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【高校選手権】四中工、追い上げ届かず

◆四日市中央工2-4桐光学園

 第九十一回全国高校サッカー選手権大会で、五年連続三十回目出場の四日市中央工(四日市市)は二日、神奈川県代表の桐光学園と横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で対戦。2-4で競り負け、初戦突破はならなかった。

 四中工は前半、強い向かい風にも阻まれ一本もシュートが出せず、守備の隙を突かれて相手に3点を許した。後半、十三分と十五分にDF坂圭祐選手(二年)が立て続けにこぼれ球を押し込み1点差に迫ったが、その後は好機を生かせなかった。

 MF田村大樹主将(三年)は「やりたいパスができなかった。応援してくれた人に申し訳ない」。樋口士郎監督は「客観的に見て相手の方が上で、したたかだったと思う。前回準優勝の呪縛がある中よく頑張った」と選手たちをねぎらい「中盤でボールがもつれ、攻撃面での良さが出せなかった」と話した。

◆2得点の坂選手「来年も戻ってくる」

 0-3と引き離される中、流れを変える2得点だった。DF坂圭祐選手(二年)は後半、転がってきたボールを膝で押し込み、二分後にはヘディングで決めた。2点目は「どう入ったか覚えていない」。

 前半は自分の守備のミスで失点し「流れを悪くした。三年生に申し訳なかった」。相手チームの地元で、相手の大応援団がリードに沸く中報いた。監督も「よくやった、すごい」と褒めたゴールだったが、試合後に笑顔はなかった。

 「来年も戻ってくる」と誓う。もっと力を付けて、もっと気持ちを強く持って。もう一度全国で勝つために。 一年生だった前回もレギュラー出場し、国立競技場の大舞台を踏んだ。昨年は先輩たちに付いていくので精いっぱいだった。今年は声を出して守備陣を引っ張るようになり、責任感も増した。

【中日新聞】