。その強化は2000年代に実を結び、2005年度に全国高校総体(インターハイ)群馬県予選を制して全国総体初出場を果たすと、2007年度総体では全国舞台での初勝利を記録した。
さらに2011年度(第90回)の全国高校サッカー選手権群馬県大会決勝において前橋育英を破り、創部42年目にして念願の選手権初出場を達成。本大会でもFW鈴木武蔵を擁して快進撃を見せ、初出場ながら全国ベスト8へと駆け上がった。2013年度(第92回)にも2回目の選手権出場を果たして県内屈指の地位を固め、2021年度にはプリンスリーグ関東からプレミアリーグ昇格を果たすまでに急成長を遂げた。
現監督と指導陣
- 中村裕幸(なかむらひろゆき)(在籍期間:2022年1月〜在任中)
1981年生まれ。前橋商業高校から順天堂大学を経て指導者の道へ進み、桐生第一高校では長年にわたりヘッドコーチとして田野豪一前監督を支え、選手のスカウティングや戦術指導に深く携わってきた。2022年1月に田野氏の退任に伴い監督へ昇格就任。チームスローガン「チームはひとつ」を継承しつつ、「規律・謙虚・競争」を新たな指針として掲げる。就任1年目には高校年代最高峰のプレミアリーグEASTの舞台で指揮を執り、個の育成と組織的なコレクティブフットボールの両立を推し進めている。
- 田野豪一(たのごういち)(在籍期間:1999年〜2021年12月)
1972年生まれ。1999年に監督に就任してから約22年間にわたりサッカー部を率いた名将。無名に近かった同校を全国選手権ベスト8やインターハイ出場、高円宮杯プレミアリーグ昇格を果たす全国区の強豪へと育て上げた。鈴木武蔵をはじめ多くのJリーガーを育て上げた手腕が高く評価され、2021年度にプレミア昇格を果たした直後の2022年1月に退任。その後はJ3鹿児島ユナイテッドFCのアカデミー育成指導者へ転身した。
指導陣には現在、部長を務める栗原崇顧氏をはじめ、専属コーチやGKコーチ、トレーナーが配置されており、学校法人桐丘学園の手厚いバックアップのもとで選手の競技力向上と人間的成長をサポートする指導体制が敷かれている。
全国大会などでの成績
全国高校サッカー選手権大会には通算2回出場している。初出場となった2011年度(第90回大会)では、1回戦で初芝橋本(和歌山)を相手に鈴木武蔵の活躍などで快勝を収めると、2回戦で奈良育英(奈良)、3回戦で鹿島学園(茨城)を次々と撃破。初出場ながら堂々の全国ベスト8(準々決勝進出)へ進出し、準々決勝で尚志(福島)に1-3で敗れたものの旋風を巻き起こした。2回目の出場となった2013年度(第92回大会)では、初戦となった2回戦で宮崎県代表の日章学園と対戦し、1-2で惜しくも敗退となった。近年の県予選では前橋育英と幾度も決勝で激突し、全国復帰を目指す熱戦を演じている。
夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)には通算3回出場している。初出場は2005年度(千葉総体)で、2回目の出場となった2007年度(佐賀総体)では1回戦で東北(宮城)に2-1で競り勝って全国総体初勝利を挙げ、2回戦で星稜(石川)に惜敗。2015年度(兵庫総体)には8年ぶり3回目の出場を果たし、1回戦で滝川第二(兵庫)と対戦した。
リーグ戦文化の基盤となる高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグにおいては、群馬県リーグからプリンスリーグ関東へと昇格し、長年にわたり強豪ユースや名門高と鎬を削ってきた。2021年度の高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021関東では3位に入り、プレミアリーグプレーオフ(参入戦)へ進出。プレーオフAブロック決勝で帝京長岡(新潟)を破って優勝し、創部史上初となる高円宮杯プレミアリーグEASTへの昇格を成し遂げた。2022年度は高校年代最高峰のプレミアリーグEASTで1年間を通してハイレベルな戦いを経験。惜しくも最下位となり1年でプリンスリーグ関東へ降格したものの、2023年度以降もプリンスリーグ関東1部において毎シーズン上位争いを演じ、2025年度には2位に入るなど、再びのプレミアリーグ復帰を目指して高水準の戦いを継続している。
高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(※2010年まで開催)においては、本戦出場歴はないものの、関東地区予選などで果敢な挑戦を続けた。
全国高校サッカー選手権大会
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(1回目) | ベスト8:1回戦○3-1初芝橋本/2回戦○1-0奈良育英/3回戦○4-1鹿島学園/準々決勝●1-3尚志 | 初出場でベスト8進出/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2012年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・鵬翔(宮崎) |
| 2013年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(2回目) | 2回戦敗退:2回戦●1-2日章学園 | 2年ぶり2回目出場(1回戦シード)/優勝・富山第一(富山) |
| 2014年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・星稜(石川) |
| 2015年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(0-1前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・東福岡(福岡) |
