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【日刊スポート】作陽のMF平岡翼、複数のJクラブで争奪戦へ

サカスタニュース

 

リオ五輪のエース候補を巡り、J1クラブが水面下で争奪戦を繰り広げていることが12日、分かった。U-17日本代表候補MF平岡翼(たすく=作陽3年)が今日13日から東京の練習に3日間参加。さらに翌日の16日から4日間は浦和を訪れ、J1武者修行をする。まだいずれも正式オファーには至っていないものの、獲得に乗り出すことを前提とした参加。また、磐田やJ2岡山など複数クラブが興味を示しており、来季に向けた争奪戦は必至だ。

 165センチと小柄ながら、抜群のスピードから繰り出す切れ味鋭いドリブルが、平岡最大の武器。東京関係者は「あれだけ桁外れのスピードは魅力。プロに囲まれた練習の中で見てみたい」とほれ込み、J1では一番乗りで練習参加にこぎ着けた。スピードタイプのドリブラーはこれまでにも少なく、新たな武器として期待を抱いている。

 

圧倒的なスピードでサイドを制圧する平岡

 一方で、浦和は「田中達也2世」として注目。昨季まで所属した元日本代表の新潟FW田中と同タイプで、浦和関係者は「ペトロビッチ監督のサッカーにフィットできるか分からないし、まずはうちの練習に参加して雰囲気なども分かってもらおうということ」と、開幕前のキャンプで参加を打診していた。だが、U-17日本代表候補合宿に招集されたため断念。プリンスリーグと高校総体予選の合間をぬって、このタイミングで参加になった。

 現在17歳で、3年後のリオ五輪のときには20歳。昨夏のロンドン五輪でプレーしたスタンダールFW永井のように、スピードで世界を驚かすことができる期待の好素材が、まずはJ1の門をたたく。

 ◆平岡翼(ひらおか・たすく)1996年(平8)2月23日、奈良県橿原市生まれ。小学校から中学まで、ポルベニルカシハラでプレーし、高校は岡山の作陽へ進学。持ち前のスピードが評価され、U-15日本代表候補に選出された。昨年度の全国高校サッカーでは8強進出。2年生ながら日本高校選抜に選ばれ、デュッセルドルフ国際に参加し優勝に貢献した。今年2月にもU-17日本代表候補合宿に招集。165センチ、62キロ。

 

日刊スポーツ