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ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨県)

ヴァンフォーレ甲府U-18_山梨県

ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨県)

山梨県甲府市、北杜市、韮崎市など県内全域をホームタウンとするJリーグクラブ「ヴァンフォーレ甲府」の第2種(高校生年代)育成組織であるヴァンフォーレ甲府U-18。トップチームへの昇格および世界・日本トップレベルで活躍できるプロサッカー選手の育成を目指し、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東や日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、Jユースカップなどの全国・地域最高峰の舞台でしのぎを削っている。クラブ伝統のひたむきなハードワークとアグレッシブなプレッシング、組織的な連動性を兼ね備えたフットボールを展開し、国内外のプロサッカー界へ数多くの優秀なタレントを送り出し続けている。

クラブ設立の経緯

ヴァンフォーレ甲府の源流は、1965年(昭和40年)に創設された「甲府サッカークラブ(甲府クラブ)」に遡る。甲府クラブは山梨県立甲府第一高等学校のOBを中心に結成された社会人クラブであり、日本サッカーリーグ(JSL)2部に長年所属するなど、山梨県および甲信越地方におけるサッカー文化発展の礎を築いた。

1995年(平成7年)に将来のJリーグ入りを目指してクラブ名を「ヴァンフォーレ甲府」へと改称。「ヴァンフォーレ(Ventforet)」は、フランス語の「Vent(風)」と「Forêt(林)」を合わせた造語であり、武田信玄の旗印である「風林火山」に由来している。1997年に運営法人として株式会社ヴァンフォーレ山梨スポーツクラブが設立され、1999年のJリーグディビジョン2(J2)創設と同時にJリーグへ正会員として加盟した。

発足初期は深刻な経営危機に見舞われる苦難の時期を経験したものの、県民やサポーター、地元企業の熱い支援によって存続を果たし、2005年にはJ1・J2入れ替え戦を制して初のJ1昇格を達成。その後もJ1・J2の舞台で粘り強い戦いを続け、2022年度の第102回天皇杯全日本サッカー選手権大会ではJ2所属ながら並み居るJ1強豪クラブを次々と撃破して悲願の天皇杯初優勝を成し遂げた。さらにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも決勝トーナメント進出を果たすなど、地域密着型市民クラブの確固たるモデルを確立している。

ユース創設の歩み

ヴァンフォーレ甲府のアカデミー(育成組織)は、クラブのJリーグ加盟に伴い本格的な強化・整備が進められた。1999年のJリーグ参戦以降、U-18(ユース)、U-15(ジュニアユース)、U-12(ジュニア)の各年代における育成ピラミッドが段階的に構築され、育成組織の名称統一が進められる中で「ヴァンフォーレ甲府U-18」としての基盤が固められた。

創設初期は山梨県内の高体連強豪校(韮崎高校や帝京第三高校、山梨学院高校など)が全国大会で存在感を示す中、Jユースとしてのアイデンティティ確立に注力した。徐々に県内および近隣地域の優秀なタレントが集まるようになり、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグの山梨県リーグを勝ち抜いてプリンスリーグ関東への参戦を果たすなど、関東トップクラスのチームへと成長を遂げた。

2010年代以降は日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会やJユースカップなどの全国大会への出場・本大会進出を果たすとともに、U-18からトップチームへの直接昇格選手や、大学サッカーを経由してJリーグへ加入するトッププロをコンスタントに輩出する育成機関として確固たる地位を築き上げている。

現監督と指導陣

  • 大柴克友(おおしばかつとも)(在籍期間:2016年〜2017年、2024年〜在任中)

    1973年生まれ、山梨県出身。現役時代はヴァンフォーレ甲府やジェフユナイテッド市原、ベガルタ仙台などでストライカーとして活躍。引退後はヴァンフォーレ甲府で指導者の道を歩み、U-18監督、U-18ヘッドコーチ、U-15監督、トップチームコーチを歴任した。育成現場とトップチームの双方を知り尽くす指導者として2024年にU-18監督へ復帰し、選手一人ひとりの個性を伸ばしながらプロ基準の戦術・強度を叩き込む指導を展開している。

