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野洲高校の望月がJ1名古屋に内定、仮契約を結ぶ

県立野洲高(野洲市行畑)サッカー部3年、望月嶺臣(れお)選手(17)が26日、サッカーJ1・名古屋グランパスと同校で仮契約した。海外でのプレーを目指す望月選手は「野洲高出身のプライドを持ち、恥ずかしくないプレーをしたい」と抱負を話した。

会見で、望月は目標とする選手にOBのMF乾貴士(24)=フランクフルト=を挙げた。ドイツで大ブレーク中の偉大な先輩の背中を追って、望月の新たなステージが幕を開ける。

 「1年目から試合に出る。将来は海外で活躍したい」と壮大な夢を吐露した。頭にあるのは野洲高の先輩・乾の存在。野洲高で全国制覇を果たしてプロ入り。その後ドイツへと羽ばたいた。望月が目指すのは乾のサクセス・ストーリーの再現だ。

 6学年違いの2人には共通点が多い。ともに中学時代は滋賀の名門クラブ「セゾンFC」でプレーし、野洲高へ進んだ。同じMF。ドリブラーの乾に対して望月はパサーとタイプは違うが、山本佳司監督(48)は「2人は野洲サッカーの体現者」と言う。“セクシーフットボール”と評されるテクニシャン軍団の心臓部が、かつての乾であり、現在の望月なのだ。

 乾は卒業後もオフシーズンになると母校に顔を出す。「進路は自分でしっかり考えておけよ」とアドバイスされたという。望月は「プレー面でも乾さんは目標です。自分に足りないのは得点力。乾さんのようにペナルティーエリア内に飛び込んでシュートを打つプレーを身につけたい」。先輩をお手本に、プロでスケールアップを図る。

 グランパス側は素質を高く評価している。会見に同席した久米GMは「高1のときからウチのスカウトが追い続けた選手。主力の壁は高いが、それ乗り越えてレギュラーを取ってくれるはず」と期待する。身長167センチの小さな司令塔には、乾クラスの巨大なポテンシャルが詰まっている。

 

プロフィール

●MF望月嶺臣
(もちづき・れお)
■生年月日
1995年1月18日
■身長/体重
167cm/57kg
■出身地
滋賀県竜王町
■サッカー歴
セゾンFC-野洲高

【読売新聞】