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【高校選手権】京都橘の原動力はドMビデオ

 第91回全国高校サッカー選手権で、京都橘(京都)が初の決勝(14日、国立)進出を決めた。準決勝はエースFW小屋松知哉(2年)が得点ランク単独トップに立つ大会通算5得点目を奪うなど怒とうのゴールラッシュで、優勝候補の桐光学園(神奈川)を沈めた。

 

「ミーティングではいつも『モチベーションビデオ』というのを見ているんです。それがメンタル面での強さにつながっていると思います」と明かすのはMF伊藤大起(3年)。サッカーでは試合前に得点場面などの映像を流してイメージトレーニングすることはよくあるが、京都橘では米沢一成監督(38)が一風変わった映像集を作成しているという。

 

「けがをしたシーンとか負けて悔しかった時のシーンとか、そういう感情が込み上げてくる映像です。シーンに合わせて監督が選んだ音楽も入っています」と伊藤は説明する。つまり自分たちの“屈辱シーン”を徹底的に見せることで、選手を発奮させているのだ。

 

 責められて、泣いて、そして伸びる…。なんとも“ドM”な京都橘イレブンが一気に頂点へと駆け上がる。

東スポWeb