  • 羽中田昌(はちゅうだまさし)(在籍期間:2008年4月〜2009年)

    1964年生まれ、山梨県出身。山梨県立韮崎高校時代に全国高校選手権で華々しい活躍を見せ、車椅子の指導者としてS級ライセンスを取得。2008年からU-18の監督を務め、パスワークと状況判断を重視したスタイルを植え付けた。

  • 大石鉄也(おおいしてつや)(在籍期間:2010年〜2012年)

    1978年生まれ、静岡県出身。現役時代はヴァンフォーレ甲府等でMFとしてプレー。U-18監督としてチームをまとめ上げ、トップ昇格を果たす選手たちの土台作りに貢献した。

  • 保坂不二夫(ほさかふじお)(在籍期間:2013年〜2015年)

    山梨県出身。長年にわたり甲府のアカデミー育成現場を支え、山梨県リーグからプリンスリーグ関東への昇格などチーム強化に尽力した。

  • 島根聡一(しまねそういち)(在籍期間:2018年〜2019年)

    1969年生まれ、埼玉県出身。育成現場での豊富な指導キャリアを持ち、U-18の組織構築と守備組織の整備を推進した。

  • 内田一夫(うちだかずお)(在籍期間:2020年〜2021年)

    1962年生まれ、静岡県出身。トップチーム監督やコーチを歴任した経験豊富な指導者。トップチームコーチからU-18監督に就任し、プロ直結の戦術眼とインテンシティを選手へ注入した。

  • 西川陽介(にしかわようすけ)(在籍期間:2020年アカデミーダイレクター兼監督、2022年)

    アカデミーダイレクター等を務めながらU-18の指揮も執り、クラブ全体の一貫指導体制の構築を推進した。

  • 石原克哉(いしはらかつや)(在籍期間:2023年)

    1978年生まれ、山梨県出身。現役時代は「ミスター・ヴァンフォーレ」として長年クラブを牽引。引退後はアンバサダーやアカデミーコーチを務め、2023年にU-18監督としてチームを指揮した(2024年よりトップチームコーチ就任)。

指導陣にはGKコーチやフィジカルコーチ、トレーナーなど専門スタッフが配置され、アカデミーからトップチームへの昇格を支える充実した指導・サポート体制が敷かれている。

全国大会などでの成績

ヴァンフォーレ甲府U-18は、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、Jユースカップ(Jリーグユース選手権大会)、そして高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグを主要な公式戦として戦っている。

高円宮杯 U-18サッカーリーグにおいては、関東地区の強豪が集う「プリンスリーグ関東」を主戦場とし、激しい昇降格の戦いの中でチーム力を磨いてきた。2024年度の高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東2部では10勝5分3敗・勝点35の好成績を収めて見事に優勝を飾り、プリンスリーグ関東1部復帰・定着を果たしている。

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会では、関東予選の厳しいトーナメントを突破して全国大会(本大会)へ出場。全国のJクラブユースや有力街クラブを相手にグループステージを戦うなど、全国舞台でも存在感を発揮している。

Jユースカップにおいても、全国のJクラブユースとしのぎを削り、2014年大会をはじめ決勝トーナメント進出や2回戦進出など着実な実績を残している。

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2010年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・東京ヴェルディユース(東京)
2011年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・東京ヴェルディユース(東京)
2012年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・柏レイソルU-18(千葉)
2013年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川)
2014年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(初出場)グループステージ敗退(1勝2敗)全国大会初出場/優勝・三菱養和SCユース(東京)
2015年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川)
2016年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・FC東京U-18(東京)
2017年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・FC東京U-18(東京)
2018年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・清水エスパルスユース(静岡)
2019年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・名古屋グランパスU-18(愛知)
2020年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・サガン鳥栖U-18(佐賀)
2021年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・名古屋グランパスU-18(愛知)
2022年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・セレッソ大阪U-18(大阪)
2023年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・ガンバ大阪ユース(大阪)
2024年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会(2回目)グループステージ敗退(3敗)優勝・ガンバ大阪ユース(大阪)
2025年度ヴァンフォーレ甲府U-18日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選敗退優勝・川崎フロンターレU-18(神奈川)

