第91回全国高校サッカー選手権は2日に準々決勝を行い、ニッパツ三ツ沢競技場の第一試合では、作陽(岡山)と桐光学園(神奈川)が対戦した。前半35分に松井のFKから諸石が中央に折り返し、小松がシュート、枠から外れていたが、軌道の先にいたDF大田隼輔(3年)が押し込みで先制した桐光学園は、後半に作陽の猛攻に遭う。ゴール前で懸命な守備を見せたが、後半35分に途中出場のMF永松達郎(3年)にトラップから右へ素早く動き、右足をふり抜かれ同点ゴールを許した。このまま試合はPK戦にもつれ込むと思われた。作陽も186センチの長身GK末藤敬大(2年)を送し出し、PK戦に備えようとした。しかし、その直後、大田のロングスローヘッドで後方に流れたボールをFW野路貴之(3年)が決勝ゴールを叩き込み、土壇場で桐光学園が勝ち越す。このまま2-1でタイムアップのときを迎え、桐光学園が中村俊輔を擁し準優勝以来16年ぶりに準決勝進出を決めた。
最終ラインからボランチの山本義道(3年)を経由して丁寧にボールをつなぎ、ボゼッションサッカーを展開する作陽。セカンドボールへの寄せも早く、序盤から押し込む展開が続く。前半5分にはFW松本啓佑(3年)がPAからゴール左上隅に放ったシュートを皮切りに、桐光学園ゴールに迫っていく。同6分にもPA外へ飛び出した桐光GK長津大裕(2年)がクリアーしたボールを松本が無人のゴールへダイレクトシュート。しかし、ミートできずにチャンスを生かせない。
しかし、序々に中盤からのプレスが聞いた桐光学園はカウンターで主導権を握る。前半12分には大田のスローインを市森がヘッドで流し、PA内でボールを受けたFW野路貴之(3年)がシュート。しかし、ボールは作陽GK太田純貴(2年)の正面を突き、ゴールにはならない。
作陽もMF平岡翼(2年)とMF横川矩久(3年)を中心に攻めたが、先制したのは桐光学園だった。前半35分、松井のFKをDF諸石健太(3年)がヘッドで折り返したボールをDF小松勇樹(3年)がシュート。これがファーサイドに流れたところに詰めていた大田が押し込み、桐光が1点をリードして前半を折り返した。
後半の立ち上がり、作陽がボールを回す展開が続く。しかし、中盤と最終ラインで見事なツーラインを引く桐光の守備を崩し切れずに、なかなかシュートに持ち込めない。後半17分に作陽は、松本を下げてポストプレーヤーとしてFW三野草太(3年)をピッチに送り出す。同22分にもMF佐々木宏太(2年)に代えて、MF永松達郎(2年)を起用し、平岡をFWに上げた2トップに変更する。同25分には平岡がドリブルで切り込み、シュートを放ったがDFにブロックされた。同27分には三野が高い位置で大田からボールを奪うと、そのままシュートに持ち込む。DFにブロックされたが、桐光学園に圧力を掛け続ける。
後半28分にもDF渡部健士朗(3年)が左サイドからゴール前に入れたクロスが、こぼれたところを三野が拾ってシュートに持ち込む。しかし、これも桐光学園DFにブロックされた。同32分にも作陽はPA内までボールを運んだが、三野と渡部がボールを譲り合ってしまう。最終的には三野がシュートを打ったが、攻撃が遅れたことでフィニッシュはブロックされた。
作陽の攻撃が、ようやく実ったのは後半35分だった。平岡がドリブルで右サイドを突破し、ゴール前に折り返す。これを受けた永松がPA内にドリブル。右足でシュートをゴール左に決めて、試合を振り出しに戻した。
追い付かれた桐光学園も後半38分、MF多田八起(3年)を下げて、MF佐藤健太(3年)を起用する。さらに同40分にも市森に代えて、FW田中昇平(3年)をピッチに送り出した。後半ロスタイムに入ると、作陽はGK太田を下げて、GK末藤を送り出した。
その直後だった。大田のロングスローから、PA内でこぼれたボールを、野路がシュート。これがゴールに決まって、桐光学園が勝利。PK戦に入る直前のゴールで勝利した桐光学園が、MF中村俊輔(現・横浜FM)を擁した96年以来となる国立に駒を進めた。
