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帝京安積高校(福島県)

帝京安積_福島県

帝京安積高校(福島県)

帝京安積高等学校サッカー部は、福島県郡山市安積町に所在する私立高校のサッカー部である。安積商業高校時代の1983年度(第62回全国高校サッカー選手権大会)に全国ベスト8進出を果たした伝統を持ち、学校法人帝京グループの一角となった後も着実な強化を推進。名将・小田晃監督のもとでボールを握る攻撃的サッカースタイルを確立し、2024年度(令和6年度)の福島県高校総体において絶対王者・尚志高校を決勝で破り悲願のインターハイ初優勝・全国大会初出場を達成。高円宮杯プリンスリーグ東北でも定着し、東北のトップシーンを席巻する強豪校である。

学校の設立と概要

帝京安積高等学校は、1961年(昭和36年)に設立された「郡山女子商業高等学校」を前身とし、1972年(昭和47年)に男女共学化とともに「安積商業高等学校」へと改称。その後、帝京大学グループ(学校法人帝京安積学園)の系列校となり、2000年(平成12年)に現在の「帝京安積高等学校」へと校名変更を行った歴史ある私立高等学校である。

建学の精神として「実学」「国際性」「開放性」を掲げ、自分自身の力で考え行動する「自分流」の生き方を育む教育を実践。設置学科には「普通科(特別進学コース、総合進学コース)」および「ビジネス総合科」を擁し、帝京大学グループ各大学(帝京大学、帝京平成大学、帝京科学大学等)への有利な内部推薦進学をはじめ、国公立大学や難関私立大学、専門資格取得、就職まで幅広い進路希望に応える教育体制を敷いている。

部活動の振興にも力を注いでおり、硬式野球部や空手道部、和太鼓部(日本武道館での全国大会出場実績)、バスケットボール部などが県内トップクラスの実績を誇るなど、活気あふれるスクールライフを展開している。

サッカー部創部の経緯

帝京安積高等学校サッカー部は、安積商業高校時代の1972年(昭和47年)に創部された。創部初期から高い競技力を誇り、1981年度(第60回)に全国高校サッカー選手権大会へ初出場を果たすと、1983年度(第62回大会)には激戦を勝ち上がって全国ベスト8進出を果たすなど、福島県高校サッカーの歴史に輝かしい足跡を残した。

その後、県内では尚志や富岡、聖光学院などの台頭により全国大会から遠ざかる苦難の時期が続いたが、帝京安積高校への校名変更後の2000年代後半に、清水市立商業高校(現・清水桜が丘)出身で卓越した指導力を持つ小田晃監督が就任。チームの本格的な再強化がスタートした。

小田監督のもと、個のテクニックと判断力を磨くポゼッションサッカーをベースに据え、2020年には夜間照明完備の専用人工芝フルピッチ「IVY FIELD(アイビーフィールド)」が完成。充実したハードウェアと緻密な指導が実を結び、福島県高校選手権予選では9大会連続でベスト4に進出。そして2024年度の福島県高校総体決勝で尚志を破り、安積商業時代を含めて創部史上初となるインターハイ全国出場を達成。名門復活を強く印象づけた。

現監督と指導陣

  • 小田晃(おだあきら)(在籍期間:2008年頃〜在任中)

    静岡県の名門・清水市立商業高校(現・清水桜が丘高校)出身。JFA公認A級コーチジェネラルライセンスを保持。帝京安積高校サッカー部の監督に就任以来、静岡仕込みの高度なパスワークと状況判断力をチームに植え付け、2024年度にチームを創部初のインターハイ全国大会出場へ導いた名将である。「全員サッカーで諦めない心」を掲げ、自主性を重んじる指導を行っている。

  • 大井川竜也(おおいがわたつや)(在籍期間:2010年代〜在任中)

    コーチ。小田監督の戦術理論を共有し、日常のトレーニングから実戦指導まで幅広く担当している。

  • 志賀郁仁(しがふみひと)(在籍期間:2010年代〜在任中)

