第92回高校サッカー選手権大会千葉県予選は明日、準決勝が行われる。ここでは、準決勝第二試合、流通経済柏と八千代の対戦について展望をついて書いてみます。
昨年の千葉県予選決勝の対戦となった試合、しかし今年は公式戦では対戦していない。
流通経済柏は明日の試合、かなり気合いを入れて臨んでくるはずだ。昨年の予選決勝では、0-0からのPK戦、これを決めれば勝利というシーンでPKを外し、全国への道を閉ざされた因縁の相手だ。
今年の流通経済柏は、とにかく強い、プレミアリーグイーストでは、Jユースの強豪を押さえて首位に立っており、高校勢初めてのプレミアリーグ制覇が視界に見えている。
タレントも豊富で、基礎技術に優れ、パス出しが魅力のDF石田、新潟内定のボランチの小泉、名古屋グランパス入団の噂があるMF、U18日本代表の青木、アジリティーに優れた森永、高さと動きだしが魅力のジャーメイン良、圧倒的なスピードと決定力を誇る高校総体得点王の立花と世代屈指のタレントを揃える。
運動量を活かした前線からのプレスとボールを奪った後の鋭いショートカウンターがハマると大量得点での圧勝するケースが多くなっている。
対する昨年の選手権出場校である八千代は、渋谷幕張や東京学館浦安に苦戦しながらもベスト4進出をした。
現在参戦中のプリンスリーグ関東1部では最下位ではあるが、序盤に比べ、課題となっていた守備は改善されてはいる。
攻撃はテンポの良いショートバスから空いた両サイドのスペースに攻撃的MFを走らせ、プリンスリーグで二桁ゴールを上げるFWの浅川がフィニッシュするのが必勝パターンとなっている。
試合の予想としても流通経済柏が圧勝する可能性もあるが、流通経済柏もここまで東京学館に延長戦勝ち、古豪習志野にはPK勝ちと苦戦が続いており、決して八千代が勝てないことはない。
八千代が流通経済柏に勝つには、課題のディフェンスが最小失点に抑えられるかにかかっている。そして、最終ラインからはビルドアップは両サイドに起点を作り縦横にパスコースを確保し、流通経済柏の強烈プレスを引きつけることでプレスを軽減するのが効果的だ。ボールに集まる傾向のある柏の選手がサイドに集まることで、中央の人数が減り、広大なスペースが生まれている。この空いたスペースをドリブルで運ぶと得点するチャンスが広がる。
プレミアリーグの清水ユース戦では、この戦法で流通経済柏から実に5点を奪っている。
更に八千代に求められるのは、思い切りの良さが上げられる。昨年もそうだが、シュートを撃ってもいいエリアでパスを選択傾向が多い。積極的にシュートを受けるかにも注目している。
準決勝第二試合は13:30柏の葉公園総合競技場で行われる。