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【第51回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会】日本高校選抜が初優勝

サカスタニュース

置田がベストGK、米原がベストDF賞に

第51回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会がドイツで開催され、日本高校選抜が初優勝という歴史的な栄光を成し遂げた。

同大会は、合計10チームが5チームずつ2組に分かれてグループステージを戦い、上位2チームが決勝トーナメントに進出、準決勝と決勝を戦う方式。試合は25分ハーフ。日本高校選抜は、元スペイン代表のモリエンテス監督率いるレアル・マドリー、ボルシア・メンヒェングラッドバッハ、フォルトゥナ・デュッセルドルフ、KRCゲンクのユースチームと同グループだった。

デュッセルドルフとの初戦、レアル・マドリーとの第2戦をそれぞれスコアレスドローで終え、グループリーグ3位だった日本だが、ボルシアMGとの第3戦で2-1と勝利。最終戦でゲンクを1-0で下し、グループ2位で決勝トーナメント進出を果たすと、準決勝でも元オランダ代表のコクー監督率いるPSVに1-0で勝利した。

ボルシアMGとの再戦となった決勝、21分に相手MFホルツバイラーに先制を許し、ビハインドを背負って前半を終えた日本だったが、後半に入って27分にFW仙頭啓矢(京都橘)が押し込んで同点弾。さらに、試合終了直前の47分、キャプテンのDF米原祐(作陽)がヘディングで劇的なゴール。2-1と逆転し、初優勝を果たした。

試合後の表彰では、ベスト・ゴールキーパー賞に置田竣也(星稜)、ベスト・ディフェンダー賞に米原が選ばれた。

米原は無敗での優勝を果たした同大会を振り返り、「外国人との試合の中で成長できた部分と課題の部分がはっきりしてきたので、それを日本に持ち帰って努力していきたい」とコメント。今後の自身のキャリアについては、「大学のサッカー生活の中で挑戦していって、最終的にはプロになりたい。日本だけではなくて、世界に羽ばたける選手になっていきたいと思っています」と、海外でのプレーへの願望をにじませた。

野村雅之監督とともに選抜メンバーを率いた栗田和彦団長は、初優勝を成し遂げたことについて「どんな思い? もう、うれしいということだけ」と顔をほころばせた。

その上で、「戦ってこそ、勝ってこそだし、経験するだけじゃダメだとずっと言い続けてやってきた。結果が出て本当に良かった。彼ら選手がもっと上のレベルで、世界の中でドンドン戦っていって欲しいなと思っています」と、選手たちの今後の展望にさらなる期待を寄せた。