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コンサドーレ札幌U-18【チーム紹介:北海道】

PA199094四方田 監督の長期政権による育成の成果
  札幌の育成の成功は、初代保坂監督、財前監督、そして11年目を迎える四方田修平監督の功績が大きい。保坂監督はコンサドーレの前進となる東芝サッカー部の時代から指導を続け、初代監督として礎を築いた。その後は地元北海道出身の財前監督が就任、財前監督は室蘭大谷から横浜Fマリノスに入団し、札幌で現役生活を終えた。その後、ジュニアユース、ユースのコーチを経験後、監督に就任した。その後平成16年に四方田修平監督が就任し、現在に至る。

 四方田監督は千葉県出身、名門習志野高校では当時監督だった本田裕一郎監督の指導を受ける。卒業後は順天堂大学を卒業後、筑波大学大学院にサッカー協会副会長の田嶋幸三氏の研究室に所属、平成8年から平成10年までは、日本代表チームのスカウティングスタッフを勤めた。平成11年に当時札幌の岡田監督に誘われ、トップチームのアシスタントコーチに就任する。その後、ユースでは財前監督のコーチを務めて現在まで続く長期政権となっている。

サッカースタイル
 札幌U18のサッカーはこれと言った明確なスタイルがないと言える。しかし敢えて言うとなら、毎年身体能力の高いGKとCBを輩出し、平均して高い守備力を誇る。攻撃については毎年在籍する選手の個性を合わせたサッカーを展開している。基本フォーメーションは4-4-2で攻撃と守備には最低限の約束はあるが、その約束以外は自分で判断してプレーを選択するようになっている。

 四方田監督も特定の戦術に当てはめず、将来どんな監督、どんなスタイルになっても自分で考えながら順応できる選手を育成するポリシーを持っている。

雪国の厳しい環境ならではの強化
 毎年12月から3月までは練習場は雪で覆われるため、狭い実内練習場を使用する。そこでは狭いスペースでのボールコントロールやパス回しなど、技術的な練習が重点的に行われる。また、体幹トレーニングにも力を入れており、走れない状況でもフィジカルの向上を心掛けている。

 プレミアリーグなどアウェーでの試合は可能な限り日帰りを実行しており、また、プレミアリーグの後半戦になるとアウェーでの試合が続き、優勝争いをする選手にとっては過酷な環境ともいえる。そのため戦術的な練習は春のフェスティバルで試合を積みながら行われる。練習場まで通うことが難しい選手は、”しまふく寮”でトップチームの選手と共に共同生活を送る。

ジュニアユースと他クラブから道内随一の選手が揃う
 選手の多くはコンサドーレ札幌U15の選手が昇格するが、他のジュニアユースのクラブからも選手の獲得している。北海道の土地柄なのか、高校から道外に出る選手はほんの少数で、みんなコンサドーレでプレーすることに憧れているため、他県と比べると選手は集めやすい。チームが北海道選抜のような状況である。残念ながらコンサドーレ旭川U15からのユース昇格者はほとんどいないが、道内のサッカー強豪校に進学しており、道内サッカー全体のレベルアップにも貢献している。

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