    コーチ(JFA公認ライセンス保持)。Bチームや育成年代の指導を受け持ち、トップチームへ選手を送り出す強化の一翼を担っている。

このほか、貝瀬空太氏、上田湧斗氏、千田和駿氏、大木健司氏らの専門コーチ陣およびフィジカルトレーナー(遠藤祥馬氏)が常駐し、充実した指導・育成環境が整えられている。

全国大会などでの成績

全国高校サッカー選手権大会においては、安積商業高校時代に通算2回の全国大会出場実績を持つ。第60回大会(1981年度)に初出場を果たし、第62回大会(1983年度)では全国ベスト8(準々決勝進出)に進出した。帝京安積となって以降は、激戦の福島県大会において2015年度から2024年度まで9大会連続で県ベスト4(準決勝)に進出し、2018年度には県準優勝を果たすなど、常に全国切符を争う最上位集団として君臨している。

全国高校総体(インターハイ)においては、2024年度(令和6年度)福島県大会で初優勝を飾り、創部初のインターハイ全国大会出場を達成。全国本大会では2回戦でこの大会の全国優勝校である昌平(埼玉)と対戦した。

リーグ戦においては、福島県U-18リーグ(F1リーグ)で2021年度および2023年度に優勝を達成。高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北への昇格・復帰を果たし、2024年度・2025年度・2026年度と東北最高峰カテゴリーで熱戦を繰り広げている。

#### 全国高校サッカー選手権大会(本大会および福島県大会)
年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
1981年度安積商業(現・帝京安積)第60回全国高校サッカー選手権大会(1回目)1回戦敗退選手権全国大会初出場/優勝・武南(埼玉)
1983年度安積商業(現・帝京安積)第62回全国高校サッカー選手権大会(2回目)ベスト8全国ベスト8進出/優勝・帝京(東京)
2010年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・滝川第二(兵庫)
2011年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・市立船橋(千葉)
2012年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は聖光学院/優勝・鵬翔(宮崎)
2013年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は富岡/優勝・富山第一(富山)
2014年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・星稜(石川)
2015年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4(第3位)準決勝で聖光学院に敗退/福島県代表は尚志/優勝・東福岡(福岡)
2016年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で尚志に敗退/福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2017年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で尚志に敗退/福島県代表は尚志/優勝・前橋育英(群馬)
2018年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会準優勝決勝で尚志に0-2で敗退/福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2019年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で尚志に1-2で敗退/福島県代表は尚志/優勝・静岡学園(静岡)
2020年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で聖光学院に敗退/福島県代表は学法石川/優勝・山梨学院(山梨)
2021年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で学法石川に敗退/福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2022年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で尚志に敗退/福島県代表は尚志/優勝・岡山学芸館(岡山)
2023年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で聖光学院に0-1で敗退/福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2024年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で学法石川にPK戦で敗退(9大会連続4強)/福島県代表は尚志/優勝・前橋育英(群馬)
2025年度帝京安積全国高校サッカー選手権福島県大会県大会ベスト4準決勝で学法石川に敗退/福島県代表は尚志/優勝・神村学園(鹿児島)
#### 全国高等学校総合体育大会(インターハイ・全国大会および福島県大会)
年度高校名(チーム名)大会名(出場回数)成績・結果備考
2010年度帝京安積高校総体福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・市立船橋(千葉)
2011年度帝京安積高校総体福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は富岡/優勝・桐蔭学園(神奈川)
2012年度帝京安積高校総体福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・三浦学苑(神奈川)
2013年度帝京安積高校総体福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は富岡/優勝・市立船橋(千葉)
2014年度帝京安積高校総体福島県大会県大会敗退(詳細記録なし)福島県代表は尚志/優勝・東福岡(福岡)
2015年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト8福島県代表は尚志/優勝・東福岡(福岡)
2016年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4福島県代表は尚志/優勝・市立船橋(千葉)
2017年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4福島県代表は尚志/優勝・流通経済大柏(千葉)
2018年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4福島県代表は尚志/優勝・山梨学院(山梨)
2019年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4福島県代表は尚志/優勝・桐光学園(神奈川)
2020年度帝京安積高校総体(インターハイ)大会中止新型コロナウイルス感染拡大の影響により全国・県大会ともに中止
2021年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4福島県代表は尚志/優勝・青森山田(青森)
2022年度帝京安積高校総体福島県大会県大会準優勝決勝で尚志に敗退/福島県代表は尚志/優勝・前橋育英(群馬)
2023年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4準決勝で尚志に敗退/福島県代表は尚志/優勝・明秀学園日立(茨城)
2024年度帝京安積全国高校総体(インターハイ)(1回目)2回戦敗退(初戦敗退)県予選決勝で尚志を破りインハイ初優勝・全国初出場/本大会2回戦で昌平に0-4で敗退/優勝・昌平(埼玉)
2025年度帝京安積高校総体福島県大会県大会ベスト4福島県代表は尚志、学法石川/優勝・神村学園(鹿児島)
#### 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北・福島県Fリーグ
年度高校名(チーム名)大会名成績・結果備考
2018年度帝京安積福島県U-18サッカーリーグ(F1リーグ)上位プリンスリーグ東北プレーオフ進出
2019年度帝京安積福島県U-18サッカーリーグ(F1リーグ)3位F1リーグ残留
2020年度帝京安積福島県U-18サッカーリーグ(F1リーグ)上位短縮日程での開催
2021年度帝京安積福島県U-18サッカーリーグ(F1リーグ)優勝(昇格決定)F1優勝・プリンスリーグ東北プレーオフを勝ち抜きプリンス東北初昇格
2022年度帝京安積高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北10位(降格)プリンスリーグ東北初参戦・F1リーグへ降格/優勝・青森山田2nd(青森)
2023年度帝京安積福島県U-18サッカーリーグ(F1リーグ)優勝(再昇格決定)F1優勝・プレーオフを勝ち抜きプリンス東北へ1年で復帰
2024年度帝京安積高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北9位(残留)プリンスリーグ東北残留/優勝・青森山田2nd(青森)
2025年度帝京安積高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北8位(残留)プリンスリーグ東北残留/優勝・尚志(福島)
2026年度帝京安積高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北在籍東北最高峰カテゴリー所属