Jユースカップ(Jリーグユース選手権大会)

年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2010年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(予選リーグ)予選リーグ敗退優勝・FC東京U-18(東京)
2011年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(予選リーグ)予選リーグ敗退優勝・名古屋グランパスU18(愛知)
2012年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(予選リーグ)予選リーグ敗退優勝・コンサドーレ札幌U-18(北海道)
2013年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(予選リーグ)予選リーグ敗退優勝・ヴィッセル神戸U-18(兵庫)
2014年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(本大会)2回戦敗退(ベスト16)1回戦勝利(vs長崎U-18)、2回戦敗退(vs大分U-18)/優勝・鹿島アントラーズユース(茨城)
2015年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(本大会)1回戦敗退1回戦敗退(vs京都U-18)/優勝・浦和レッズユース(埼玉)
2016年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(本大会)1回戦敗退1回戦敗退(vs愛媛U-18)/優勝・FC東京U-18(東京)
2017年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(本大会)2回戦敗退1回戦勝利(vs長崎U-18)、2回戦敗退(vs京都U-18)/優勝・京都サンガF.C. U-18(京都)
2018年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(本大会)1回戦敗退1回戦敗退(vs長崎U-18)/優勝・横浜F・マリノスユース(神奈川)
2019年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ(本大会)1回戦敗退1回戦敗退(vs新潟U-18)/優勝・名古屋グランパスU-18(愛知)
2020年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ大会中止新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催中止
2021年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースリーグ(代替リーグ)地域リーグ参戦各地域でのリーグ戦形式にて開催
2022年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースリーグ(代替リーグ)地域リーグ参戦各地域でのリーグ戦形式にて開催
2023年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースリーグ(代替リーグ)地域リーグ参戦各地域でのリーグ戦形式にて開催
2024年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ2ndラウンド敗退大会リニューアル初年度/優勝・東京ヴェルディユース(東京)
2025年度ヴァンフォーレ甲府U-18Jユースカップ2ndラウンド敗退優勝・サンフレッチェ広島ユース(広島)

高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東

年度高校名(チーム名)大会名成績・結果備考
2014年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東10位プリンス関東初参戦/県リーグへ降格/優勝・大宮アルディージャユース(埼玉)
2015年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ山梨県1部優勝プリンスリーグ関東参入戦進出/優勝・ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)
2016年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東9位県リーグへ降格/優勝・浦和レッズユース(埼玉)
2017年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ山梨県1部優勝プリンスリーグ関東参入戦進出/優勝・ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)
2018年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ山梨県1部優勝プリンス関東参入戦を突破し昇格決定/優勝・ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)
2019年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東10位県リーグへ降格/優勝・FC東京U-18(東京)
2020年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ山梨県1部優勝優勝・ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)
2021年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ山梨県1部優勝プリンス関東参入戦を突破し昇格決定/優勝・ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)
2022年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東2部3位2部制導入初年度/優勝・昌平高校(埼玉)
2023年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東2部4位優勝・東京ヴェルディユース(東京)
2024年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東2部優勝(1部昇格)10勝5分3敗(勝点35)で2部優勝・1部昇格/優勝・ヴァンフォーレ甲府U-18(山梨)
2025年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部7位1部残留/優勝・鹿島アントラーズユース(茨城)
2026年度ヴァンフォーレ甲府U-18高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東1部参戦中(7位前後で推移)優勝チーム等の詳細記録なし

部員数

総部員数は約40〜45名(3年生約12〜15名、2年生約14〜15名、1年生約14〜15名)の少数精鋭体制で構成されている。Jリーグアカデミーとして選手一人ひとりにきめ細やかな指導と出場機会を行き渡らせる編成方針が採られている。

カテゴリー構成・活動実態:

