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東福岡高校【チーム紹介:福岡県】

20141004_152423志波監督と寺西コーチ、そして森重監督へ
  志波総監督は地元福岡出身で、福岡商業、日体大を昭和47年に卒業、昭和51年に東福岡の監督に就任した。昭和54年に選手権に出場するが、その後は低迷が続く。平成元年に元八幡製鉄所サッカー部監督で天皇杯優勝を成し遂げた寺西忠成氏をコーチに迎えた。寺西氏は、パス1本の出し方についても細かく要求するなど、基本技術の重要さを説いた。そこからチームが快進撃が始まり、平成5年には13ぶりの出場で初めてベスト4進出し、九州を代表する高校となった。 平成9年には、史上初、高校総体、全日本ユース、高校選手権の3冠を達成、公式戦52戦無敗とシーズンで1回も負けなかった。翌年も選手権を優勝、寺西コーチは優勝直後に急性心不全で亡くなった。 平成15年には、森重潤司監督がコーチから昇格して監督になった。

伝統の4-5-1
 東福岡のフォーメーションは4-5-1が基本だ。特徴としては、CBは背が高くフィジカルが強い選手、サイド(ウイングには足の速い選手、1トップには背が高い選手、近年は攻撃と守備が両方できる万能型の選手を採用、2列目にはテクニカルで運動量の多い選手を配置しており、現在でも大きく変わっていない。両サイドハーフがウイングとして高い位置を取る場合は、4-3-3となる。攻撃陣は特に個の能力が高いため、得点力が高い。守りの面からサイドバックのオーバーラップの数はさほど多くない。リスクとして、高さのあるCBのアジリティが低かったり、4-1-4-1でアンカーのスペースから失点するケースがある。

九州地区の選手を中心に幅広く集まる
 部員が200名を超えており、九州の各地区から優秀な選手が集まってくる。ファーストチームはプレミアリーグ、セカンドチームは福岡県リーグの1部に所属しており、全体的にレベルが高い。アビスパ福岡のジュニアユースや名選手を輩出している小倉南FC、ブレイズ熊本、熊本ユナイテッドなどの九州の有力クラブチームから、地元の中体連と東福岡でサッカーすることに憧れ、様々な選手が集まってくる。日本代表長友のように九州以外の愛媛から来る選手もいる。

中等部の強化
 中等部である自彊館中も強化中であり、ホームページにも、東福岡高校サッカー部でレギュラーメンバーとして赤いユニフォームを着用できる選手を育成すると明確にされている。2011年には福岡県代表として全国中学校サッカー大会に出場している。監督は志波総監督の息子である志波範彦氏が務めている。

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