敗れたとはいえ、作陽も最終ラインから丁寧にボールをつなぎ、ボランチの山本が落ち着いてボールをさばき、スピードスターの平岡が左右にポジションを頻繁に変え、ドリブルで桐光ディフェンスを揺さぶった。作陽はスタメンのメンバーの半分以上が2年生。来年はプレミアリーグからプリンスリーグ中国1部への降格する。ポゼッションサッカーに磨きをかけ、プレミア再昇格、国立を目指す。
第91回全国高校サッカー選手権は2日に準々決勝を行い、ニッパツ三ツ沢競技場の第一試合では、作陽(岡山)と桐光学園(神奈川)が対戦した。前半35分にDF大田隼輔(3年)のゴールで先制した桐光学園は、後半に作陽の猛攻に遭う。ゴール前で懸命な守備を見せたが、後半35分に途中出場のMF永松達郎(3年)に同点ゴールを許した。このまま試合はPK戦にもつれ込むと思われた。作陽も186センチの長身GK末藤敬大(2年)を送り出す。しかし、その直後、スローインの流れからFW野路貴之(3年)が決勝ゴールを叩き込み、土壇場で桐光学園が勝ち越す。このまま2-1でタイムアップのときを迎え、桐光学園が準決勝に名乗りを挙げた。
セカンドボールへの寄せが早い作陽が、序盤から押し込む展開が続く。前半5分にはFW松本啓佑(3年)がPAからゴール左上隅に放ったシュートを皮切りに、桐光学園ゴールに迫っていく。同6分にもPA外へ飛び出した桐光GK長津大裕(2年)がクリアーしたボールを松本が無人のゴールへダイレクトシュート。しかし、ミートできずにチャンスを生かせない。
桐光学園も前半12分にロングボールをFW市森康平(3年)が落としたボールをFW野路貴之(3年)がダイレクトでゴールを狙い、反撃に出る。MF松井修平(3年)のダイレクトパスを起点に2トップを走らせてチャンスをつくり出す。前半12分には大田のスローインを市森がヘッドで流し、PA内でボールを受けたFW野路貴之(3年)がシュート。しかし、ボールは作陽GK太田純貴(2年)の正面を突き、ゴールにはならない。
作陽もMF平岡翼(2年)とMF横川矩久(3年)を中心に攻めたが、先制したのは桐光学園だった。前半35分、松井のFKをDF諸石健太(3年)がヘッドで折り返したボールをDF小松勇樹(3年)がシュート。これがファーサイドに流れたところに詰めていた大田が押し込み、桐光が1点をリードして前半を折り返した。
後半の立ち上がり、作陽がボールを回す展開が続く。しかし、桐光の守備を崩し切れずに、なかなかシュートに持ち込めない。後半17分に作陽は、松本を下げてFW三野草太(3年)をピッチに送り出す。同22分にもMF佐々木宏太(2年)に代えて、MF永松達郎(2年)を起用し、平岡をFWに上げた2トップに変更する。同25分には平岡がドリブルで切り込み、シュートを放ったがDFにブロックされた。同27分には三野が高い位置で大田からボールを奪うと、そのままシュートに持ち込む。DFにブロックされたが、桐光学園に圧力を掛け続ける。
後半28分にもDF渡部健士朗(3年)が左サイドからゴール前に入れたクロスが、こぼれたところを三野が拾ってシュートに持ち込む。しかし、これも桐光学園DFにブロックされた。同32分にも作陽はPA内までボールを運んだが、三野と渡部がボールを譲り合ってしまう。最終的には三野がシュートを打ったが、攻撃が遅れたことでフィニッシュはブロックされた。
作陽の攻撃が、ようやく実ったのは後半35分だった。平岡がドリブルで右サイドを突破し、ゴール前に折り返す。これを受けた永松がPA内にドリブル。右足でシュートをゴール左に決めて、試合を振り出しに戻した。
追い付かれた桐光学園も後半38分、MF多田八起(3年)を下げて、MF佐藤健太(3年)を起用する。さらに同40分にも市森に代えて、FW田中昇平(3年)をピッチに送り出した。後半ロスタイムに入ると、作陽はGK太田を下げて、GK末藤を送り出した。
その直後だった。大田のロングスローから、PA内でこぼれたボールを、野路がシュート。これがゴールに決まって、桐光学園が勝利。PK戦に入る直前のゴールで勝利した桐光学園が、MF中村俊輔(現・横浜FM)を擁した96年以来となる国立に駒を進めた。