| 2016年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(1-2前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・青森山田(青森) |
| 2017年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2018年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(1-2前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・青森山田(青森) |
| 2019年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(0-1前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・静岡学園(静岡) |
| 2020年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(1-2前橋商) | 群馬県代表は前橋商/優勝・山梨学院(山梨) |
| 2021年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(1-2前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・青森山田(青森) |
| 2022年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(1-6前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・岡山学芸館(岡山) |
| 2023年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会準決勝敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・青森山田(青森) |
| 2024年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(0-2前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2025年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(1-2前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・神村学園(鹿児島) |
| 2026年度 | 桐生第一 | 全国高校サッカー選手権大会(群馬県大会) | 県大会進行中 | 組合せ決定(2026年9月)/優勝校はシーズン中のため未確定 |
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2005年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(1回目) | 1回戦敗退(詳細記録なし) | 初出場/優勝・青森山田(青森) |
| 2006年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋商/優勝・広島観音(広島) |
| 2007年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(2回目) | 2回戦敗退:1回戦○2-1東北/2回戦●0-2星稜 | 全国総体初勝利/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2008年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・流通経済大柏と市立船橋の両校優勝 |
| 2009年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2010年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2011年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・桐蔭学園(神奈川) |
| 2012年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・三浦学苑(神奈川) |
| 2013年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2014年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・東福岡(福岡) |
| 2015年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(3回目) | 1回戦敗退:1回戦●0-1滝川第二 | 8年ぶり3回目出場/優勝・東福岡(福岡) |
| 2016年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋商/優勝・市立船橋(千葉) |
| 2017年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・流通経済大柏(千葉) |
| 2018年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・山梨学院(山梨) |
| 2019年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・桐光学園(神奈川) |