部員数

総部員数は約65名(3年生約22名、2年生約21名、1年生約21名)で構成されている。少数精鋭での指導が行き届く環境を整えている。

カテゴリー構成および活動実態:

  • トップチーム(Aチーム):高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ東北、全国高校総体、全国高校サッカー選手権に参戦
  • セカンドチーム(Bチーム):福島県U-18サッカーリーグ(F1リーグ)に参戦
  • U-16・ルーキーチーム:東北U-16ルーキーリーグ(1部)に参戦

部員の主な出身チームとしては、地元福島県のFCフォーリクラッセ東北、会津サントスFC、ラッセル郡山、勿来フォーウィンズ、ビアンコーネ福島などをはじめ、関東圏(VITTORIAS FC、FC古河、FC Kanaloa、PELADA FC、東急SレイエスFC、ウイングスSC等)や東北各県の強豪街クラブ・中学校から、高い技術と戦術眼を磨きたい選手たちが集っている。

練習環境については、2020年に完成した専用グラウンド「IVY FIELD(アイビーフィールド)フットボール場(郡山市安積町)」を拠点とする。夜間照明付きの人工芝フルピッチ1面およびハーフコート、クラブハウス、ウエイトトレーニング施設を備えており、放課後17:00〜19:00の集中トレーニングおよび休日の高強度実戦を行っている。