  • Aチーム(トップチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ関東、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、Jユースカップに参戦
  • Bチーム(セカンドチーム):高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ山梨県リーグ(県1部等)に参戦
  • U-16・育成グループ:ルーキーマッチ、関東近郊のJアカデミーや高体連強豪との練習試合・フェスティバルに参戦

部員の主な出身チームとしては、ヴァンフォーレ甲府U-15(甲府および追分・韮崎エリア)からの内部昇格生を中核に、フォルトゥナSC、Uスポーツクラブ、FCラーゴ河口湖など山梨県内の有力ジュニアユースクラブ、さらには近隣都県の街クラブ・中体連出身者が在籍している。

練習環境は、山梨県北杜市明野町に位置する「いこいの杜コミュニティパーク(天然芝・人工芝グラウンド)」や「八田河川敷グラウンド(南アルプス市)」、「押原公園(中巨摩郡昭和町)」を主要拠点として活用している。練習時間は平日放課後17:30〜20:00頃、週末は公式戦または練習試合・遠征が組まれており、トップチームに近い充実した施設環境で質の高いトレーニングが行われている。

ユニフォーム

ユニフォームサプライヤーは、トップチームと同様にMizuno(ミズノ)が務めている。ファーストユニフォーム(HOME)は、クラブの伝統カラーである「青」と「赤」を基調とし、シャツが青色(赤のアクセント・グラデーションライン)、パンツが青色、ソックスが青色の重厚感あるセットアップを採用。セカンドユニフォーム(AWAY)は、清潔感のある「白」を基調とし、シャツが白色、パンツが白色、ソックスが白色の組み合わせとなっている。GKユニフォームはフィールドプレイヤーと明確に識別できるよう、緑色や黄色、ピンク色などのカラーリングが用意されている。

スポンサー企業に関しても、トップチームのメインスポンサーである「はくばく」をはじめ、地元山梨の有力企業やアカデミー支援パートナー各社のロゴがウェアに掲出され、地域全体に支えられながら活動を行っている。

寮・生活環境

ヴァンフォーレ甲府U-18では、山梨県外や県内遠方出身の選手を受け入れるための育成環境が整えられている。クラブ指定の提携下宿や民間学生寮が用意されており、遠方からの入団生が安心して競技と学業に打ち込める体制が敷かれている。

寮費・諸経費の詳細に関しては公式には非公開となっており、提携先物件の契約形態やクラブの規定に基づいて運用されている。

生活環境においては、アスリート向けのバランスの取れた食事が提供され、成長期における身体作りとコンディショニングがサポートされている。夜間の点呼や門限、学習時間の確保など集団生活の規律が重んじられ、自立した人間性の形成が促されている。

入学・入部案内

ヴァンフォーレ甲府U-18は完全選抜制となっており、下部組織(U-15)からの内部昇格およびクラブスカウトによって選手が構成されている。高校サッカー部とは異なり、一般公募によるオープンスタイルのセレクションは原則として実施されておらず、一般入試で提携校や近隣高校に入学しても無条件でU-18に入部することはできない。

提携高校・通学先としては、山梨県内の通信制高校や単位制高校、または日本航空高校、甲府工業高校、甲府東高校など、練習時間(夕方)に通学可能な近隣の公立・私立高校に選手各自が進学・在籍している。

主な通学先高校のコース・偏差値目安:

  • 公立普通科・実業系高校(甲府工業、甲府商業等):偏差値目安 45〜52
  • 私立高校(日本航空高校など):普通科・通信制課程等 偏差値目安 42〜50(進学・アスリート系コース等)
  • 広域通信制高校・単位制高校:学科試験の偏差値基準はなく、書類選考や面接で柔軟に単位取得とトレーニングを両立

スポーツ推薦・特待生制度については、クラブ加入内定者に対して、提携校の推薦入試制度や学業支援体制が適用される場合がある。

※これらの情報は年度・情勢により変動するため、あくまで参考情報となります。最新かつ正確な情報は必ず学校・クラブ公式HPをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