| 2020年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ) | 大会中止 | 新型コロナウイルスの影響(出場回数には含めず) |
| 2021年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・青森山田(青森) |
| 2022年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・前橋育英(群馬) |
| 2023年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会決勝敗退(0-1前橋育英) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・明秀学園日立(茨城) |
| 2024年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は共愛学園/優勝・昌平(埼玉) |
| 2025年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・神村学園(鹿児島) |
| 2026年度 | 桐生第一 | 全国高校総体(インターハイ)(群馬県大会) | 県大会敗退(詳細記録なし) | 群馬県代表は前橋育英/優勝・静岡学園(静岡) |
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東・プレミアリーグEAST
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名 | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2017年度 | 桐生第一 | 高円宮杯U-18サッカーリーグ群馬県リーグ1部 | 優勝 | プリンスリーグ関東参入戦を突破し昇格 |
| 2018年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東 | 8位 | 優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川) |
| 2019年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東 | 6位 | 優勝・FC東京U-18(東京) |
| 2020年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ関東 | 4位(Aグループ) | 大会方式変更による特別開催/優勝決定戦なし |
| 2021年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東 | 3位 | プレミアリーグプレーオフAブロック優勝でプレミア初昇格/優勝・川崎フロンターレU-18(神奈川) |
| 2022年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグEAST | 12位 | この年限りでプリンスリーグ関東1部へ降格/優勝・川崎フロンターレU-18(神奈川) |
| 2023年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部 | 5位 | 優勝・鹿島アントラーズユース(茨城) |
| 2024年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部 | 4位 | 優勝・東京ヴェルディユース(東京) |
| 2025年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部 | 2位 | 過去最高タイ成績/優勝・帝京高校(東京) |
| 2026年度 | 桐生第一 | 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部 | 1部で参戦中 | シーズン進行中/優勝校はシーズン中のため未確定 |
高円宮杯全日本ユースサッカー選手権大会
| 年度 | 高校名(チーム名) | 大会名(出場回数) | 成績・結果 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2007年度 | 桐生第一 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 関東予選敗退(詳細記録なし) | 本戦優勝・流通経済大柏(千葉) |
| 2008年度 | 桐生第一 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 関東予選敗退(詳細記録なし) | 本戦優勝・浦和レッズユース(埼玉) |
| 2009年度 | 桐生第一 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 関東予選敗退(詳細記録なし) | 本戦優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川) |
| 2010年度 | 桐生第一 | 全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会(関東予選) | 関東予選敗退(詳細記録なし) | 本戦優勝・FC東京U-18(東京) |
部員数とカテゴリー構成
部員数は102名(3年36名、2年33名、1年33名)。群馬県内のみならず、東京都や埼玉県、栃木県など関東一円から高い志を持った選手が集まる大所帯である。
カテゴリー構成・活動実態:
- トップチーム(Aチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部に参戦
- セカンドチーム(Bチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ群馬県リーグ1部に参戦
- サードチーム(Cチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ群馬県リーグ2部・3部に参戦
- U-16ルーキーチーム:関東ROOKIE LEAGUE U-16等に参戦
下部組織として2017年度に新設された系列の桐生大学附属中学校(桐生第一中学校)サッカー部とも密接に連携しており、中高6年間を通じた一貫育成体制の構築が進んでいる。
ユニフォーム
ユニフォームはシャツ・ショーツ・ソックスともに黄色を基調とするカラーリングが伝統のファーストユニフォームである。セカンドユニフォームには白色または紺色・青色が採用されている。サプライヤーはアスレタ(ATHLETA)などを経て、高い機能性を誇る競技用ウェアを採用している。
寮と練習環境
桐生第一高校サッカー部では、県外や遠方から進学してくる部員のために専用の学生寮(サッカー部寮:群馬県みどり市笠懸町阿左美等)を完備している。寮では指導スタッフや専任の寮監が生活指導に当たり、規則正しい生活習慣の確立と栄養バランスの取れた食事が提供されている。集団生活を通じて自立心や協調性を養う環境が整えられており、チームスローガンである「チームはひとつ」をピッチ外から育む土台となっている。
練習環境としては、学園が保有する全面人工芝グラウンドをはじめとする充実した設備を使用し、夜間照明も完備されているため年間を通して質の高いトレーニングを行うことができる。さらに系列大学(桐生大学・ぐんま未来大学)の施設やトレーニングルームも活用し、フィジカル強化とメディカルケアを両立させている。
強化の成果と育成実績
桐生第一高校サッカー部の強化の成果は、組織的な戦術眼と確かな個人技をハイレベルで融合させた選手育成力にある。単に走力や体格に頼るのではなく、狭い局面でも正確にボールをコントロールして前進する技術と、全員が連動して攻守を切り替える規律の高さを徹底して鍛え上げてきた。このスタイルが全国の強豪ユースチームとも対等に渡り合う競争力の源泉となっている。
その育成実績はJリーグおよび日本代表レベルにまで広く及んでいる。代表的な選手として、抜群の身体能力と決定力を武器に高校時代から世代別代表で活躍し、アルビレックス新潟や北海道コンサドーレ札幌でエースとして君臨、日本代表にも選出された鈴木武蔵が挙げられる。また、圧倒的なスピードを誇り年代別日本代表として湘南ベルマーレや海外クラブ(FCシオン)でプレーした若月大和、桐蔭横浜大学を経てサンフレッチェ広島で主力DFとして活躍する中野就斗、ベガルタ仙台で活躍した蜂須賀孝治、水戸ホーリーホックの乾貴哉など、多士済々なプロ選手を継続的に輩出している。
2021年度のプレミアリーグ昇格プレーオフ制覇や、2022年度のプレミアリーグEASTでの真剣勝負を通じて得た経験はクラブの財産となり、現在もプリンスリーグ関東で毎シーズン上位を争うなど、関東および全国屈指のタレント輩出校として確固たる地位を築いている。
主なプロ選手一覧
- 2007年度卒:乾大知(桐生第一高校 → 流通経済大学 → ザスパ草津/ザスパクサツ群馬 → V・ファーレン長崎 → サガン鳥栖 → 横浜FC → 栃木SC → 松本山雅FC → 栃木SC → AC長野パルセイロ → tonan前橋)
- 2007年度卒:黄大城(桐生第一高校 → 慶應義塾大学 → 京都サンガF.C. → 東京ユナイテッドFC)
- 2008年度卒:蜂須賀孝治(桐生第一高校 → 仙台大学 → ベガルタ仙台 → ブラウブリッツ秋田)
- 2011年度卒:鈴木武蔵(桐生第一高校 → アルビレックス新潟 → 水戸ホーリーホック → アルビレックス新潟 → 松本山雅FC → V・ファーレン長崎 → 北海道コンサドーレ札幌 → KベールスホットVA → ガンバ大阪 → 北海道コンサドーレ札幌 → 横浜FC → 栃木シティFC)※元日本代表・リオ2016五輪日本代表
- 2014年度卒:鈴木順也(桐生第一高校 → 立正大学 → ザスパクサツ群馬 → ガイナーレ鳥取 → FC琉球)
- 2014年度卒:乾貴哉(桐生第一高校 → ジェフユナイテッド市原・千葉 → 水戸ホーリーホック → ギラヴァンツ北九州 → 栃木シティFC)
- 2014年度卒:角田駿(桐生第一高校 → 北陸大学 → レイラック滋賀FC)
- 2017年度卒:田中宏武(桐生第一高校 → 立正大学 → 北海道コンサドーレ札幌 → 藤枝MYFC → 北海道コンサドーレ札幌 → Perserikatan Sepakbola Sleman)
- 2018年度卒:中野就斗(桐生第一高校 → 桐蔭横浜大学 → サンフレッチェ広島)
- 2018年度卒:楠大樹(桐生第一高校 → 桐蔭横浜大学 → 東京ヴェルディ → テゲバジャーロ宮崎 → FCティアモ枚方)
- 2018年度卒:田中渉(桐生第一高校 → ベガルタ仙台 → レノファ山口FC → モンテディオ山形 → 鹿児島ユナイテッドFC → モンテディオ山形 → 鹿児島ユナイテッドFC)
- 2019年度卒:若月大和(桐生第一高校 → 湘南ベルマーレ → FCシオン → 湘南ベルマーレ → レノファ山口FC → アルビレックス新潟)※年代別日本代表
- 2023年度卒:中野力瑠(桐生第一高校 → ザスパ群馬)
※掲載基準:J1〜J3所属歴、海外プロ契約実績、またはJFL等のトップカテゴリー所属歴が確認できた選手を掲載。生年月日に基づき1〜3月生まれは生年+17、4〜12月生まれは生年+18で高校卒業年度を算出している。





