ユニフォーム

ユニフォームサプライヤーは、New Balance(ニューバランス)が務めている。ファーストユニフォーム(HOME)は、チームを象徴する鮮やかな「黄色(イエロー)」を基調とし、シャツが黄色、パンツが黒色(または黄色)、ソックスが黄色の伝統的なカラーリングを採用。胸には伝統の「帝京安積」の漢字表記またはエンブレムが刻まれている。セカンドユニフォーム(AWAY)は、情熱的な「赤(レッド)」を基調としたセットアップを採用。ゴールキーパー(GK)ユニフォームにはグリーンやピンク、水色などが用意されている。

寮・生活環境

帝京安積高校サッカー部では、県外および遠方から進学する部員のために、サッカー部指定の学生寮・提携下宿(郡山市安積町周辺)が整備されている。

寮費および諸経費の詳細は、入寮年度や契約形態、特待生制度(部活動奨学生)の適用区分等によって異なるため、公式には一括固定金額は非公開となっており、学校および提携施設の規定に基づいて運用されている。

寮生活においては、専任の寮母・調理スタッフによる温かい栄養管理の行き届いた食事(朝夕)が提供される。管理栄養士の指導のもとで身体づくりが進められるとともに、規律ある集団生活を通じて自己管理能力と自立心を育んでいる。

入学・入部案内

練習会・体験練習は、例年夏季(7月〜8月頃)を中心に中学生(主に中学3年生)を対象として「IVY FIELD」にて随時実施されている。

偏差値および設置コースは以下の通りである。

  • 普通科特別進学コース:偏差値目安 48〜50(国公立・有名私立大学進学)
  • 普通科総合進学コース:偏差値目安 43〜45(帝京大学グループ進学・私立大学進学)
  • ビジネス総合科:偏差値目安 41〜42(情報・商業・資格取得・就職)

推薦入試制度においては、「部活動奨学生推薦(スポーツ特待制度)」や「自己推薦入試」が導入されており、中学校での競技実績や練習会での評価、学業成績等に基づき選考が行われる。一般入試での入学者の入部も可能であるが、プリンスリーグ東北に参戦する高い強度への覚悟が求められる。

※これらの情報は年度・情勢により変動するため、あくまで参考情報となります。最新かつ正確な情報は必ず学校・クラブ公式HPをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

チーム強化・指導方針

帝京安積高校サッカー部の指導方針の根底にあるのは、「全員サッカーで諦めない心」と「ボールを支配して主導権を握る攻撃的フットボール」の探求である。静岡サッカーの系譜を引く小田晃監督のもと、単にフィジカルやロングボールに頼るのではなく、狭い局面でも正確にボールを止め・蹴る技術、3人目の動き出し、ピッチ全体を俯瞰した状況判断力を徹底的に鍛え上げている。

守備面においては、前線からの連動したプレスと全員の献身的なハードワークをベースとし、ボールを奪えば即座にパスワークとポジショナルな展開へ移行する攻守一体のスタイルを標榜。激戦の福島県内において尚志や学法石川といった全国区の強豪と渡り合うためのインテンシティと戦術的柔軟性を高めている。

また、部員数を約60〜70名の適正規模に保つことで、全選手に目が届く丁寧な個別指導を実践。専用人工芝ピッチ「IVY FIELD」での日常的な高強度トレーニングやプリンスリーグ東北での実戦経験を通じて、高校卒業後の大学サッカー(関東・東北大学リーグ等)や社会人ステージでも主軸として輝ける選手の育成に注力している。

主なプロ選手一覧

  • 現時点において、帝京安積高等学校(安積商業高校時代を含む)サッカー部出身のJリーグ(J1〜J3)または海外主要プロリーグに所属した男子プロサッカー選手は輩出されていない。卒業生の多くが駒澤大学、中京大学、仙台大学をはじめとする全国の強豪大学サッカー部へ進学し、各地域リーグや社会人トップチームで主力を担っている。

※掲載基準:帝京安積高校(安積商業高校を含む)を卒業し、Jリーグ(J1〜J3)または海外主要プロリーグとのプロ契約実績が公に確認された選手を対象として記載。現時点で該当者がいない場合はその旨を明記している。

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