チーム強化・指導方針

ヴァンフォーレ甲府U-18の育成哲学の中核には、「トップチームで即戦力として通用するプロ選手の育成」と「社会で活躍できる自立した人間の育成」の二大柱が据えられている。プレースタイルにおいては、クラブ伝統の「全員守備・全員攻撃」「アグレッシブなプレッシング」「素早い攻守の切り替え(トランジション)」をベースとしつつ、ピッチ上で的確な状況判断を下せるインテリジェンスと高い技術力の習得が徹底されている。

指導方針としては、トップチームの戦術トレンドやプレースピードに連動したトレーニングメニューが組まれ、日常のトレーニングから実戦レベルのインテンシティ(強度)を追求。また、高円宮杯プリンスリーグ関東というハイレベルなリーグ戦で強豪高体連・Jユースと真剣勝負を重ねることで、勝負強さと精神的なタフネスを育んでいる。

さらに、フィジカル・メディカル面でのデータ測定や栄養指導、メンタルトレーニング、学業との両立指導など、多角的なアプローチによって将来プロサッカー選手として長く第一線で活躍し続けられる基盤作りが行われている。

主なプロ選手一覧

  • 2008年度卒:唐澤大夢(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府)
  • 2009年度卒:牛奥徹(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府)
  • 2010年度卒:堀米勇輝(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府 → ロアッソ熊本 → 愛媛FC → 京都サンガF.C. → ヴァンフォーレ甲府 → ジェフユナイテッド千葉 → モンテディオ山形 → サガン鳥栖 → 北海道コンサドーレ札幌)※元日本代表アンダー世代
  • 2012年度卒:ファン・ウェルメスケルケン・際(ヴァンフォーレ甲府U-18 → オランダ・FCドルトレヒト → SCカンブール・レーワルデン → PECズヴォレ → SCカンブール → NECナイメヘン → 川崎フロンターレ)
  • 2013年度卒:太田修介(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 日本大学 → ヴァンフォーレ甲府 → FC町田ゼルビア → アルビレックス新潟 → 湘南ベルマーレ)
  • 2013年度卒:若杉好輝(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府 → サウルコス福井 → 栃木ウーヴァFC → ブリオベッカ浦安)
  • 2015年度卒:小林岩魚(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 専修大学 → ヴァンフォーレ甲府)
  • 2016年度卒:末木裕也(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 法政大学 → カターレ富山 → ヴァンフォーレ甲府)
  • 2017年度卒:加々美登生(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 桐蔭横浜大学 → いわてグルージャ盛岡 → ザスパ群馬)
  • 2017年度卒:酒井匠(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 産業能率大学 → ラインメール青森 → ロアッソ熊本 → 福島ユナイテッドFC)
  • 2018年度卒:入間川景太(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府 → AC長野パルセイロ → おこしやす京都AC)
  • 2018年度卒:山内康太(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 日本大学 → ヴァンフォーレ甲府)
  • 2019年度卒:中島千風(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府 → カターレ富山)
  • 2020年度卒:井上樹(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 明治大学 → ヴァンフォーレ甲府)
  • 2021年度卒:岩崎博(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 拓殖大学 → 水戸ホーリーホック)
  • 2021年度卒:小川嵩翔(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 拓殖大学 → FC大阪)
  • 2023年度卒:内藤大和(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府)※高校在学中にクラブ史上最年少プロ契約
  • 2024年度卒:佐藤柚太(ヴァンフォーレ甲府U-18 → 専修大学 → ジェフユナイテッド千葉)※J2千葉加入内定・特別指定選手
  • 2025年度卒:保坂知希(ヴァンフォーレ甲府U-18 → ヴァンフォーレ甲府)

※掲載基準:J1〜J3所属歴およびプロ契約実績、大学経由のJリーグ加入内定が確認できた選手のみを掲載。高校在学時の2種登録のみ(トップチーム未昇格)の選手や、プロ契約のない社会人・地域リーグ専属選手は割愛しています。

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